ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
01ぶら下げて
私、里里里々は迷宮攻略分隊として大規模ダンジョン攻略をするために進行する攻略者でございます。
つい先日、太白山ダンジョンにて絶災級ボス赤竜王を討伐。
しかし、赤竜王によって仙台近郊から鹿児島県まで転移させられてしまいました。
高高度からの自由落下やらを経て、大規模ダンジョンの攻略成功に私は余韻に浸りました。三日は浸り尽くしました。
百一君はまああれとして、向水先輩や暗木さんや縞島先輩もわりとすぐに余韻を抜けて切り替えていましたが。
私と乱丸さんはなんならさっきまで余韻に浸っていたし、まだ浸れるくらいの達成感に包まれています。
そうこうしているうちに、
流石にそろそろ切り替えていく。
私と百一君と縞島先輩の三人で川内攻略隊へ。
向水先輩と乱丸さんと暗木さんで宿を取りに街へ。
「俺は札幌攻略隊所属乃本百一だ。この辺りの攻略情報と、玄海居住区までの経路図を確認したい。それと資料館の使用許可も貰いたい」
川内攻略隊にて、百一君が川内の攻略者に声を掛ける。
そう、仙台から突然跳ばされてきた私たちには情報が足りません。
川内居住区への道中でも札幌や東北では見なかったモンスターと遭遇したし、中規模ダンジョンや安全が確保されている経路など確認して小倉ダンジョン攻略へ向けて動いていきたいのです。
まだバタバタしていてヴィオラから他の七竜や大規模ダンジョンについての聴取も行えていない状態なので、ここで得た情報と併せて小倉ダンジョン攻略作戦を組み立てていきたいと考えています。
資料館に関しては、縞島先輩がダビンチの変形パターンを増やすために車両などの図面や技術系の教本や論文などを読むために必要なのです。
縞島先輩の知恵と知識がそのままこの迷宮攻略分隊の進行速度を決めるといっても本当に過言ではないのです。
「札幌ぉ……? なんで札幌のやつが川内にいるんだい。端と端だろ……私は田中山だ。川内の攻略指揮補佐を担っている」
川内攻略隊の田中山さんは訝《いぶか》しげな表情を浮かべて返す。
この人大きい……身長は百一君より高い、百八十……いや百九十近くありそうです。
骨格に対して腕や足も太ましくよく鍛えられています。札幌でもここまで鍛え込んでいる人はなかなかいないでしょう。
「太白山ダンジョン攻略中に……待て
田中山さんの反応に、少し驚いて百一君は尋ねる。
確かに……、迷宮攻略分隊については札幌攻略隊が全攻略隊へ全体周知を行なっている。実際、女川攻略隊にも話は通っていました。
それに太白山ダンジョン攻略に関しても、向水先輩のボディカメラで配信されていたはずです。
「……来てないね。今は通信設備の老朽化で回線が安定しないからここ最近はライブ配信すらまともに見れてないよ。全体周知は玄海居住区からの共有に依存している」
依然として怪訝な顔をしながら田中山さんは答える。
なるほど……回線が不安定なんですね。
どこかで光ファイバーが断線しているのか、サーバの問題なのかはわかりませんが……復旧するにもモンスターが寄らないようにしなくてはなりませんし回線事業者の作業者も守らなくてはなりませんのでなかなか難しいのでしょう。
「そりゃあかなり深刻な問題だな……。こちらからも報告に上げておく、死活問題だろう」
百一も事態の深刻さに驚いて、そう述べる。
「まあそれはそれとして……太白山ダンジョン? 札幌は大規模攻略を進めているのか?」
眉を顰めて田中山さんは話を戻す。
「札幌というより俺たちが、だな。というか太白山ダンジョンはもう消失した」
百一君は端的に、田中山さんの疑問へ回答する。
これいつも思うのですが、百一君は端的に答え過ぎる癖がある……。報告に無駄を無くす意図があるのでしょうが、端的過ぎて意図まで抜け落ちて聞こえる時があるのです。
「はあ? 馬鹿は休み休み言いな……。大規模消失なんて……あんたみたいに改造し切った男モドキが、大規模に挑めるような体力あるわけないだろ。またぐらにイチモツもぶら下げてんのかい? そんなもん取ったり付けたり切った貼ったして、身体に負担かけてる暇あったら腹筋しな」
田中山さんはさらに険しい顔で、凄むように捲し立てる。
ほらちゃんと伝わっていません……。
でもこの田中山さんも……もしかして、
「? まあ改造手術はされているしイチモツもぶら下げてはいるが、男モドキではなく男だし身体に負担もかかってない。腹筋もしている」
田中山の言葉に対して、百一君は頭に疑問符を浮かべながらさらに返す。
イチモ……あー、男性器の話ですか。確かに、見たことはありませんが百一君には付いているはずです。腹筋はバキバキに割れています。
でもこれ話が噛み合ってないですね。
「? いやだってあんた自認男性ってやつだろ? ここまでやりこんでんのはかなり珍しいが……」
田中山さんも頭に疑問符を浮かべて、再度述べる。
確かに、私たちはもう慣れていますが保護対象の男性が当たり前のように出歩いているのは本来有り得ないことなのです。
なので、田中山さんの勘違いも仕方がありません。