ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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02奥の手

 しかし……どう扱うべきか。

 日ノ本特殊防衛人造超人なんだったら、根っこの目的は同じく迷宮災害の根絶。

 しかもちゃんと大規模ダンジョンへ挑んでもいるし、正直やってることも同じではある。

 

 正直、こちらに合流してくれたらとも思うが所属がなぁ……。

 

 俺は基本的に日本国憲法を遵守するし、政府の決定に忠実な公人だ。

 現在、攻略者でなくダンジョンに立ち入り攻略行為を行なっているとなると超人だろうがなんだろうが犯罪行為をする民間人として扱うことしかできない。

 

 まあ……そうするしかできないのならそうするしかない。

 モンスター人間を保護して日ノ本特殊防衛人造超人だと断定出来た場合は佐々崎先生に報告して、なんとかしてもらうって流れにするしかない。

 

 と、ここまでが些末な問題。

 

 大きな問題は。

 

「……これ、やっぱ俺が無茶しねえと駄目か…………」

 

 俺は一人、机に向かいながら呟く。

 

 伊方攻略隊や迷宮攻略分隊の戦力を用いて、四国ダンジョン攻略ならびに緑竜王討伐作戦を組み立てていた。

 

 何千何万通りのシミュレーションを繰り返し、最も効果的で攻略成功確率が高い行動をひたすら抽出していくが。

 

 どうしても最後の畳み掛けが……どうにもならない。

 

 緑竜王の全長は約百メーター。

 基本的には身体の大部分を地面に這わせるか、ダンジョン化した地面に埋めていて地面から頭部の位置は大体二十メーターから四十メーターの高さ。それでも高層ビルと戦うようなものだ。

 

 ヴィオラ第二形態や第四形態の光輪を当てたところで、数メーター程度の損傷は与えられるが致命傷にはなり得ない。

 人間規模でいうのなら腕をナイフで斬りつけられるようなもの、痛いし危険だがモンスターはダンジョン復元で損傷を再生させることができるのでその程度では無意味。

 

 伊方攻略隊と迷宮攻略分隊の主力であるミライや里々の攻撃や俺の発勁を的確に入れ続けて、ヴィオラ第三形態で最大火力で口内から一気に焼いても……多分ギリギリ復元の方が上回る。

 

 かなり追い詰められるが……最後の畳み掛けが足らない。

 

 消耗戦は圧倒的に不利だ。攻略者が死にすぎる、だったらほぼ不死身の俺がヴィオラと一年くらいかけて戦った方がマシだ。

 

 やっぱ使うか、()()()

 

 まあそんな大それたものでもない。

 日ノ本特殊防衛人造超人なら……いや別に超人でなくてもできると思う。

 

 コミックヒーローのように光線が出るとか変身するとかそんなヒロイックなものでもない。

 

 生存の放棄、決死を前提とする。

 まあ特別攻撃だ。

 

 人は死ぬ間際に、凄まじい量の脳内物質が噴き出す。

 動体視力や思考速度は跳ね上がり、神経系は肉体のあらゆる制限を外す。

 命を燃やして燃料にし、その瞬間に使い切ることであらゆるパフォーマンスを跳ね上げる。

 

 まあヴィオラと二十年やり合った時はほぼこれを使っていたし、こないだの青竜王でも少し使った。

 

 日本のために命を使い切るために俺は存在している。

 その残り時間をぎゅっとするというか……まあそんな感じだ。

 

 実際、有用だし本来なら死に至るが俺はダンジョン内でのみ異常な再生能力がある。

 だから死なずに今も生きているわけだが……、あまり使いたくはない。

 使っても死なないことを脳が覚えると、いざという時に命を使い切れなくなるかもしれないのもあるが。

 

 これ、ダンジョン消失のタイミングによってはマジでちゃんとそのまま死ぬ。

 

 いやまあ使う時は死んでもいいから脅威を排除するつもりでいるから良いんだけど、これはそうせざる得ないからそうしてるだけだ。

 大局で見たら、まだ七大都市は全然奪還できてないし死んでいいタイミングじゃあない。せめて見通しが立ってからだ。

 

 故に、最初から作戦に決死を組み込むのは避けたい。

 

 いや……、既にそうせざる得ない状態か。

 仕方ない、死ぬか。ここで命は使い切る。

 

「よし、ヴィオラー。少し身体を動かしたいから付き合……あら居ないのか」

 

 俺は振り返って声を掛けるがヴィオラは出かけているようだった。

 

 あいつ暇だと第五形態でちょいちょい散歩に出かけることがある。

 多分今回は、里々のとこかな。こないだ喜怒に発勁の稽古つけてきたらしいから、里々にはパルクール稽古をしに行ってるっぽいな。

 今回の攻略は里々の軽装甲超高速形態での立体機動はかなり重要になってくるので、助かる。

 

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