ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
そこからは各々、伊方居住区にて準備を行った。
百一君と向水先輩は伊方攻略隊にて、四国ダンジョン偵察の調整。
縞島先輩は伊方資料館にて、新たな変形パターンのために勉強中。
暗木さんは伊方攻略隊に頼まれて、水の販売へ。
そして私と乱丸さんは、食料品と服や靴などの装備などの買い出しへと向かいました。
「モンスター人間か……まさか実在するとはな。全く信じていなかった」
乱丸さんは買い出しの道中、さっき共有された内容に触れる。
「そうなんですか?」
私は乱丸さんに返す。
確かに荒唐無稽ではありますが、モンスターは未だに未知な部分が多いので憶測や俗説は浸透しやすいと思いますが。
「ああ、モンスターを食べたからモンスターになるなんてことはあり得ないからな。僕はエスメラルダに浸かり、何度も体内にエスメラルダを取り込んでいるが……つるっつるになる意外の変化はない」
あっけらかんと、乱丸さんは独特な視点からモンスター人間の俗説を否定する。
確かに……私も今日全身をエスメラルダに漬けた時に、エスメラルダを飲んだというかエスメラルダが体内に入って肺に酸素を送っていました。
船酔いでそれどころじゃあなかったけれど、確かに私はエスメラルダを食べたことになる。
乱丸さんは今までもかなり日常的にエスメラルダを飲み込んでいる。だからモンスターを食べたからモンスター人間なるなんて話は信じられないのですね。確かにそんなことはありえない、そもそもモンスターを日常的に食べるような変わり者もいな…………いや百一君は食べてたっぽいこと言ってましたか。
「モンスター人間は多分、人型のモンスターかモンスター並みに動ける人間のどちらかだと思う。それならどっちも見たことがあるからね」
さらに乱丸さんはモンスター人間についての推測を述べる。
「でもモンスター並みに動ける人間は……百一君みたいな人が他にもいるのは想像できないので、やっぱり人型モンスターなんでしょうか」
私は推測の一つを否定する。
百一君の存在は実例ではあるものの、例外が過ぎる。
あんな超人が他にも居るとは思えな……いや、御兄弟がいるんだっけ……?
「どうだろうね。玄海居住区で戦った半魚人型も高い知能と高い運動性能を有してはいたけれど、壊災級相当だったから……大規模ダンジョンで絶災級ボスと何ヶ月もやり合えるような脅威度の人型モンスターも想像できないな」
乱丸さんは眉をひそめて、考えを述べる。
「確かにそうですね……。そもそもモンスターがモンスターと戦う理由も……やっぱり違法な戦闘ペットで謎の人物が大規模ダンジョンに挑んでいるのが現実的……なのでしょうか?」
私もさらに推測を述べる。
「うーん、それもそれで乃本百一とヴィオラくらいじゃないと成立しないから……マジでなんなんだろうモンスター人間って」
乱丸さんは私の推測でさらに頭を悩ませつつ。
「まあ正直モンスター人間の正体がなんだろうと」
さっぱりと切り替えて。
「最悪なのは、そんな乃本百一級の怪人が緑竜王と一緒に敵に回ることだ。願わくば味方であってほしいね」
一番の懸念を、口にした。
確かに……それが最悪。
モンスター人間の正体より、目的や振る舞いの方が重要ですね。
むしろ緑竜王よりも不明点の多い存在。
攻略にこういう不確定要素は、邪魔でしかない。
ただでさえ絶災級討伐は大変なのに、絶災級と何か月も戦闘行為を行っている存在も相手にしなくてはならないとなると……絶災級を二体同時に討伐するようなもの。
そんなことは流石に不可能です。
モンスターではなく人間だったら味方に……、いえ玄海攻略隊のように言語が通じても会話の成立しない人間というのは存在します。結局何も楽観視は出来ないのか……。
せめて邪魔にさえならなければ、正直何でもいいのですが。
とにもかくにも。
「………………それを含めて明日から調査開始ですね」
私は不安を抱えながら明日からの行動に対しての身を引き締め直した。
ここから買い出しを終えて、乱丸さんと百一君の三人で発勁の稽古をして。
次の日、四国ダンジョンへ偵察に向かったのだった。