ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「頬にくちび…………え、ええっ⁉ な、成子がやったのか⁉ あ、相手は乃本か……⁉ はー……成子が……へー…………いやぁ、あんまりみんなに言いふらしてやるなよ……それ」
「? だからどれがなんなんだ。答えろ殺すぞ」
私の質問に半端女はえらく動揺して言うが、意味がわからんので答えを催促する。
「……その…………そのほっぺに唇を当てるのは……
半端女は口を濁しながら、説明をする。
「ふむ、なるほどな。小さき者は愛情を表していたのか」
私は説明を理解する。
人らの中では一般的な愛情表現……いや? 主様にしてもらったことないな。女が男にやるものなのかもしれんし、私が人らの文化に明るくないからやってないだけなのかもしれん。
「あの……あなたは焦ったりしないのか? 乃本の……その……恋人なんだよな?」
気まずそうに半端女は問いかけてくる。
「あ? 何故焦ることがある、私は一番だ。まああまり虫けら共がちょろちょろとするは煩わしくはあるが、小娘共はかなりマシだ。好意を向けることくらいは問題ないし、私の一番は揺るがない」
私は問いの意図を汲んで答える。
私の見初めた主様だ。他の小娘共が好意を寄せるのも当然だ。
でも小娘共は何もわかっちゃあいない。
私は二十年間殺し合いを続け、お互いの心が溶けて混ざり合うほどに愛し合った。
私が一番主様を理解している、あれは人らには余る存在だ。
「つ、強いな……そうか」
私の回答に半端女は慄く。
ふん、何を今更。私は強い。
「おまえも好意を向けているのだろう、チューしないのか?」
「な……っ! ぼ、僕は……その」
私が半端女に尋ねると、半端女は顔を赤くして慌て出す。
何を……なぜ自信の思いと想いを隠して封じるんだ。
封じ込めてより強く練るわけでもなく……、無駄に封じるからそこにも想いを割くことになる。
ちぐはぐに抱えるから、混ざらずに散らかる。
散らすから重さが乗らない、無駄だらけ。
「はあ……
私は半端女の虚弱性を語り。
「股の毛くらい思い切って捨ててみせろ。おまえは自分の重さを無駄なところに使いすぎているんだ」
半端女の最も根本的な部分を述べる。
ぐだぐだぐだぐだ、悩むことで考えたつもりになっていつまでも進まない。
事実と現実を把握して、それに負けないように鍛えることでしか前には進めないのだ。
考えることと悩むことは違う、結果に繋げられなきゃただの足踏みだ。
「重さの無駄使い……」
私の言葉を、半端女は咀嚼するように呟く。
理解したかどうかは知らんが、伝えるべきことは伝えた。
「よし、そろそろ動けるだろ。続けるぞ、来い」
私は半端女の回復を見定め、そう言って再び構える。
「ああ……! やってやる!」
半端女はそう返し、決意を目に宿らせて粘液玉から出て構える。
ここから、私は半端女を飛ばし続け。
日が暮れたところで、終了。
本当に良く頑張った。
ああ頑張ったのは私だ。半端女は強くなりたいらしいからあのくらいやって当然だ。
途中で完全に飽きていたが、主様と殺し合いたいが為に頑張った。ふふ、これは褒めて貰わねば。
晩飯を終えて、主様の部屋にて。
「主様よ、あの半端女を鍛えてやったぞ! 頑張ったから褒めてくれ!」
私は机に向かう主様に飛びついて報告をする。
「おおそうか、よくやったな。偉いぞ」
前抱っこをしながら主様は私を褒めつつ首筋を撫でる。
「ふふふ、気分が良い……ああそうだ。主様、ちゅー」
私は良い気分のまま、主様の頬に口を一秒くらい当てがって離し。
「どうだ主様、気分良いか? 『ちゅー』だぞ」
感想を尋ねるが。
「あ? おまえどこで覚えてきたんだこんなの……まあ、ありがとうな。ほら俺はまだ攻略作戦組み立てないとならんから、離れろ」
まったく心が凪いだ状態で主様は私に返して、抱っこから降ろす。
「な……っ、ふん! 良いわ良いわ! 私だけで風呂入っちゃうからな! ふんっ!」
私は動じない主様に対して、少し拗ねて部屋の浴槽へと向かった。
どうにも頬にする『ちゅー』は、愛情表現としてはかなり軽いもので。親が幼体に行ったり、愛玩動物などにしたりもするものでもあるらしい。
互いに愛し合っている場合は、唇同士を重ねるということを私が知るのはもう少し後になるが。
兎にも角にも。
今はさっさと緑を殺して主様と溶けるほど熱く殺し合いたいだけなのだ。