ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜 作:ラディ@小説家もどき
「何をごちゃごちゃと……無視してんじゃねえぞゴラァ――――」
あまりに呑気な様子に、田中山さんは声を荒げて百一君へ掴みかかろうとするが。
「ちょ、ちょっと落ち着いてください。私たちは食料品の補給と攻略情報や経路を把握して資料館を利用したらすぐに旅立ちます。これは情報共有の齟齬でしかないので、落ち着いて――」
縞島先輩が田中山さんをなだめようと語りかけるも。
「あ? なんだこのガキ、ここは公園でも学校でもねーんだ‼ ひっこんで……いやまさかこんなガキまでこましてんのか? 遊びに来てんなら――」
田中山さんは縞島先輩にも攻撃的な言葉を浴びせ始めたので。
「そろそろお黙りなさい」
私はそう言って、前に出る。
「私たちは札幌攻略隊所属、Aランク二名を含むパーティなので能動的な攻略活動が認められています。あなたがここでどれだけ偉かろうが何だろうが、止める権限はありません」
堂々と胸を張り、私は正しさを主張する。
時に白熱した議論は必要なものです。
しかし、罵倒や誤認の押し付けは議論とは呼べません。
私はこれでもクラス委員長。
争いごとの仲裁も、私の仕事です。
「あ? なんだデカ乳、この街にはこの街のやり方があるんだよ。口だけでモンスターに勝てるのか? 乳じゃなくて力を示せ馬鹿」
田中山さんは睨みを利かせて、私に凄むように言う。
確かに私たちはよそ者、郷に行っては郷に従えという言葉はとても大事なものだと思っています。
「わかりました。では殴り合いで決着をつけましょう、歯を砕き肉を剥がし骨を折って……のたうち回りながら屈服して謝罪してもらいます」
私は心の中に火が点いて、目から燃えだす熱量で返す。
私たちが田舎者の馬鹿に舐められる道理は一つもない、殴ってわからせましょう。
「おお! 良いぞ鎧娘! 殺せ殺せ!」
ヴィオラが大喜びで私を煽る。
「おいおいやめろ、仮にも公人が……里々おまえなんかちょっと熱くなりやすくなってるぞ。落ち着け、普通に服務規程違反だ」
続けて百一軍が心配するように私を宥める。
「はっはー、主様よ。あの鎧娘はあの鎧からの影響を受けているのさ。あの鎧はかなり熱くて厚い思いと想いの重さをもっているようだからな、これは仕方ない。ちゃんと殺し合わせよう!」
ヴィオラはご機嫌な様子で百一君へと語る。
私が六花に影響されている……なるほど、確かに。
赤竜王との戦いで私と六花の共鳴の繋がりというか深度がより強まったように感じています。
六花は私の思いに応えてリリリビング・アーマード・ヘアに変形したように、私もまた六花の思いに動いてしまっているのかもしれません。
影響を与え合うこと自体を悪いこととは思いませんが……、暴力的になってしまうのは六花の影響を悪影響としてしまう行為です。
落ち着きましょう、これは良くない。
「……確かに暴力は良くありませんでした。では……スクワット回数……ウェイトMAX一発……腕相撲……指相撲……? うーん……」
私は一度冷静に暴力的な解決以外の方法を提案していくと。
「……こんの……っ、舐めてんのかクソガキがあぁぁあ――――ッ‼」
激昂した田中山さんが声を荒げ、私へと殴り掛かる。
「ならやっぱり
目から炎を揺らし、クロスカウンターで田中山さんの頬に拳をめり込ませながら改めてそう言った。
「こいつ……っ」
「喧嘩だ喧嘩ぁ!」
「希美がよそ者に殴られたよ!」
「囲め! フクロにしちまえ!」
私のクロスカウンターに対して、周りにいた川内の攻略者たちが騒ぎ出す。
殴られたくらいでガタガタ抜かすなよ。
災害相手に戦ってんだろ、私たちは。
私の周りを川内の攻略者たちが囲う。
……脅威は排除する、何人いるかわからないが何度でも繰り返す。
「はあ……、縞島こっち来い。ヴィオラ、ちょっと縞島と居ろ。止めて……いや整えてくる」
呆れるように百一君はそう言って、前に出て。
「俺はAランク攻略者乃本百一! これは、Aランク監督権限における訓練として扱う‼ 故に里里里々と田中山の一対一、その他の人員は各自の職務に戻れ‼ 戦闘ペット、携行武器はなし! 相手を戦闘不能にするか、投降することで終了とする‼」
通る声で、百一君はそう宣言する。