ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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04他の誰にも真似出来ない

 これかっこよくて好きなのよね。

 私もダビンチの中に……いや私が中で動いたところで大した動きにならないか。運転するならまだしも、私の運動神経はそれこそ『かめ』だからね。

 

 そんなことを考えている間に戦闘が始まる。

 

 まずは乃本さんが飛び込むように、パンチ。

 モンスターの頭が弾け飛ぶ。

 

 乃本さんのとんでもないパンチにモンスターたちが警戒して乃本さんを注視した。

 

 その瞬間に、里里さんが剣を振ったモンスターを一刀両断する。

 

 そこからモンスターたちが一斉に二人へと飛びかかる。

 

 飛びかかるモンスター六体の三体を一瞬で、乃本さんが蹴散らし。

 里里さんがカウンターでモンスターを剣で突き刺して、そのまま二体目を強烈な前蹴りで弾け飛ばした。

 

 ところで、残り一体が進行方向変えて逃走しようとしたが捲れたアスファルトの塊を乃本さんが投げて頭を潰し。

 

 あっという間に討伐完了。

 

 はー、二人とも凄いな……。

 まあ私じゃ何が凄いかとか語りようがないけど、少なくとも私とダビンチじゃ一匹も倒せない。

 いや……油断してるところになんかしらの車両で突っ込んで撥ねたら……まあ当たらないし助走距離も必要だから無理か。

 

「よし、討伐完了……。このまま岩手に入ったら安全なところで一泊する」

 

 モンスターの死体を路肩に寄せながら、乃本さんは言って。

 

「里里も助かった。あの手のやつは一匹でも逃がすと仲間を連れてくるからな、一気に叩くのに主力が起きてて良かった。まあ休める時は休んだ方がいいが警戒も必要だからな。流石だ」

 

 里里さんへ感謝を述べる。

 

 へー、確かに討伐というか交戦時間は短ければ短い方がいい。佐々崎先生は「一体あたり六秒以内に仕留めろ」とよく言っていた。

 

 私を含めて全員が「そんなん無理だろ」って思ってたけど……出来るんだね。

 

 着装合体時は身体能力や防御力が十倍になるとか。つまり単純な話、里里さんが十キログラムの重さを持ち上げられるのなら六花を着装時には百キログラムのものを持ち上げられるということだ。

 

 ただ五十メーターが七秒台なら一秒未満になるってことはなくて、あくまでも空気抵抗やら重力とか物理法則の影響は受けるので単純計算ではいかないけれど。

 

 それでも超強力な効果だ。

 

 しかし、戦闘自体は里里さん自身の技量に依存する。

 

 戦闘ペット自身が能動的に戦ってはくれない。

 これは……私のダビンチも同じだからどれだけデメリットなのかは痛いほどわかる。討伐は連携が大事、戦闘ペットは強力な武器って考えるならこれは致命的な虚弱性だ。

 

 その虚弱性を、里里さんは自分が強くなることで埋めて分隊の主力に至るほどに高めている。

 

 近道もズルもなく、努力だけでそうしている。

 

「……いえ、その…………はい」

 

 乃本さんの感謝に対して里里さんは口を濁す。

 

 まあ警戒して起きてたんじゃないからか、別に……こんなこともあろうかとってことにしちゃえばいいのに。

 

 里里さんは真面目だ。

 真面目すぎるというか……、自己評価に対して潔癖なほどに厳しい。

 

 卑屈とも思えるけど、出来ることに対しては自信を持っている。

 青函トンネルの亀や今の猿に関しては、まるで臆してもないし当然のようにやり遂げる。

 

 そして、相対的に周りの評価を上げすぎてしまう。

 いや実際乃本さんやら向水さんやらとんでもないのがいるから仕方ないところではあるんだろうけど。

 

 里里さんも、その努力という長所にもっと自信を持っていいんだと思う。

 

 でもなー、自分の長所って自分じゃ当たり前のことだから気づけなかったりするからね。

 

 私にとっては自動車の構造やら分子構造やらものの原理とかを覚えて頭の中で組み立て直すのは当然のことだけど、これは乃本さんでもできないことだったりする。

 

 里里さんが当たり前と思っている努力は、他の誰にも真似出来ない。

 

「ほら、じゃあもう出すよ。乗って乗って」

 

 私は窓から身を乗り出して、乃本さんと里里さんへと言う。

 

 まあ、これは私が言っても仕方ないことだ。

 戦いの中での納得感とか、力量や技量のことなんか私にはわからないからね。

 

 私は彼女が納得のいくまでの努力も、サポートさせてもらうとしよう。

 

 こんな調子で東北道をひた走り、私たちは岩手県に突入したのでした。

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