ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「現状、この隊で戦闘面の貢献が薄いのは成子を除いたら間違いなく僕だ。なんとかもう少し戦闘面で貢献できたらと思ってはいるが……」
喜怒さんは前提をしっかりとさせて、再びその悩みを語る。
なるほどね。
そういうことでいうんなら、私を含めてみんな足りてない。
私たちはもっと強くならなくてはならない。
里々ちゃんも成子ちゃんも、確実に強くなっている。
確かにあの成長性を見たら何か思うこともあるかもしれない。
なるほどね……、確かにそこを考えるのなら戦闘への参加を増やすのはマストではある。
喜怒さんが対モンスターへの火力を有する方法……、絶災級討伐にも参加できるような何か……。
「…………うん、わかんない。私には多分解決できないかも、これ百一に聞いたほうがいいね」
さっくり、私は回答を放棄して百一にぶん投げる。
うん、これはわかんない。
わからないことはこれ以上考えても無駄だ。
私は戦闘ペットという火力を如何に活かすか、うし太郎のフィジカルをベースに連携を組み立て私自身が指揮として陽動としてサポートとして動くことだけを考えてきた。
臨機応変に縦横無尽、変幻自在。
そうやって私は攻略者としてやってきたし、やっていく。
というかこれは、攻略者としてはかなりオーソドックスなスタイルだ。
このパーティだと里々ちゃんや暗木さんという変則的な戦い方をする人がいるけど、基本的に攻略者は戦闘ペットを火力として自身は戦況把握や戦闘指示に徹するのが基本。
でも喜怒さんはこのパターンに当てはまらない。
エスメラルダを火力として運用できない喜怒さんは自身でモンスターを討伐するほどの火力を出せないとならない。
それは不可能だ。
そんなことが人間にできるんなら、攻略者は必要ない。
でも、私たちはその不可能を可能にする実例を知っている。
「……発勁を使いたい?」
成子ちゃんとの打ち合わせを終えて出てきた百一は、私たちの申し出に返す。
実例、乃本百一。
素手でモンスターを叩いて打倒し、ついには絶災級にも通る超火力を実現した人物。
これは百一の超人的な身体能力によるものだけじゃあなくて、とてつもない技量から来るものでもある。
技量は訓練と練習でどうにかなる。
そのどうにかなるまでの時間の短さが才能にいぞんするたけ、基本は努力と根性だ。
「別に教えるのは構わないが、一朝一夕じゃ流石に出来ねえぞ。これは日々の鍛錬の延長線上にあるもんだ、十年じゃあ利かない」
つらつらと百一は自身の技について語りだす。
「そもそも俺は武術家ってわけじゃあない。俺の使う発勁のベースになる八極拳や意拳や太極拳や詠春拳なんかの中国武術も使えるには使えるが、格闘戦の中で使えるものを片っ端から詰め込まれただけだ。発勁はその中から対モンスターに使える技術だったってだけで、銃火器があるなら当然そっちを使う」
語りは続く。
「装備を失い、モンスターに有効な技術を模索した結果。たまたま有効だったのが中国武術的な打の通し方、発勁だった。それを他の技術やらを混ぜて試行錯誤の末に対モンスター用へとアジャストさせたもんだ」
さらに語りは続く。
「俺の中で色んなもんが混ざってたものを勁として発しているものだからな……いわゆる中国武術的な打の通し方を覚えたからといって、喜怒がモンスター討伐に有効な攻撃ができるかはわからんぞ」
掌を閉じたり開いたりしながら百一はそう語り。
「それでもいいのなら教える」
百一は真面目な口調で喜怒さんへと告げると。
「構わない、是非とも教えてくれ!」
覚悟を込めた笑みを浮かべ喜怒さんは答えた。
「よしわかった。だが訓練は
百一は喜怒さんの返事を聞いて、さらりと次の行き先について告げた。
「え、伊方って愛媛じゃない。下関経由で日本海に沿って島根の鹿島居住区を目指すんじゃないの?」
私は行き先について尋ねる。
「成子がダビンチを船舶へ変形させられるようになった。海路を進んで四国へと突入して四国ダンジョン最前線である伊方居住区で駐屯しながら攻略を目指す」
百一は不敵に笑みを浮かべ、一気に進行について共有した。
船舶……、まさか成子ちゃん船まで……凄すぎない?
これで一気に四国上陸。
いよいよ四国ダンジョンか……、次は今回みたいな行き当たりばったりじゃあどうにもならない。
まだまだここから、私たちの快進撃は続く。
迷宮攻略分隊は海を渡り、四国は伊方居住区へと向かう。