ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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03民間人でしかない

 なんだかんだで伊方居住区へ帰還。

 

 いやー……我ながら凄まじいドライブテクニックだった……。というか半分くらい運だった。

 でも伊方攻略隊の情報通り緑竜王はモンスター人間との戦いにリソースを割いていて、戦闘範囲から離れたらダンジョンは動きを止めた。

 

 多分、緑竜王はモンスター人間を脅威だと思っているんだと思う。だからこそ周辺だけに集中していたんだろう……なんだかんだ助かっ……いやモンスター人間が来なかったら緑竜王も暴れなかった可能性あるのか。やっぱ助かってない。

 

 でも本当にギリギリだった……めちゃくちゃだよ。あんなの。

 

「確かに……ありゃあ男に見えた。自認男性やら男っぽい見た目の女かもしれないが……少なくとも骨格は男だ。しかもけっこう若そうにも見えた」

 

 伊方攻略隊の訓練施設にて、百一さんは椅子に深く腰掛けて先ほどのモンスター人間について語る。

 

 やはり男の人から見ても、男性に見えたんだ。

 

「僕にも……あれは男に見えた。私は本物の男を乃本しか知らないが……成子にはどう見えた?」

 

 乱丸さんも同意して、私にも尋ねる。 

 

「うーん、私も男性を百一さんしか見たことないので比較はできませんが……。骨格や重心バランスは女性とは違っていて、どちらかといえば百一さんに近いものを感じました」

 

 私は少し考えて、見立てを語る。

 

 見たって言っても一瞬だったから、深く観察出来たわけでもない。

 でも青竜王の『幻惑』みたいなもので男性に見せているとか、そういうものじゃない。少なくとも身体の特徴は百一さんに近かった。 

 

 多分この視点というか、男性の可能性を見出だせるのは私たちが身近に乃本百一という男性がいるからだろう。

 他の人たちから見たら当然、自認男性か骨格のしっかりとした女性としか考えられないと思う。

 そもそも保護されていない男性なんてありえない、もし男性が普通に外を出歩けるんなら私はちんちんにここまで情熱を持ったりしない。

 

「……性別云々より、そもそも人なの? あれって」

 

 暗木さんはそもそも論で切り込む。

 

「そうね、あの運動性能は常軌を逸している。人間にしか見えなかったけど、人間の域に無かった」

 

 ミライちゃんも暗木さんの疑問に同意する。

 

「確かに、ありゃあ人を超えていた。というか単純なカタログスペックなら俺より上かもしれんな、どちらかと言うと着装合体をした里々に近い」

 

 百一さんはミライちゃんに同意しつつ、見立てを述べる。

 

「私もそう思いました。でもリビングアーマーの浮遊を利用した動きや、百一君がヴィオラちゃんを背負って飛ぶのとも違って……筋力というか跳躍力そのものが底上げされているように見えました」

 

 里里さんは百一さんに同意する。

 

 なるほど……確かに里里さんより着装合体戦法に詳しい攻略者はいない。

 

「なんかしらの戦闘ペットでの身体能力向上……か。確かにその線が一番現実的ではあるわね。でもあんな攻略者は登録にない。男性攻略者は百一だけだし、あんな強い攻略者がいるんなら間違いなくAランク以上で話題になるのに」

 

 ミライちゃんはみんなの話を飲み込んで考えを語る。

 

 うん、モンスター人間の正体が人であれなんであれ攻略者ではないだろう。

 伊方攻略隊も正体を掴めていないし、

 

「……なあ。あのモンスター人間が人なんだったら、今回の攻略に協力を要請できるんじゃないか? 味方は多い方がいいだろう」

 

 モンスター人間の正体についての議論が煮詰まってきたところで、乱丸さんが実際的な対処についての提案を出す。

 

 あー確かに、あれが人で四国ダンジョン攻略を目的としているのなら協力できるかもしれない。

 

 何者であれ、絶災級ボスと単独で戦える力を有していることは確定している。

 そんな力を持つ者が人間で、対話が可能なのであれば協力して四国ダンジョンを攻略した方が良い。

 

「いやそれは駄目だな。あのモンスター人間とやらが攻略者ではないのなら、ただ常軌を逸した身体能力を持つだけの民間人でしかないってことだ。作戦行動には巻き込めない」

 

 納得していたところに、百一さんは乱丸さんの提案を即却下して理由を語る。

 

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