ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
どういう状態なのかはわからんが推定民間人を殺すわけにはいかない。
とりあえずモンスターであろう部分を切り離す、相手にしている暇はない。
後で死ぬほど考えて絶対に助けてやる。
「……っ、ダメだ! この程度じゃ…………ぐぁぁぁああああああああァアアアアアア――――ァァァッ‼」
モンスター人間はそう言いながら斬り飛ばしたところから即座に腕が回復して。
俺に襲いかかる。
……っ、完全に理性を失っている。
モンスターに喰われ続けていると言っていたが、どういう状態なんだ? 黄竜王のモンスター操作が効くくらいには身体をモンスターに奪われている状態なのか?
なんて考えながらモンスター人間の攻撃を躱す。
しかし鋭いぞ……、こいつやっぱ日ノ本特殊防衛人造超人だ。モンスターに喰われ続けているというのの影響なのか身体能力が俺と同等、動きの切れや狙いの的確さは九十九並みだ。
ふざけんな、これ黄竜王より厄介だぞ。
流石に日ノ本特殊防衛人造超人が敵に回る想定は一秒もしていな――――。
「――ごえ……っ」
ついに躱しきれずに、思い切り腹を打たれる。
ちゃんと通る打ち方だ。
背骨から脳にまで響きやがる。
くっそ……ダメだ。このままでは……。
このままでは…………こいつは殺すしかない。
別に情はない。
同じ日ノ本特殊防衛人造超人だろうと、作戦行動に対する障害に対応するだけ。
だが厄介なのはこいつの出自や所属が不透明で、現状は民間人として扱わなくてはならないことだ。
単純に作戦行動に介入し妨害行為を行っている以上、公務執行妨害で現行犯逮捕を行えばいいんだがこいつを生きたまま取り押さえるのは難しすぎる。
だから殺すしかない。
実際もうこいつは殺人の実行に着手して俺を襲っているわけだから殺人の故意があるかにはよるが殺人未遂に届きかけている。
このまま返り討ちにして殺害しても正当防衛の主張は通るとは思うが……。
日ノ本特殊防衛人造超人が日本国民を手にかけるなんてこと、出来ねえって……。
俺は根っこのところで国民を、日本を守ることを自身の命よりも重く設定されている。
それ以上の価値観を持たない、国民を死なすくらいなら俺が死にたいくらいだ。
でもこのまま俺が死んだら迷宮災害が起こる。
「ぐ…………ぉぉらぁッ‼」
俺は日本刀でモンスター人間の右腕で斬り上げて、前蹴りで弾き飛ばす。
殺さない。
だが動けなくなる程度には畳む。
こいつをこのまま躱しながら黄竜王を相手するのは無理だ。ボッコボコにして、後でエスメラルダに漬け込んでおく。
弾き飛ばされたモンスター人間は腕を伸ばして地面に引っ掛けて、そのまま再び俺に飛んでくる。
日本刀を手放して化勁で流し、裡門頂肘で迎撃するも踏ん張って耐えられて左のボディアッパーを貰う。
ボディアッパーを耐えて、胸ぐらを掴んで崩しながら鼻っ柱を頭突きで潰しそのまま合気の流れで投げる。
だが組み伏せる前にモンスター人間は右腕で地面を叩いて、反力で起き上がって胴回し蹴りをかます。
胴回しをギリギリスウェイで躱すも、残った下半身に伸びた右腕を掛けられてそのまま飛ばされ壁に激突する。
ぐ…………やっべえ、こいつ……マジで馬鹿つえぇ。
最近ヴィオラの第五形態と対人状況での模擬戦を行ったが、無茶がある分こいつのがやりづれえ。
だが対モンスターの方が長い。
こういうモンスターだと思えば攻略は可能だ。
俺は思考を切り替えて再び対峙して、交戦していたが。
「――ヤバいヤバいヤバい! 迷宮災害が‼」
ハチキュウを構えて警戒していたミライが叫ぶ。
声に従って此花ダンジョンの入り口を見ると、既にモンスターが溢れ出していた。
想像以上に早い、ダンジョンの構造がシンプルなのがここに影響してきたか。
「ヴィオラ! 可能な限り数を減らせ‼ 俺はこのままこいつを畳んで、黄竜王を叩く! ミライと里々は直接黄竜王を狙え! 暗木と乱丸はヴィオラから抜けてきたヤツを叩いて成子は隠れ――――が……っ、痛えぇだろう馬鹿野郎があッ‼」
各員に指示を出しているところをモンスター人間に、躰道の海老蹴りみたいな軌道の蹴りで顎をかち上げられる。
ここまで来たらゴリ押しで終わらせる。
翼を折られて黄竜王は逃げられない。
黄竜王を討伐出来れば此花ダンジョンは消失して、迷宮災害は止まる。
後一歩なんだ、ここは無茶をする場面だ。