ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
無茶は承知。
これが本懐だ。
僕がやりたいのはこれだ。
これが僕らしさなんだ。
男らしくなんかなれない、かっこよく一撃で倒すなんてこと僕には出来ない。
でも、みんなの帰りを黙って待っていられるような乙女にもなれない。
中途半端で、いつも悩んでいて、迷っている。
それが僕だ、僕は僕にしかなれない。
でも、このまま殴り殺すことは僕には出来る。
僕とエスメラルダなら、これができる。
打は一発ずつ更新され、最適化されていく。
そして、核に十九発目の打を通したところで。
核に少しヒビが入る。
効いている、僕の打はこいつを殺――――。
「――――ヤメロヤメロヤメロヤメロヤメテやメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメテヤメテヤメロヤメロヤメテヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤめろメろヤメロヤメロヤメロヤメテヤメロやめろヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロやめろヤメロヤメロヤメテヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメてヤメロヤメろやメロヤメテヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロやメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメテヤメロヤメテヤメロヤメロヤメロヤメロヤメロヤメテヤメロヤメロヤメロヤめろヤメテヤメロヤメ――――」
ヒビから噴き出すように、緑竜王の悲痛な思いが直接僕の脳に響き渡る。
脳に凄まじい負荷がかかり、目と鼻から血が噴き出しエスメラルダに溶ける。
同時にエスメラルダが治癒を行う。
止まらない、頭が弾け飛ぼうが止まらない。
「――ブボォォオオォボバぁぁあああばばばばぁあボバあぁぁあぁァァァアアア――――――ッ‼」
僕は緑竜王の思いを掻き消すように叫んで。
殴り続ける。
そして、百を超えた辺りで緑竜王の声は止み。
二百を超えたところで動きが止まり。
三百に満たないくらいのところで。
緑竜王の核は、砕けた。
エスメラルダを通して、緑竜王の生命活動が窓ガラスに息を吐いてつけた曇りが晴れていくように消えていくのがわかる。
透明に、まっさらに。
緑竜王は、死んだ。
一息つく間もなく、景色が発光。
ダンジョン消失だ。
光が収まり、緑竜王の死体も消えて。
かなり牧歌的な田舎な風景が、目に飛び込んでくる。
一瞬、また転移させられたのかと思ったけど……ああそうか。これが四国……愛媛県か。
僕が視覚情報の処理に追われているところで、エスメラルダが僕の中へと帰還する。
エスメラルダもフル稼働状態だった……、疲れただろう。
「……ありがとう、お疲れ様」
胸に手を当てて僕はエスメラルダへの感謝を呟く…………って。
「……素っ裸じゃないかっっ‼」
僕は自分の姿に驚愕する。
そうだった、動くのに邪魔だから溶けたんだった。
急激に恥ずかしくなってきた……、田舎町に素っ裸って……かなり変態的なシチュエーションだ。やばいさっさと服を着たい。里々かミライが来てくれたら助かる――――。
「おい見ろ主様! 半端女が素っ裸だぞ! 裸で彷徨くのは良くないのに! 変な思い切り方しとるぞ!」
僕が局部を隠すようにしゃがみ込んだところで、空から嬉々としたヴィオラの声と共に乃本とヴィオラが現れる。
「やめとけ馬鹿、なんかの影響で装備が剥がれたんだろ…………ほら喜怒とりあえずこれを羽織れ。すぐにミライが服を持ってくる」
乃本はこちらを見ないように、マジックバッグから迷彩のレインコートをこちらに投げる。
「〜~~~~~っ!」
恥ずかしさで声も出せず、大急ぎでレインコートを纏って。
「ん、んん……乃本……もう動いて問題ないのか?」
咳払いをして心を落ち着けて、乃本に問う。