ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「もし協力するのなら一度保護して、佐々崎先生にでも攻略者として登録してもらってからになるが……そもそも伊方居住区にも入らずに単独で活動していることから攻略者として活動する気はないように思える」
状況からモンスター人間の立ち位置について紐解いていく。
「なんかしらの事情があるんだろうが、そもそも許可のないダンジョン攻略行為は違法だ。攻略者になるとしても、書類送検から起訴して……まあ攻略者の規定を詳しく知らないが前科は公務員登用に影響するからな。そもそも攻略者になる資格がない場合がある……まあそれでも戦力になるんなら佐々崎先生であれば何とか隠蔽と偽装工作をしてねじ込みそうではあるが、俺に同じ対応は出来ない」
続けて具体的に、システム的な面から協力関係の構築を否定する。
「つまり、あれは何がどうなっても現状は民間人だ。絶対に巻き込まないし、巻き込めない。本当は早急に保護したいが……積極的には難しいな。ここから四国ダンジョン偵察時に接触できれば説得したいとは思っているが……」
眉をひそめ、百一さんはモンスター人間についての認識を語り終えた。
うーん……まあ超人的な身体能力を持つ人間である以上、ダンジョン内に民間人が迷い込んでいたら現実的に考えて保護一択。
そして無許可で攻略行為を行なっているのなら犯罪行為だし、戦闘ペットを有するわけだから前科前歴などがあると攻略者にはなれない。
協力関係は無理だね。
「……了解した。だが……あのモンスター人間が僕たちに危害を加えたり攻略の妨げになる行動をしてきた場合はどうするんだ?」
納得しつつ、乱丸さんは想定できるケースについて尋ねる。
「あー公務執行妨害と暴行傷害と不法侵入と器物破損で現行犯逮捕をする。やむを得ない状況で現行犯なら私人逮捕は可能だからな強盗を取り押さえるみたいなもんだ。実際、ミライと初めて会ったときにもそうしたしな」
「ご、強盗扱いされていたの……? 私……」
百一さんの回答にミライちゃんが慄いて漏らすが、百一さんは気にせずに語りを続ける。
「暴れてくるんなら制圧して警察に突き出すが……逃走されたら追えないな。攻略者に捜査権や公務としての逮捕権もない、あくまでも無茶苦茶する話の通じない暴漢か任意での説得に応じる民間人でないと対応出来ないがな」
乱丸さんへの回答を終えた。
うん、攻略者は災害対策組織であって警察ではない。
戦闘ペットを用いた犯罪行為に対して治安維持に参加することもあるけど、それも警察からの要請があっての話。大昔に害獣駆除で呼び出される猟師みたいな立ち位置でしかない。
「いやそうじゃなくて、あんた……あんなとんでもない怪人をどうにか出来るの?」
ミライちゃんはシステム的な話ではなく、より実際的な問題に対して尋ねる。
まあそれはそう。
あんなとんでもない身体能力を持つ個人を取り押さえたりできるのかって話。
攻略者はモンスター討伐の専門家であって、対人戦闘のプロでもないからね。
「はあ……主様がたかが人ら如きに後れを取るわけがないだろ。人らなぞ一捻りで殺せる」
前抱っこで百一さんにぴったりくっついて顔だけこちらに向けて、ヴィオラちゃんは呆れながら言う。
「国民を殺すか馬鹿。まあ、でもどうにかはするさ」
百一さんはそう返し、ヴィオラちゃんのほっぺをむにゅむにゅと揉んで。
「とにかく今回の攻略作戦は、あの民間人を巻き込まずに遂行することを前提として考える。以上だ」
モンスター人間に関する決定事項を伝えて話を切り上げた。
今回も単純な攻略作戦にはならなそうだなあ……前回と違って準備期間は設けられるけど。
ここからは偵察と調査を行いつつ具体的な攻略作戦を考えて、攻略に必要なものを準備する。
私ももう少し
ここから私たちは伊方居住区にて調査と訓練を繰り返して。
四国ダンジョン攻略を目指す。
いやー……大変だね、これ。