ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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13・王子系女子、相談に乗る
01格闘訓練


 僕、喜怒乱丸は迷宮攻略分隊の一員として大規模ダンジョン攻略のために遠征中だ。

 

 現在は東北自動車道を青森秋田と抜けて、岩手は盛岡付近までやってきた。

 

 かつては岩手県最大の都市だったが、現在は迷宮災害の影響で住民は六ヶ所居住区や女川居住区や札幌に避難し移住したことにより廃墟となっている。

 

 実際モンスターも多いが、比較的ダンジョンから遠い場所を選んでキャンプを行っている。

 

 無理を通せば全然宮城県まで行けてしまうようだが縞島とダビンチの休息は最優先だ。途中、モンスターとの戦闘もあるし急いではいるが着実に進んで行ければ良い。

 

「――――よし、このくらいにしておこうか」

 

 僕は膝をついた里里に向けて伝える。

 

「はぁ……はぁ……っ、ありがとうございました……。やはり全然敵いませんね」

 

 肩で息をしながら、里里はそう返して立ち上がる。

 

 現在、キャンプ地にて僕らは格闘訓練を行っていた。

 休息は大事だが訓練も大事だ。

 それに僕の戦闘ペットのエスメラルダは回復能力があるので、万一怪我をしても治療ができるため少し強度を高めた訓練や稽古が行える。

 

「はっはっは、流石に僕はずっと空手や剣道や柔道をやってきたからね。この手のルールを設けた素手の模擬戦なら負けないよ」

 

 僕は汗を拭いながら得意げに里里へと返す。

 

 まあ対人での格闘訓練はモンスター相手にそこまで有効ではないのはわかっているけど、緊張感や目的を持って体を動かすのは良い訓練になる。

 

 特に里里は体力もあるし根性もあるので、良い刺激になる。

 

「多分競技ルールの範囲であれば乃本とも戦えるくらいにはやってきているからね」

 

 さらに僕は得意げに、片手で逆立ち腕立てをする乃本を見て言う。

 

「ああ、俺は日本国憲法を守るので精一杯だからな。ルールのある競技は苦手だ」

 

 くるんと、逆立ちから立ち上がりながら乃本は返す。

 

「乃本の威力を競技でやってたら死人が出るだろ……、さてそろそろ終わりにするか」

 

 乃本の返しに呆れつつ、訓練の終わりを告げる。

 

 というか腹が減った。

 今のところキャンプでちゃんと飯を作っているので、食事はむしろ美味い。スープカレーじゃないカレーとかも久しぶりに食べた。

 

「いえ、かなり回復したのでこのまま乃本君とも格闘訓練を願いたいのですが」

 

 僕が汗を拭って上着を羽織ろうとしたところで、里里がそう申し出る。

 

 おお、やはりガッツあるな。

 確かに乃本との模擬戦はかなり勉強になる、競技から逸脱した搦手を当然のように使うので戦闘状況というものに対する考え方の幅が広がる。

 

「あー、すまんが運転譲渡の件で縞島に呼ばれていて……どうするか」

 

 里里の申し出に乃本は少し悩んで返す。

 

 そういえば言っていたか、ダビンチの操縦は今のところ縞島しか行えない。

 それだと縞島に何かあった際に遠征自体が停滞してしまうので、なんとか他の者でも動かせるようにしたいみたいな。

 

 いいな……実は僕も運転はしてみたい。自転車や電動スクーターは乗れるが、自動車の運転はしたことがないので是非とも運転してみたい。

 

 これは重要なことだな。

 仕方ない、今日の訓練はここまでにして――――。

 

「――私が相手をしてやろう、鎧娘!」

 

 高らかに、通る声そう言いながらで颯爽と現れたのは。

 

 パツパツの白いジャージを纏った、超弩級美人が現れた。

 

「な……っ! あの時の謎美人⁉ なぜ盛岡に……?」

 

 僕は驚愕して思わず声を上げる。

 

 先日のダンスパーティーで乃本と踊っていた、あの謎の美人だ……。

 

 着いてきたのか? やはり乃本の……?

 ……え、あるのか? こいつにラブの思考回路が?

 

「の、乃本君あの方は何者なんですか? なぜ私たちと同行しているのですか?」

 

 里里も驚愕しながら乃本へと問う。

 

「あ? いやとっくに知ってるだろ。まあでも丁度いいか、怪我させないように手加減しろよ。喜怒が止めたり、里里が止めたくなったらちゃんとやめること。わかったか?」

 

 何も動じず当然のように乃本は返して、謎美人に注意をする。

 

 ええ? なんだこの女、戦える感じなのか?

 

「ああ、任せろ。暇つぶしでムキになることはないさ」

 

 ゆらりと雰囲気を纏わせて、謎美人は言う。

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