ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
袋にいっぱいの果物と、私が好きな薄い緑色のお花。
死因は滑落によって強く頭を打ったことによるもの。
山は軍や冒険者の方々によって魔獣は狩り尽くされ、長らく安全とされていたのですが。
少し前に新たに出現した迷宮が氾濫を起こし、それを軍が対応したことによって山に少し影響が出ていたようです。
結局、魔獣に起因すること。
私たちの信仰として、魔獣は悪であり厄災です。
そういったものから人々を守るために、神は私たちへ魔法を授けたのです。
私は後悔しました。いえ、過去形ではありません。今も尚、後悔し続けています。
私も一緒に山へと行っていれば、怪我をしたリコーちゃんを『癒し』の魔法で治してあげられたかもしれない。
門限なんて気にしないで一緒にいたら、私が怒られるだけで済んだのに。
今日はやめておこうとわがままを言って、あのまま原っぱで遊んでいればよかったのに。
この出来事から私は、可能な限り人を救おうと決めました。
徹底的に医学を学び、緊急医療の処置方法や人体構造や診察方法や様々な症例を叩き込み。
自分の魔法について、様々な研究を行って出来ることを増やしたり練度を上げたり。
知識と実践によって私の『癒し』はさらに効果を上げ。
そして修道女となり、教会にて様々な治療をして暮らしてきました。
それでも、救えるのは教会に来られる人だけに限ります。
本当に困っているのは、本当に助けを必要な方は視界の外にいます。
リコーちゃんのように、本当に助けたい本当に手を伸ばしたいところは見えない距離にあるのです。
だから私は消灯時間後の時間を使って、街に赴きました。
しかし、この活動が問題になりました。
「ペロー・グリュン、貴様には夜な夜な足繁く教会を抜け出し……不純異性交遊並びに売春を行っているという嫌疑が報告されている。取り調べを行う」
治安維持の兵士の方たちが、私を取り囲んでそう言った。
寝耳に水が過ぎました。
どうにも私はかなり……いかがわしいことをしているように思われていたようです。
夜な夜な教会を抜け出していて。
私の胸とお尻がかなり大きく育ってしまい、見た目から異性を挑発していると見られたことや。
回復のために身体を触ることや。
首から下の体毛を片っ端から脱毛させていることだったり。
裸で抱き合っていたという証言だったり。
そういったことから私に嫌疑がかかったようでした。
取り調べでは一つずつ丁寧に、説明を行いました。
個人的な治療行為のため、教会の規則に反して消灯時間後に活動していたこと。
私の体型はただの体質であり、異性を性的に挑発しているわけではないこと。
私の『癒し』の魔法は素肌で接触しないと発動しないこと。
体毛に関しては衛生上の理由や『癒し』で広範囲の治療を行う際に素肌同士の接触面積を増やすためであること。
故に裸で抱き合うということも有り得ること。
こんこんと私は嫌疑に対して説明を行いました。
しかし。
「おおよそは納得のいく回答だったが……、実際に……その……淫らなことを行なったという証言もあるのだが」
眉をひそめ兵士の方は私への追及を続けるが。
「はい。まあ何人かは関係を持ちましたが…………え? 同意の上で、お金のやり取りもないので問題ないですよね?」
私はあっけらかんと認める。
実際、性行為またはそれに準ずる性的な行為はしています。
いや誰それ構わずということでも、身体を売って金銭を得たりということでもなく。
単純にちゃんと親しくなった男性で、清潔感があって、わりと好意的で、ちゃんと避妊が出来る方で、独身で、体調やそういう気分のタイミングでいたします。
治療の際に肌を合わせると、互いにそういう気持ちになって身体が反応してしまうことがあり。そのままの流れで……でも節度は守っているつもりです。
私にも性欲はありますし、夜な夜な活動していく中での気晴らしとしての側面もあります。どちらかといえば好きな方ですし。それはそれ、これはこれです。
「そ……そうか……、まだ捜査中だが……確かに金銭的なやり取りがないのなら法的な問題にはならないだろうが…………しかし修道女としては問題があるのではないか……?」
私の話にやや気まずそうに兵士の方は述べる。
その言葉の通り、取り調べの後。私の行為は教会内て大問題になりました。
修道女が夜な夜な教会の規則を破り淫らな行為をしているというのは、教会としては許容できないようでした。
というかそこを許容できたとしても、教会に無許可で治療行為や異教徒への魔法の行使は信仰そのものに背く行為として捉えられて魔女扱いを受け。
私は結局、異端審問にかけられて教会を追放されました。