ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「はあ、わかったわかった。ほら、こっちこい。よしよし……四国ダンジョンを攻略したら、適当なダンジョン潜って軽く模擬戦するか。そのために準備を急ぐから、おまえはちょっと喜怒や里々の訓練を見てやってくれ」
主様は身体をこちらに向けて私を受け入れぎゅっと前抱っこしながら、頭を撫でて優しい声で語る。
「うーむ……本当か? まあ……でも騙されておいてやる。まったく……仕方ないな主様は」
私は主様の体温でふにゃふにゃに溶けて気持ち良くなりながらそう言って。
第五形態へ形態変化して、ゆっくりと離れ。
「ならば行ってくる。小娘共の世話で暇を潰してやろう」
「ああ、強くしてやってくれ。任せたぞ」
私がそう言って部屋を出る時に、主様は私にそう言った。
ふふふ、まったく主様は私が大好き過ぎるな。
任されてしまったぞ。
それに、これが終わったら殺し合えると言っていた。まあまあ駄々をこねる私をあしらうつもりだったらしいが、約束は約束だ。主様は私を裏切れない、大好きだからな。
さて、さっさと小娘共を鍛えて緑を殺して主様と愛し合って殺し合おう。
私は小娘共がいるであろう、開けた場所へと足を向ける。
「よーし小娘共! 私が相手してやるぞ‼ さっさと強くなって終わらせるぞ‼ …………ん? なんだ半端女だけか、鎧娘はサボりか?」
私は開けた場所で、小娘共……いや半端女に声を掛ける。
「な……っ、なぜ四国に……? どうやって? 海を渡ったのか……? そういう戦闘ペットと共鳴しているのか……?」
木に身体をぶつけていた半端女が、私に驚きつつ何やら言う。
「ほらほら無駄口叩くなよ! ほら、何やってたんだ?」
「あ、ああ乃本の使う発勁の稽古だよ。里々は着装合体で居住区周回マラソンをしている」
私の問いに、半端女は答える。
なるほど、鎧娘は別か。
確かに鎧の追従性を上げるには、常に纏っていた方が良い。あれは迷宮転生上がりの魔獣、人らとの親和性は高い。
そしてこの半端女は主様の技を……ふむ、無様過ぎて主様の技だとは気づかなかった。まるで出来ていない、これを鍛えるのか……骨が折れる。
「……はあ、まあいいか。来い、その身で知れ」
私はおおよそ把握し、半端女へとそう言いながら構える。
私は主様の技は大体使える。
まあ私の時や青の時に使った、命を燃やして使い切るあれは私には出来んが。それ以外は大体できる。
この技がどういうものなのかも理解している。
これは身で覚えた方が理解しやすい、私も三十年これを貰い続けて理解した。
「な……、大丈夫なのか?」
「安心しろ、ちゃんと手加減してやる」
構えた私に半端女が不安げに問いかけてきたので、ちゃんと即答する。
第五形態は人らと遜色ない。
主様やら主様の中にある女の記憶や情報から造られている。
他の形態では一撫でだが、第五形態になること自体が手加減であり。この第五形態なら人らに合わせてやることもできる。
「そうじゃなく……いや…………行くぞっ‼」
半端女が何か言葉を飲み込み、構えて踏み込みから背中を私にぶつける。
同時に私も踏み込んで、軽く背中をぶつける。
「ぐぁ……っ?」
吹っ飛んだ半端女はごろごろと転がって、飛んだことに驚きながら声を漏らす。
「ほら立て、おまえがこの技を覚えたら飛ばなくなる。おまえが私の威力を超えたら私が飛ぶ。そしたら私は少し手加減をやめる。またおまえが飛ぶようになるからまた飛ばないようになれ」
私は懇切丁寧に、半端女へ説明をしてやる。
本来ならこの黒竜王がこんな半端な小娘に対して、こんなに語ってやることなぞあり得ない。
主様に任されたが故だ。
それだけ、気まぐれですらない。
「ぐ……っ、わかりやすい……稽古だな。嫌いじゃあない」
半端女はゆっくり立ち上がりながら構えて私に言う。
「ほら、来い。さっさと強くなれ」
私も構えて、続きを促す。
さっさと強くして、緑を殺す準備を終わらせて。
主様との時間を増やしたいだけなのだ。