ダンジョン超人は美人化ペットと無双する〜30年ぶりにダンジョンから出た地上は、女子率99.999%のハーレム世界でした〜   作:ラディ@小説家もどき

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03見たい

「そういえば百一君も隣で入浴されてるんですよね」

 

 ふと、里々ちゃんが乃本氏を話題に出す。

 

「あーあいつ何気に風呂好きだからね。寮の自室に自分用の風呂自作してたくらいだから」

 

 木のリラックスチェアで外気浴をしているミライちゃんが返す。

 

「あー、学生寮は男性用の共同浴場はないからな……。時間をずらすか、学校の近くのコインシャワー使うしかないんだ。僕はエスメラルダが汚れとかも溶かしてしまうし共同浴場は使わずコインシャワーで済ましていたけど、自室に浴場を作るのは良いかもしれないな」

 

 併設された温度の高い釜風呂に浸かりながら、乱丸も話題に沿って語る。

 

「あ、それ私ちょっと聞かれたかも。何が必要とかどんな構造かとか、へーあれ自室の浴場の話だったんだね」

 

 岩風呂で大の字に浮かぶ成子ちゃんも、話に加わる。

 

 ふーむ……いや別に悪くはない……が。

 なんかこうみんな乃本氏について興味があるし、乃本氏についての話をしたい感はあるんだろうけど……。

 こう……絶対に気になる事実には触れないように話している。

 

 乃本氏が今、この仕切板の向こう側で全裸で入浴中であるという事実に。

 

「…………()()()()()?」

 

 私はふわっとみんなが触れようとしない部分に、切り込んでみる。

 

 改造した自認男性や元男性の何人かと肉体関係をもったことはあるし遠目から本物の男も見たことはあったけど、流石に本物の男の裸は見たことなかったので見てみたかった。

 

「な……っ⁉ だ、ダメでしょ! 仮にも……いやホントに百一は男性なのよ⁉ 裸を覗き見するなんて…………ダメよ!」

 

 ミライちゃんはリラックスチェアから身体を起こして、慌てて私に語りかける。

 

「そうですよ。わざわざ浴場を分けて入浴されてる時点で、互いに入浴中は干渉しないようにしているんですから」

 

 里々ちゃんは流れて端に寄らないようにお湯に浮かぶ成子ちゃんの手を掴みながら冷静に語る。

 

「まあ興味があるのはわかるが、性的な興味で仲間に絡むと気まずくなるぞ。結構そういうトラブルも聞いてる」

 

 釜風呂から乱丸もしっかりと正論を語る。

 

 まあ止めるか……、流石に覗きはまずいか。面白そうではあるんだけど。

 

 しかし、止める三人に対して。

 

「…………いや、乃本さんは裸体を見られることを何とも思わないと思う」

 

 そう言って、お湯に浮かんでいた成子ちゃんは立ち上がる。

 

「だって訓練中とか普通に上裸になって身体拭いたりしてるし。どちらかというと、乃本さんは私たちの身体に触れたり見たりすることの方に気を使っている気がする」

 

 成子ちゃんはそのままつらつらと真面目な顔で語り続ける。

 

 確かに乃本氏は自重トレーニングの際に、わりと上裸になることがある。傷だらけでバキバキに引き締まった戦士の身体付きをしている。

 

「こちらから見る分には、別に何も思わないのでは……?」

 

 そして成子ちゃんは、結論を述べた。

 

「………………」

 

 成子ちゃんの言葉に三人とも思い当たる節があるようで、言葉を返せない。

 

 頭の中でじんわりと納得しつつあるようだ……。

 

 面白くなってきた。

 

「……よし、覗こう。ちんちんが見たい」

 

「マジで何言ってんの?」

 

 私の言葉に、ミライちゃんが即座に返す。

 

「はい、この板の向こうですよね? ちょっと覗けそうなところ探します!」

 

 成子ちゃんもノリノリでそう言って動き出す。

 

「いや……こっそり上からとかたるいことしてたら、ちゃんと見れないかもしれない。外そう、この板」

 

 私もノリノリでポーズを決めて、仕切板を指さしてそう言ってのける。

 

 ちなみに、全員素っ裸だ。念の為。

 

「スタンドバイミー、ダビンチ。チェンジ、ソーサー!」

 

 私の言葉に、成子ちゃんはダビンチを召喚して丸ノコに変形させる。

 

「おいおいおい! マジか⁉」

 

 戦闘ペットを召喚したことに乱丸が驚愕する。

 

「満たして、マー坊!」

 

 私もリラックスチェアに置いておいたマー坊に命じて水を発射する。

 

「暗木さん⁉ 落ち着いて――」

 

 驚愕する里々ちゃんの静止をよそに。

 

 私と成子ちゃんは仕切板の繋ぎを切断する。

 

 すると、ゆっくりと仕切板が倒れ。

 

 倒れた板の風圧で湯けむりが吹き飛ばされ、姿を現したのは。

 

「……あ? なんだ? 繋げたのか」

 

 特に驚く様子もなく、堂々とお湯に浸かりながらそう言った。

 

 謎の超弩級美女こと、人間形態のヴィオラちゃんだった。

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