今日はやけに早く目が覚める。
時刻はまだ朝の5時。
久しぶりの休日だってのに、ゆっくり眠れねぇのは俺の身体が今の仕事に慣れちまったからか?
寝ていても仕方ねぇから、ベッドから起き上がり、スーツに着替え、寝室を出る。
朝の煙草を吸おうと屋上に向かう、空気はまだ冷たく悴む中で屋上の扉が開いていることに気がつく。
侵入者か?などと思うよりも前に、耳に歌が届く。
この声は……ハルカだ。
「……できたのなら」
ドアからゆっくりと覗くとハルカが何かしていることに気がつく。
歌を歌いながら何をしてるんだ?
しかもこんな時間に……。
「……出来ることを……だ、誰ですか!」
突然振り返ったハルカと俺の目が合う。
気配を消してたつもりなんだが……勘づかれちまったか。
「せ、先生? どうしてここに……」
「おはよう、ハルカ。邪魔しちまったな」
「お、おはようございます……先生。じゃ、邪魔なんてとても、むしろ邪魔なのは私ですから……」
その言葉に思わず溜息をつく。
こいつのこのネガティブ思考はどうにかなんねぇのか?
手を替え品を替え、ちっとはマシになったが……一度根付いたもんはどうにもならねぇか。
「てめぇを邪魔だと思ったことはねぇよ。 それで、何してたんだ?」
「えっと……その。この子達のお世話をしてました……」
「この子達……あぁ、雑草か」
ハルカの趣味である雑草の世話。
自室でやってたり、たまに俺の執務室に置かれたりする時はあるが、屋上にも来てたとはな。
今まで気付かなかったのは、ここ最近忙しくてろくに煙草を吸えなかったせいだろう。
「その、この時期は……朝露と日差しが程よいので……あ、先生の憩いの場にこんなもの置いてしまい申し訳ございません!ごめんなさい!ごめんなさい!」
「俺だけのシャーレじゃねぇから構わねぇよ。それに、てめぇの好きな物をそう扱ってやるなよ」
ハルカの頭を軽く撫で、俺はしゃがみ込み、植木鉢に植えられた雑草を見る。
そういや俺は何でハルカが雑草が好きなのか知らなかったな。
「ハルカ、お前さんは何でこいつらが好きなんだ?」
「そ、それは……どんな荒地でも、この子達は根を張って、懸命に生きている。 そういう生き方が……私の理想で、この子達の硬いところが大好き……なんです。
美しくある必要も、輝く必要もありません。
例え名前がなかったとしても、大切な人と共にいられるなら……先生のお傍に居られるなら!
それで、充分なんです……」
笑顔で、俺の顔を見つめながら、そう話す彼女の背中に暖かな朝日が照らされる。
眩しいな。
それは朝日よりも眩しいこいつの心がだ。
こいつの過去はアルから軽く聞かされちゃいる。
虐められていた過去を持ち、アルに助けられた。
そんな中でも伊草ハルカって女は変わることなく、てめぇを貫き通している。
「私は、雑草のように成れているでしょうか。 戸惑うばかりで何も出来てないそんな弱い女じゃ──「あぁ」」
「安心しろ、てめぇは充分に返せてるさ。アルも、ムツキも、カヨコも、俺も誰も疑わねぇよ。
伊草ハルカ、お前さんは充分にプロだよ」
「……私なんかにそんな言葉を……」
「疑ってんのか?」
「い、いえ!滅相もないです! え、えへへ……」
耳を赤くしながら、下を向く彼女は静かに笑う。
そして、前を向いた少女は今までで一番良い笑顔で口を開いた。
「私、ハルカ……これからも皆さんのために頑張ります!」
通勤中に書いた1時間クオリティで失礼致します
みなさん聞きました?絆ダイアローグ。
ハルカの良いところが、曲調にも歌詞にも出て最高でした……。
それにミニストーリーも最高でしたし……今年はゲヘナイヤーですね、えぇ間違いない。
私は待ってますよ、便利屋68脅威の四着目(水着orスーツ)を。