ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「黄……黄竜王の大きさは私の第四形態よりやや大きいくらい、見た目は人と鳥を混ぜたような姿で背から翼が生えていて手足に竜が残っている」
つらつらと、誰も見たことがない此花ダンジョンのボスについて語る。
「私の第二形態くらいの速さで飛べるが、腕力やら戦いにおける技量は七竜の中ではかなり引くいし硬くもない。主様なら一捻りだ」
続けて具体的に戦闘能力について語る。
スピードタイプか……、確かに厄介だけどもっと大きい赤竜王の高速立体軌道ワープ戦法も攻略したのでなんとか戦えると思います。
「だが黄は『魔獣操作』の力を持つ、黄は自身と同等以下の魔獣なら完全な支配下におけて手足を動かすように完璧な操作を行える」
さらにさらりとヴィオラは超強力な能力を告げる。
「同時に操作できる数は知らぬが、軽く万は動かしているのを見たことがある」
つらつらと能力についての情報を語る。
万……軽くで一万体のモンスターを操る……?
基本的にモンスターに統一意思や連携はない。
稀に壊災級以上で知能が高いモンスターが、ダンジョンボスの指示を聞くことはある。青竜王もそのパターンだったり中規模ダンジョンで滅災級ボスの前に中ボスとしての役割を指示されたモンスターが中間層に配置されていたりということもある。
でも……どんなに多くても数体、青竜王配下の三十体も規格外だったはずなのに。
多すぎる、そんなモンスター群を相手に出来る戦力は……いやそもそもそんな数のモンスターが此花ダンジョンにいるのでしょうか?
どれだけ多く見積もってもダンジョン内に湧くモンスターは五千にも満たないはず――――。
「有効距離はここから……そうだな青の迷宮があった地くらいまでは容易く届くな。だが遠ければ遠いほど精密な操作は行えん。逆を言えば近ければ近いほど強固な支配を行える」
さらりと私の思考を塗りつぶすように、ヴィオラはそれを言う。
青の……ここから小倉までが容易く? 有効距離が広すぎる……じゃあもうなんでもありじゃない。
「人らの操作は行えんが、魔獣であれば基本的に何でもいける。距離さえ近ければ同格の七竜にすら影響を及ぼす」
さらにその効力についても語る。
「主様ならわかるかもしれんが、私がこの地に来て少しくらいに迷宮から魔獣の氾濫が起こったと思うんだが」
不意にヴィオラは振り向いて百一君へ語りかける。
ヴィオラがこの地に来て少し……三十年前の全国的に起こった迷宮災害の事ですね。
当時調査中だった未知のモンスターが溢れ出して人々を襲い出した。
日本人口が半分になった要因の一つ。
迷宮災害にて凄まじい被害が出て、さらに程なく女体化症候群の蔓延によって男性が死んだことで日本はこうなった。
「あれをやったのが黄っていえばどんな感じか伝わるか?」
さらりと、ヴィオラは日本崩壊の原因を詳らかにした。
「……あれは……あの全国で起こった迷宮災害は……作為的なものだったというのか……?」
百一君は目を丸くして驚いて返す。
私は言葉にならない。
嘘でしょ……、作為的に行われた災害で日本はこうなったのですか……?
「ああ、黄から届く範囲の魔獣を暴れさせて人らを皆殺しにしようとしたんだろう。遠すぎて私の迷宮への干渉は上手く出来なかったようだが、不快感だけは届いていた」
嫌そうな顔で、ヴィオラの語りは続く。
遠すぎた……。
だから札幌は無事で、仮設都市として東京から都市機能を移せた……ってこと……?
「黄は臆病者で卑怯で頭が悪くて気持ちが悪い。人らを恐れて皆殺しにしようとしたのだろうが……半端に他の七竜にも干渉したせいで報復も恐れて閉じこもった……浅はか過ぎて想像に容易い。反吐が出る。特にあいつは青や紫との相性が悪いし、本気で追われたら赤からも逃げ切れんからな……だったら最初から調子に乗らねば良いものを」
本当にうんざりしたように、黄竜王について語る。
「今もちょこちょこやってるようだが、そっちに力を割くのはやめたのだろう。ある程度人らを殺してからは操作できる魔獣を沸かせてさらに迷宮を生み出させて魔獣を増やしを繰り返して、ある程度強力な個体を呼び寄せて自身の周りを固める……まあいつものやり口だ」
気怠げに、ヴィオラは現在の黄竜王への推測を語る。
黄竜王への嫌悪もあるのでしょうが単純に話すことに飽きていますね……。