ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
01次は化粧をしてみたい
僕、喜怒乱丸は最近めっきり女子力強化に勤しむ攻略者だ。
四国で緑竜王を殴り殺し、現在は高浜大居住区で此花ダンジョン攻略への準備期間としてほぼ休暇の日々を送っている。
ついでに最近、色々と吹っ切れて僕はモンスター人間になった。
極限状況の中でエスメラルダに溶けて混ざり色々と変わった。
身体に起こった変化として、髪が急激に伸びて胸とお尻が大きくなり女性的な丸みを帯びたシルエットになった。
これは男になるために鍛えた不要な筋肉が溶け出して、必要な肉付きへと変換されたものだ。太ったわけでも痩せたわけでもなく、変換されたようだった。
と、いうのもどうにも僕は見て触ることでかなり精密に対象の診察を行えるようになったようだ。
なんというか、透けて見えるというか……いや透けてはないんだけど身体の中身に意識が染みて悪いところとかどうなってるとかがわかるというか……説明がとても難しい。
まあ簡単にいうと、超能力のようなものが目覚めた。
多分これは百一の再生能力と同じようなものだと思う。
きっと、極限状況で望んだものがモンスターやダンジョンという超常的なものと混ざって反映されたものなんだろう。
本来であれば精密検査や色々と調べたりしてみるべきことだと思うが、どうやら佐々木教員が上手いこと先送りにしてくれたようなので僕はこのまま攻略を続けられるらしい。
さらに、肉体的な変化だけでなく精神的な変化もあった。
というかこれが肉体的な変化にも影響を及ぼしたというか、根幹になる部分でもある。
男らしさにこだわらないということ自体にこだわるのを止めた。
僕は僕でしかないからね。
肉体的に女で精神的に男じゃないなら僕のなれる範囲で勝手に女になるだろう。
ここに父はいないし、いたとしても殴ればいい。僕の方が絶対に強い、顎も肋も砕いて叩き伏せても治してやれるから。
だから一旦やってみたいことをやってみるとした。
ちゃんとしたブラジャーとボクサータイプじゃないパンツを買った。
レディース服を買った、初めてスカートを履いた。
これは……慣れなんだろうけど足を開いた時の股への不安感が凄いから足を閉じて歩こうとすると素肌の内もも同士が当たるのが慣れない。
せめてパンツはボクサーにするか、なんかスパッツというかあれかストッキング的なものを履いていた方がスカートは履きやすいかもしれない。
髪型は腰くらいまで凄まじく伸びたのが邪魔だったからけっこうバッサリといったけど、今までじゃ考えられないくらいに長く残した。
鎖骨くらいの長さ、このくらいなら邪魔にならない。色もなんか美容師が言うには傷まず綺麗に抜けているらしいのでそのままにしておいた。でも根元が少し暗くなってきてるのでそのうち髪の色は戻りそうだ。
服と髪とくれば、次は化粧をしてみたいと思ってくる。
しかし、化粧って本当に何から手を出していいのかわからないしどう調べていいのかすらもわからない。
試しに化粧品の取り扱いのある店を覗いてみたが……何が何で何の何なのかが全くわからない。
乙女ゲーや少女漫画のヒロインはばっちり化粧をしているはずなのに描写がかなり少ない。
なんかこう、リップだとかグロスが口紅の類いなのはわかるが何が違うのか……チーク? とかマスカラとかはなんとなくわかるけど具体的な使い方が……、ファンデーションとコンシーラーは似たような感じなのにそんな複数も顔に塗りたくる必要があるのか?
やっぱもっと基礎的な知識から入れていかないと……誰かに聞くしかない。
仲間内で化粧っ気があるのは里々とヒーちゃん。
向水も基本的に薄化粧でたまーに口紅を刺してたりする。成子は童顔でくりくりして可愛らしい顔立ちなので化粧はしてない。
聞くならヒーちゃんか……、だがヒーちゃんは結構ノリノリで遊び出すからな。聞くからにはそれなりにおもちゃにされる覚悟を持たなければ。
そんなことを考えながら、宿のベッドで横になる……が。
「寝れん……」
僕は体起こして呟く。