ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「里々ちゃんは好きに動いていい‼ 私が合わせる‼」
「はい! 行きます‼」
ハチキュウを構えてミライが里々を鼓舞し、里々が剣を構えて返し黄竜王に対峙する。
「クソゴミ害虫がぁ……この黄竜王をなめんじゃねえぇぇぇえええぇえぇえぇえ――――――ッ‼」
鋭い爪を伸ばし、黄竜王が吠える。
「ランちゃん! 私の方に投げるだけでいい! マー坊がトドメを刺すから!」
「了解したが……、あまり期待するなよ! エスメラルダなしでは無茶が効かない!」
一方で、此花ダンジョンからの迷宮災害に向かいながら暗木が乱丸に指示を出して乱丸も構えながら返す。
「わ、私は隠れます! みんな頑張って!」
成子は物陰に身を隠しながら応援する。
「……ぐ、くっ、煩わし……い。私を……操ろうと……する、など…………く………………いや、そうか……!」
ヴィオラは第一形態改のまま此花ダンジョンから溢れてきたモンスターを千切っては投げているところに黄竜王の干渉を受けて煩わしそうにそう言って。
第五形態へ姿を変える。
「はあぁぁぉあッ‼ ふーっ、よし……! やはりこれは操れんか。これで自由に戦える‼」
猛虎硬爬山から化勁の流れで震脚で練り上げた勁を鉄山靠で通してモンスターを爆発させて吹き飛ばし、ヴィオラは身体の動きを確かめるようにそう言って不敵に笑みを浮かべる。
そうか第五形態か。
確かに第五形態は人間との差異を見つけられない。詳しく検査などを行ったわけじゃあないが少なくとも俺が接している限りでは見つけられていない。
人間はモンスター操作の影響を受けない。
第五形態なら自由に動けるわけか。
だが第五形態は俺と同程度の身体能力を持ち、ほとんど俺の技量と変わらないとはいえ……ヴィオラの形態変化の中で最も弱い。
モンスターを打倒する程度には戦えるが、この量のモンスターを相手し続けるのは厳しい。
少なくとも第五形態と同程度の身体能力を持つ俺には不可能だ。
それでも相手に干渉され続けるよりはマシか、これを想定するのならヴィオラにも装備を携行させておけばよかった。
「なっ……なななななななななな――――」
一番近くでヴィオラが第五形態になるのを見ていた乱丸が驚愕してうわずった声を漏らし。
「「「「あなたヴィオラだったのぉ――っ⁉」」」」
乱丸とミライと里々と成子の四人が声をそろえて似たような声を上げる。
き、気付いてなかったのか……? じゃあ何者だと思っていたんだ、こいつら。
「馬鹿ッ‼ いいから集中しご――――」
各員に注意を促そうとしたところを、モンスター人間のバックブローで顎を打ち抜かれる。
――――集中を切らした馬鹿は俺だ、効いたぁ……っ、一瞬意識が飛んだ。
こいつ……操られてるってのは肉体的な部分じゃなくて意識や感情部分だけで戦闘能力はこいつの自力だ。
いつ何処で造られたんだ……、ちゃんと俺らと同スペックだ。
やべえここで拮抗してる場合じゃねえのに……、こりゃあダンジョン外だがまた奥の手を使うしかねえのか?
しかし使いどころが……使うなら必ず黄竜王も殺せるタイミングでないと意味がない。
ミライと里々も絶災級を相手に生身でどこまで持つかわからない。
……ちょっと本気出す。殺す気でやってもこいつは死なんだろ。
俺はマジックバッグからナイフを抜いて構える。
右半身側は腕が伸びたり爪が伸びたり不規則に曲がったりするが、これは対人戦だ。
よくわからない武器を右半身側に装備して滅茶苦茶な身体能力と技量を有するだけの人間だ。
やりようはある。
巨大な右腕の薙ぎ払いを躱し、膝関節を蹴り抜いて崩しナイフで喉を狙う。
当然モンスター人間はしっかりとナイフに反応しナイフを握った腕を狙ってブロックしようとする。
接触したところから合気で崩し、顔面に膝を入れようとしたが先に俺の脇腹に膝を入れて俺の膝蹴りを反らす。
そのままナイフを逆手に持ち替えて首を狩りに行こうとしたところで反応し、頭を振って頭突きをかまそうとしてきたので合わせて頭突きで返す。
互いの頭突きで額から血を噴出させながら互いに転がって飛ばされ、距離が空いたところでナイフを投げる。
投げたナイフは当然躱しながらモンスター人間は俺に突っ込んでくる。
速い、投げナイフの二射目を警戒して距離を詰めてきた。