ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
なるほど……実在はするけど正体は不明……。
一旦正体は置いといて、そんなイレギュラーな存在がいる状態での大規模攻略か……。
「とりあえずそっちに関しては調査を行うとしてだ。ヴィオラ、ここの七竜はどんな奴なんだ。教えてくれ」
百一君は背中にくっつくヴィオラを前に回して、説明を促す。
「んあー? ああ、
つらつらとヴィオラは、四国ダンジョンのボスである緑竜王について語り始める。
「だが奴の現実改変力は先代の緑を凌駕する。七竜の中でも緑は代替わりを重ねている方だからな、完成度も上がっている」
ヴィオラは気怠そうに語りを続ける。
代替わり……。
ダンジョンやモンスターたちが異世界からこの世界に出現したとのことなので文化や伝統のようなものについてはわかりませんが。
少なくとも七竜というのは代替わりによるアップデートを行なっているようですね……。
「でも頭が悪すぎて気持ちが悪いから、その現実改変力を迷宮創造にしか使っていない」
面倒くさそうにヴィオラは緑竜王を語る。
「私を含め、七竜は大体五百十二階層の迷宮を造れる。まあただ深さを出すのに意味はないから有効なのは二百五十六階層、赤のように無駄に凝れば百二十八程度。現実改変力をどれだけ傾けるかで迷宮の深さや構造は変わる」
迷宮、つまりダンジョンの規模について語る。
これは赤竜王の時にも聞いた話ですね。
そもそも百階層を超える規模のダンジョンが大規模とされている中で、やはり絶災級ボスがいるダンジョンはその深さは全然他のダンジョンとは違ってくる。
「例えば私は現実改変力のほとんどを『形態変化』に割いて、残りで迷宮を二百五十六階層と魔獣の発生させていた。雑魚の青は迷宮を最低限にして残りを『幻惑』に回していた」
つらつらと現実改変力とやらについても語る。
この辺りは正直良くわかっていませんが、強力なモンスターが使う物理現象を超越した固有能力のような話なのでしょう。赤竜王の『穴』だったりとか。
どうにもダンジョンやモンスターの発生も、同じような起源みたいですね。
どういう現象でどういう原理で何がどうなってるとかは私には全くわからないので「なんかそういうものがある」ってことにして飲み込んでおくことにします。
「迷宮造りは現実改変の初歩の初歩、歩いたり食ったりするのと同じようなものだ。当然のもの、私たちは迷宮で現実改変を試して学んで鍛える」
ヴィオラは続けて、モンスター……いや七竜の生態について語る。
「そうやって固有の力を見つける……思いと想いの重さで事象に影響を及ぼさせるのだが、奴は馬鹿で稚拙が故に迷宮生成だけに力を注いだ」
そのまま語りを続け。
「深さも広さも自由自在、罠も構造も思い通りに動かせる。それが緑の力だ」
緑竜王について、具体的に語り始める。
「だから体躯も不必要に大きい、
語りは続く。
ヴィオラの第一形態の五倍……?
それって全長百メーター近いってこと……?
なんか大した事ないみたいな言い方だけど、大きいってそれだけで脅威なのに……百メーター……想像すら出来ない。
「見た目は長くて脚が多い虫けらのような見た目だ。脚と顎くらいにしか竜が残っていないが…………」
さらに語りは続く。
長くて脚の多い虫……ムカデみたいなこと? 百メーターの巨大ムカデ…………? うわあ…………。
「単純な強さだけなら七竜の中で、私に次ぐ。赤や青より馬鹿な分、振り切っている。思いと想いの重さだけは私と……白に匹敵する」
さらりと、ヴィオラの緑竜王に対する評価を述べる。
ヴィオラに次ぐ……? 自己評価で自身を七竜最強としているヴィオラの次……それってとんでもないんじゃ……。
「だが私の方が強い。例え奴の迷宮の中だろうと十年もあれば殺せる」
ヴィオラはたっぷりと不敵な笑みで、そう語り終えた。
「そりゃあかかりすぎだ。だが確かに厄介ではある……、しばらくは調査と準備を行う。伊方攻略隊もかなり協力してくれるみたいだ、合同作戦を行うことも考慮して攻略を組み立てる」
百一君は語り終えたヴィオラの顎下を撫でながら、今後の方針を伝えて。
「「「「「了解!」」」」」
私たちはそう返事をして、共有を終了した。