ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
01最悪の災害
僕、喜怒乱丸は迷宮攻略分隊として四国ダンジョン攻略作戦へ参加している。
伊方居住区にて約一ヶ月の準備を行い、本日作戦の決行。
迷宮攻略分隊六名。
伊方攻略隊四十五名。
計五十一名による、攻略作戦。
乃本が伊方攻略隊の中から、今回の作戦に必要な人員を選抜した。
毎晩、伊方攻略隊の攻略者リストとにらめっこして。
毎日、伊方攻略隊に足を運んで戦闘ペットの特性や攻略者自身の技量を確認したらしい。
基準は輸送移動能力と飛行能力、それと遠距離攻撃力。
迷宮攻略分隊には最強の輸送能力を誇る、成子とダビンチがいるし乃本とヴィオラは飛べる。
でも遠距離攻撃力には乏しい。
ヴィオラの第三形態を除いて、僕らは基本的に近接での攻撃方法しか有していない。うし太郎の棒ヤスリ射出やマー坊の水やダビンチ捕鯨砲の射程は良くて二十メーター。あの巨体には届かない。
銃火器などがない現代日本において、遠距離で高火力の攻撃を行える力を持つ戦闘ペットはかなり貴重だが。
四国ダンジョン最前線には優秀な攻略者が集められている。
Aランクの氏形の戦闘ペット、雷獣のゴロによる荷電粒子砲と。
同じくAランクの西村の戦闘ペット、フェンリルによる真空波の最大射程は二百メーター。
さらに攻略隊協力関係企業などで制作した、戦闘ペットの怪力を用いた運用が前提のワイヤーやバネや蒸気エンジンを動力とした大型弩砲を四十門用意。
それらを運搬設置が行える輸送移動能力を持つ戦闘ペットを揃えて運用の訓練を行った。
加えて飛行部隊。ペガサスやグリフォンやガーゴイルや昆虫型の戦闘ペットを持つもので編成され、ヴィオラやうし太郎が高速で打ち出しマジックバッグに慣性ごと保存した岩や鉄骨などを高高度から撃ち出す。
陸と空からの質量弾による波状攻撃。
その間、迷宮攻略分隊から乃本、里々、うし太郎が近距離で翻弄しながら攻撃を行いダメージを与えてダンジョンを動かす力のリソースを緑竜王周辺に割かせる。
向水は飛行部隊に同乗して、空から遠距離攻撃の指示を送りながらうし太郎にも指示を出す。うし太郎は向水と完全に別行動しても、基本は自主的に判断をして能動的に戦える。札幌が誇る天才と共鳴した戦闘ペットだ、伊達じゃあない。
ヒーちゃんはマー坊を用いて水圧式や蒸気駆動の装置を動かすために、陸上遠距離攻撃部隊に配置。
成子は武装類の輸送と、ダビンチを用いて遠距離攻撃用に変形して攻撃参加。
僕は中間距離で近接ヘイト管理組のサポート、乃本や里々が怪我した場合の回収と治療を行う。
「ヴィオラ、作戦開始」
「了解したぞ、主様」
全体の配置が完了し、乃本がヴィオラへ告げるとヴィオラはそう返して第三形態で大玉花火のような信号弾を発射。
凄まじい音を立てて上空で炸裂。
そして、数十秒後。
地響きと共に、乃本の前方の景色がうねって歪み。
現れる。
「わあー! なになになに? 遊んでほしいの? じゃあ皆殺しにしちゃうよー!」
ヴィオラの目の前に現れた緑竜王は、嬉々としながら言う。
やはり大きい……、地面から身体を伸ばして目線を合わせようと身体を曲げて頭を下げていても頭の位置は三階建て相当の位置にある。
今からこれを討伐……いや、臆するな。
攻略は可能、そのための作戦だ。遂行する。
「……緑、そうやって何も考えず人らを減らすから駆除されるのだ。知性をもって、殺し合う相手を待って選んでいれば……おまえも素敵な出会いがあったかもしれんのに。まあ死ね」
ヴィオラは第三形態から第二形態へと姿を変えて、平らな声で緑竜王へと返す。
当然のように面識はあるようだが、友人や仲間というわけではないようだ。
七竜ってのがどんな関係性なのかはわからない、でも絶災級が徒党を組んで行動していたら、日本はとっくに滅亡しているし海を渡って世界が終わっている。
七竜が仲良くなくて助かったが、それでも絶災級は絶災級。
この国における、最悪の災害だ。