ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
01現代医療を超越
私、向水ミライは迷宮攻略分隊のA……いやSランク攻略者になった。
仙台の太白山ダンジョン攻略と赤竜王討伐貢献で、私と百一が史上初のSランク攻略者へと昇格した。
まあだったら他のみんなもSランクでいいと思うけど、一旦みんなの昇格はAランクまでにとどめて順次Sランクにしていく感じなんだと思う。
すでに迷宮攻略分隊は二つの大規模ダンジョンを攻略しているけど、小倉に関しては百一の単独攻略だからそこはまあ私たちの貢献は少ないし。
多分そのうちみんなSランクになる。
このパーティは、迷宮災害が始まって以来最も日本を取り戻す可能性があるパーティだ。
そんな私たちは玄海居住区内モンスター掃討&小倉ダンジョン攻略作戦を完了。
居住区では奇跡的に死者は出なかった。
百一の迅速な行動と、なによりこれは成子ちゃんの作戦指揮によるものだと思う。
重軽傷者はそれなりに出たし、成子ちゃん自身も重傷を負ったけど喜怒さんがエスメラルダ共に治療を行い事なきを得た。
今は小倉の巌流島近くで休息をとっている。
単純に疲れた……。
準備不足だったというか突発的な作戦行動だったし、今回はダンジョン攻略じゃなくて迷宮災害対策。しかも居住区内での討伐ってかなりシビアな状態だったのが辛すぎた。
攻略は準備が重要、今回は『幻惑』によって人間にしか見えないモンスターやら非協力的な玄海攻略隊とか住民が人質に取られているとか本来は考えなくていいことにリソースを割かれ続けたのが本当に疲れた。
まあ私よりも成子ちゃんの方が大変だったと思うし、何より百一が単独での大規模攻略を成し遂げたってのがマジに異常過ぎる。
そもそも百一は千歳ダンジョンを単独で攻略している。
三十年掛かったとか年を取らなくなったとかダンジョン内限定で再生能力を得たとかは私の範疇にないし多分本当なんだってこと以外は全然わからないし考える必要もないと思っている。
多分百一の異常さはその三十年より、起因するのはその前。
自衛隊員たちが全員百一と同じような存在だったのなら日本はこうなっていない、乃本百一だけが異常なんだ。
だから百一は自衛隊の中でも何か特別な存在だったと考えられるけど……まあこれも私が考えても無駄だ。
必要なら百一も話すだろうし、誰だって何かある。
数学的にも統計学的にも間違いのない事実、何かはある。それだけの話だからね。
気にならないわけじゃあないけど気にしたところで百一が異常って事実は変わらない。だから気にしても仕方がない。
それはさておき。
「入りまーす……。どう? 成子ちゃん大丈夫?」
私はダビンチが変形した仮設野営拠点のベッドで身体を起こす成子ちゃんに声を掛ける。
「うん、もう大丈夫だよ。乱丸さんとエスメラルダのおかげで全快した! でも……その……怪我と一緒に毛が……」
成子ちゃんは元気良く返し、恥ずかしそうにもじもじと付け加える。
「え⁉ やっぱりつるっつるになっちゃったの⁉」
私は温泉での話を思い出して驚愕する。
えーいいなー……、私ちょっと濃いからいっそつるっつるにしちゃいたいんだけど。
「なってないだろ、このくらいでエスメラルダは体毛を溶かしたりしないよ」
ベッドの隣に座って成子ちゃんの様子を見ていた喜怒さんが呆れるように訂正する。
「うん冗談、全然もじゃもじゃなままだよ」
「いや元々もじゃもじゃでもなかったでしょ……、何の見栄なの? でもよかったー。やっぱり凄いねエスメラルダの回復能力って」
絶好調な成子ちゃんの返しを聞きつつ、回復能力に感心してしまう。
かなりの重傷だった。
普通だったら全治に数ヶ月、リハビリも必要なくらいの大怪我だった。
それをものの五日で完治させた。
現代医療を超越している、回復系の戦闘ペットは札幌攻略隊にも他にもいたし基本的に現代医療を超えた凄まじい回復能力を有するけど。
エスメラルダのそれは、札幌攻略隊の中でもかなり上位に食い込むくらいの回復能力だと思う。
「ああ、エスメラルダは凄い。でも今回は乃本の応急処置とか治療に関する知識もかなり助けられた。僕ももう少し医学的な方の勉強をした方がいいな……」
喜怒さんは嬉しそうに返す。
「確かに知識は戦闘ペットにフィードバックされるけど、エスメラルダにも反映されるんですか?」
私は喜怒さんの言葉に問う。