ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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02Aランク

「日本が……そんなことに…………」

 

 日本の現状に乃本は絶句する。

 

 なんかマジで知らなかったリアクションなんだけど……え? マジなの……?

 

 まあでも一旦、これも告げないとならない。

 

「女性率99.999%の現代において、あんたは完全な保護対象にある」

 

 私は動揺する乃本に現在の状況を伝える。

 

 今の日本において若い男性は貴重なんてものじゃあない。政府管理下で完璧な保護が行われる、現存する男性のほとんどはそうやって暮らしている。

 

「…………でも、保護対象であると同時に戦闘ペットと共鳴したあなたはダンジョン攻略の戦力足り得る」

 

 私は続けて乃本の実力に対する評価を伝える。

 

 正直、こいつの実力は本物。

 戦闘ペット抜きでの戦闘能力でいうなら、多分日本で一番だと思う。

 モンスターを単独、しかも徒手空拳のみで討伐するなんて常軌を逸している。

 

 戦力としては十分すぎる。

 

「俺は……日本の為に命を使うために生まれてきた。例え男が俺一人で、最後の自衛隊員だったとしても、この命は最後の一秒まで日本の為に使う」

 

 目から炎がゆらりと燃えるような熱さで、乃本は私にそう返した。

 

「ダンジョン攻略に参加したいのなら攻略者になるしかない、攻略者学校へ入学してランクを上げていけばダンジョンへの立ち入り許可も得られる。私みたいにね」

 

 私はその熱意に答える。

 

 女体化症候群によって自衛隊が崩壊し、民間人による防衛……つまり当時の攻略者が戦闘ペット共に迷宮災害と戦った。

 

 海外からの支援も絶たれ、自衛隊が機能しなくなったことで政府は攻略者への支援や援助を行った。

 

 共鳴に関する研究や、ダンジョンアイテムの解析、攻略用拠点や装備の提供……そして攻略者学校の設立。

 

 攻略者を育成し、ダンジョン攻略を行える人材を増やしていく施設を作り上げた。

 

 私も攻略者学校の生徒だ。

 自分で言うのもなんだけど、まあまあ優秀な部類のね。

 

「……連れて行ってくれ」

 

 話を聞いた乃本は、話を飲み込んでそう返した。

 

 そこから私が乗ってきた電動スクーターで、一路札幌へと向かった。

 

「…………本当に……女しか」

 

 札幌へ到着し、街の状況を見て女しかいないことに乃本は驚愕していた。

 

 206X年現在。

 精子提供などで何とか人口を維持しようとしているが女性率はまだ上がり続けているし人口は減衰し続けている。

 

 だからこそ本当に今の世の中で男性は貴重な存在。

 保護されて然りだが、乃本百一は強すぎる。

 

 今の状況を打破するには、根本的な部分での解決。

 

 ダンジョンを攻略し七大都市の奪還。

 並びに女体化症候群に対する解決策を見つけ出すことだ。

 

 その為には一人でも、優秀な攻略者が必要なんだ。

 

「着いた、ここで待ってて。話つけてくるから」

 

 攻略者学校に到着した私は、校舎前の花壇の前で乃本を待たせて先生方へと報告に向かった。

 

「……よし、先生たちには話を通してきたわ。半信半疑だけど、入学試験をやるってさ」

 

 今日起こったことを全部先生に伝えて入学試験についても取り次いで来たことを花壇の前で花を眺める乃本に伝える。

 

「何から何まで、感謝する」

 

 乃本は私に笑みを浮かべてそんなことを返す。

 

「べ、別にあんたのためじゃないわよ! 私はただ攻略者として当然のことをしているだけ!」

 

 私は何故か慌てて、ちゃんと自分の行動理由を伝える。

 

 なんで慌てたんだろ……まあいいか。

 

「というか感謝するには早いわよ。試験は受からないと意味がないんだから……ほら着いてきなさい」

 

 私はそう言って、乃本と共に攻略社学校の第二格技場へと向かった。

 

「試験はこの私、Aランク攻略者の向水ミライとミノタウロスのうし太郎で行うわ!」

 

 私は広い格技場でも届くように声を張って、試験について伝える。

 

 そう試験官は()

 まあ別に私じゃなくてもいいんだけど、今すぐに手の空いている高ランク攻略者が私だった。

 

 まあだからこそ、こんなイレギュラーな入学試験をねじ込めたわけなんだけどね。

 

 格技場は広く天井もかなり高い、様々なサイズやランクの戦闘ペットを用いて訓練を行えるように出来ている。北海道の広大な土地を活かした施設だ。

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