妄想100%の捏造話   作:雑草弁士

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まんが(嘘)日本(嘘)ジークアクス妄想話続編ぽいの

「あー、奥さん。今日お客さんが来ます」

 

「誰が来るの?」

 

「『彼ら』のお子さんです。ジュニア・ハイ・スクールの卒業旅行でこちらに来るそうで。社会勉強も兼ねて、わたしたちに会いたいそうですよ」

 

「そう……。それじゃ、歓迎しないとね、大統領閣下」

 

「ふふふ」

 

 

 

*

 

 

 

「火星から、よく来てくれましたね」

 

「今日は申し訳ありません大統領閣下。ぶしつけなお願いを聞いていただき、ありがとうございます」

 

「兄さん、謝罪文から入るのはやめなさいって言ったでしょう。先にお礼、後に謝罪文」

 

「う、うるさいなあ」

 

「ははは、かまいません。礼儀正しいところは、お父さんを思わせます。懐かしさで、涙が出そうですよ。あと、大統領閣下じゃなくて、なんならヒゲマンで構いません」

 

「ちょ、あなた」

 

「「ひ、ヒゲマンですか」」

 

「昔0085の頃、奥さんとわたしが出会ったあたりは、奥さんはわたしの事をそう呼んでいたんですよ」

 

「ちょっと。顔が赤くなりそうだから、やめてよね」

 

「ふふふ」

 

 

 

*

 

 

 

「お父さんと、お母さん……。正直彼らには、色々と問題があったので、実は心配だったんですよ。常日頃、どんな感じですか?」

 

「ううん、問題だらけですけど、どうにか上手くやってます」

 

「まあ父は、あの通り誰にでも優しいヒトですから……。それで母が腹を立てて、父が必死になって母の機嫌を取るというのは、日常茶飯事ですね」

 

「……大統領閣下、何かお気に触ったことでも?」

 

「奥方様も、表情がこわばって……」

 

「ああ、いえ。お父さんは、ちゃんとお母さんと仲直りできてるんですね」

 

「はい。まあ父も母も生い立ちから精神的な疾患を抱えているのは、父がちゃんと話してくれたので知ってます。特に父は、旧ジオンの研究施設で様々な実験や処置を受けたそうで」

 

「母も12歳で故郷であるサイド2が全滅、奇跡的に脱出できたけれどエレメンタリー・スクール卒業しない内に難民になってしまったため、心の一部が12歳で止まったまま成長してしまい、難しいのは理解してます」

 

「「……」」

 

「だけど、父は皆に優しいとは言っても、ちゃんと母をえこひいきしてますし」

 

「!! 彼が、えこひいきをしているんですか!?」

 

「ええ。できる様になるまでは、苦労したらしいですが。最初は『頭』で考えて理屈でえこひいきをしていましたけど、僕らが物心つく頃には『感情』で、ちゃんとえこひいきできるように……」

 

「だ、大統領閣下!? 何故泣くんですか!?」

 

「奥方様も!」

 

「あ、これは失礼。そうですか、彼がえこひいきを……。もう、彼は大丈夫、なんですね。思わず嬉し涙が出てしまいました」

 

「まあ僕らとしては、幼少期に少し寂しい思いもしましたが、父は陰でこっそり謝ってくれましたし埋め合わせもしてくれましたから」

 

「母も、必死になって可能な限り心を砕いてくれましたからね。当時は充分とは思えなくて反抗的になったりしましたけど、両親が苦しんで、その中でどうにかしようともがいていたのはニュータイプの感覚で受け取ってましたから。とことんまで反抗する気にもなれませんで」

 

「父も母もニュータイプの端くれでしたからね。それで僕らが苦しんでるのを感じ取り、拙いながらも必死で改善しようとしてくれてましたから。それが伝わって来てたので」

 

「あの娘が『感じ取った』の!?」

 

「彼も『感じ取った』んですか!? ……そう、ですか。本当にもう彼は、大丈夫なんですね」

 

「大統領閣下……。お、奥方様!? また泣き出して……」

 

「あ、ああ、ごめんなさい。……あの娘に、わたし0085当時、ひどいことしたから。あの娘が幸せそうで……。ううっ……」

 

「「奥方様……」」

 

「わたし、まだ……。あの娘に謝れていないのよ。たぶんあの娘、わたしの事を敵だと思ってる。貴方たちがここに来るのを、反対したんじゃないかしら」

 

「……すいません。たぶんもっと悪いです。隠しておこうかと思ったんですけど」

 

「大統領閣下も奥方様も、強力なニュータイプだから隠しておいても……。母は、反対はしませんでした。でも、もっと悪いかと。母は、地球圏にわたしたちが来る事に関して、賛成はしませんでした。でも反対もしませんでした。……地球圏そのものに、無関心、なんです」

 

「……あの時代の心の傷は、そう易々とは癒えませんね」

 

「そうね……。わたし、実はまだ母が存命なんだけど、そちらとも当時のことで折り合いが悪くてね。謝罪はどうにかできたんだけれど、形の上では許してもらったけれど、たぶん間違いなく心のしこりは解消できてない。わたしが仕出かしたことで、父が結果として行方不明になってるからね。あのときは愚かだったって、思い知らされる毎日。貴方たちのお母さんも、同じように傷つけちゃったのよ。いえ、場合によってはもっと酷いかも」

 

「……歴史書で学んだだけの僕らが言うのもなんですけど、おこがましいですけど、時代が悪すぎたんじゃないでしょうか」

 

「奥方様に責が無いとは言いませんが、時代的にどうしようもない部分が多すぎたのかな、というのがわたしたちの感想なんです」

 

「ありがとう、慰めてくれて」

 

 

 

*

 

 

 

「いい子たちでしたね」

 

「ええ」

 

「問題は残っていますが、それでもほっとしたと言うのが本音ですね」

 

「そうね、ヒゲマン」

 

「ふふふ。あの子たちが居るなら、彼らはきっと大丈夫でしょう。わたしたちも子供、欲しくなって来ましたね」

 

「不妊治療、がんばりましょ」

 

「ええ」




2人は、シャリア・ブルの手配で火星圏に逃げたって事で。今回は、会話文だけで作ってみました。変化球ですわ。
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