ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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02着装合体

「小娘は全力で、下僕も使って完全武装で挑め。主様は一人で相手してやれ」

 

 続けて戦闘ペットは戦いの状況設定を語り。

 

「負けたら自分の愚かさを悔いて無様に泣き喚け、生まれてきたことを後悔しろ。億が一にも奇跡的に主様が負けたらこんな小娘だらけの場所から去ってやる」

 

 勝敗による対価を語った。

 

「いいでしょう、その勝負受けて立ちますわ!」

 

 私は売り言葉に買い言葉で、そのまま勝負を受ける。

 

「嘘だろ……俺の意思が一つも介入していない」

 

 私と戦闘ペットの話を聞いていた乃本氏は、慄きながら呟いた。

 

 ……というか今更ですが、滅茶苦茶喋ってませんでしたか? あの戦闘ペット……ヴィオラといいましたか。まあ今は目の前の勝負に集中です。

 

 半壊した第二格技場にて、私と乃本氏は対峙する。

 

 男性は保護対象です。

 例外はない、そこまで人口減少と男性出生率の低下は深刻な問題である。

 

 でも、乃本氏は攻略者として認められた。

 

 例外を作らざる得ないほどに、あの小さな竜さんは有用な戦闘ペットなのでしょう。人語を解して、巨大化も出来るところから見てそれは間違いないと思います。

 

 しかし、それが乃本氏を死なせないわけじゃあない。

 

 どれだけ戦闘ペットが優秀でも、ダンジョン攻略を行うのは攻略者です。

 モンスターは狡猾に弱い者を襲う。

 基本的にダンジョンでは攻略者が狙われることになる。

 

 故に、本当に重要なのは攻略者自身の技量。

 こればっかりは努力しないとどうにもならない。

 逆を言えば努力さえすればどうにかなるからこそ、攻略者学校が存在するのですが。

 

 私は偶発的に獲た力が評価され、原則から外れるのは間違っていると考えている。

 

 つまり魔法使いに出会っただけの『シンデレラ』より、それでも愚直に己の出来うる全速力で進み続けた『うさぎとかめ』の亀こそを評価すべきだと思っています。

 

 私は亀だから。

 うさぎのように才能がないから、愚直に鍛えるしか出来なかったから。

 毎日勉強して、毎朝走って、跳んで回って持ち上げ叩いた。

 

 マイナスから少しずつ愚直にうさぎたちを追い続け。

 私は一年生では一番早く、Dランク攻略者となりました。

 

「それでは、殺し合えっ!」

 

 乃本氏の戦闘ペット、ヴィオラは高らかに開始を告げた。

 

 同時に、私は戦闘ペットのリビングアーマーの六花(りっか)を召還。

 中身の無い、彷徨(さまよ)う鎧だ。

 

 つまり。

 

「着装合体! リリリビング・アーマードッ‼」

 

 私は六花に命じると、六花はバラバラになって私の身体にくっついていく。

 

 ()()()()()()()()()()()()()()()、これが私の戦い方です。

 

 本来はこれに、ダンジョンで獲たロングソードを装備するのですが流石に今回は模擬戦なのでなし。

 

 しかし、六花を纏った私の身体能力は通常時のおよそ十倍。

 しかも私はこの学校の中でもかなり身体を鍛えている方だ。

 

 鎧を纏うため防御力も上がり、私の身体にぴったりと追従しながらもがっちりと保持されるために動きを阻害しない。

 さらに副次的なものにはなるけれどチェストプレート部分もぴったりと追従し保持されるので。無駄に大きくなったおっぱいが動いても揺れなくて煩わしくなくてむしろ楽です。

 身長は伸びなくなってきたのにも関わらず、おっぱいだけは依然として成長中……重いし揺れるしで走りにくいし跳びにくいのです。

 

 六花、リビングアーマーは単体ではかなり弱いモンスターとされています。恐らく攻略者学校の一年生でもしっかりとパーティを組んで戦えば打倒が叶うでしょう。

 元々の脅威ランクは下から二番目の強災級。その後、私との着装合体で脅威ランクは一つ上の猛災級へと更新されたのですが。

 そういう面では私は、才能にも戦闘ペットにも恵まれませんでした。

 

 でも、六花は私が着てやることで真価を発揮する。

 そして六花は私の努力を如実に反映させる。

 

 私はそんな六花が、これ以上なく大好きなのです。

 最も私の思想と噛み合っていますから。

 

 男性の方が筋量が多く、身体が大きかろうとも、私が生身の人間に後れを取ることは有り得ない。

 

 格闘訓練も受けている、素手で十分。

 軽く小突いて眠って貰いましょう。

 

 私はリビングアーマーの機動力を活かして果敢に攻める。

 

「――!」

 

 乃本氏はやや驚いた顔をして私の打を躱す。

 

 速い、想像以上に反応する。

 でも避けられるのと避け続けられるのは違う。

 

 私は間髪入れずに両の拳で攻め続ける。

 しかし、乃本氏は上手いこと距離感を測ってギリギリで躱していく。

 

 目が良い、完全に距離を見切られた。

 でもそんなモンスターだっていることは想定して攻略を終えている。私は攻略者だ。

 

「ごぅ……っ⁉」

 

 私の拳……いやリビングアーマーの拳が乃本氏の腹部に刺さる。

 

 この手は私の手であると同時に、リビングアーマーという戦闘ペットである。

 部分的に私からパージさせて、拳を飛ばしてリーチを伸ばすことも出来る。俗にいうロケットパンチってやつですね。

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