書き方に悩みながら……
ボスの姿が前作の豚になってしまったので修正しました。失礼しました。
……2と前作の繋がりは不明ですが、1の舞台である魔都ケッサニアの話は物語の終盤にチラチラさせたい気持ちもあります(欲
ボス戦。
捕まるとオ◯ホENDですがヤらせねぇよ!
という訳で相変わらずダイジェスト気味。
「くっ……見た目相応の腕力……!」
太い腕を振り回し、牛胸を鷲掴みにする巨人。 その頭に顔が3つあるから、クラフターは裏ボス的存在、ウィザーを思い出していた。
うん。 エンダードラゴンよりウィザーかな。
顔要素しか共通点がないけれど。
アレは飛翔して宙を滑り、爆発性の弾丸を撒き散らす強敵だった。 クラフターや近くの動物、建造物は悉く破壊され、挙句に反撃の弓矢が通じない。 何とかして剣を当てるか、創造力を働かせて仕留めねばならぬ厄介を極める存在であった。
「しまった、捕まって……苦しい……ッ!」
それが、どうだ。
目前の巨人はその場に座り続け、両腕だけを振り回し掴みかかるのみ。 なんと単調な攻撃か。
牛胸は捕まる間抜けを晒すが、クラフターの目は既に見切っている。 左右に横移動して腕の薙ぎ払いを回避しては剣で手を斬り落とす。
「はぁはぁ……助けてくださり、ありがとうございます騎士様。 その剣は相変わらず不思議な斬れ味で……えっ、それは溶岩? バケツから!? いえ、先ずそのような灼熱をどうやって持ち運んでいたのです!?」
異様な顔面を射抜き胡座の中心に溶岩バケツを撒く。 どうだ明るくなったろう。 ついでに熱くなれよ。 そのまま溶けるが良い。
「巨人が溶けていく……なんといいますか、いつも騎士様の浄化は大胆で豪快な魔法ですよね……いえ。 勿論、悪い意味ではありませんよ」
熱い目線に対しクラフターの心は冷めていく。
案の定、碌なドロップがない。 ボスの癖に生意気だ。 良くて経験値の糧だが、鶏肋に過ぎない。 トラップタワーに篭っていた方がマシだろう。
クラフターは下を向き首を振る。 武器の耐久値や手前を考えてもやはりどうして。
「……そんな哀しそうに。 そうですね、忌み子は無垢な赤子として生を受ける筈だった命。 それが呪いの果て、亜人の神と崇められ、多くの犠牲が生まれる切掛となりました。 ですが負の連鎖は断ち切ったものかと思われます。 どうか顔を上げてください」
御免だ、2度と。
こんな面倒が自然発生しているバイオームだとは薄々感じていたが、遂に確信する。
クラフターは顔を上げてグルングルンと腕を振り回す。 己は溶けた巨人とは違う。 単調ではない創造性がある。 するべきは決まった。
「あの、騎士様?」
手始めに洞窟改修だひゃっほい。
元より計画はしていた。 ソコソコの知性を見せる村人モドキはいるが、到底及第点ではない。 残念だが落第だ。
「ああ、またしても悪癖が……」
クラフター、連中に価値なしと見下すと、後は己の領域としてしまう。 迷路のような洞窟に松明を刺しまくり、中途半端な坑道や行き止まりを土や丸石で塞ぎ、粗末な足場や牢屋を破壊する。
中にいた村人は邪魔だからと、さっさと追い出し、後は牛胸に嚮導を任してしまう。
「でも、そんな人が好きなのでしょう?」
「えっ!? ええと、今は町に帰る事を優先します! 皆さん、私の後に続いてください!」
「……あなたが羨ましいわ」
坑道の雰囲気を活かし、線路を引くか。
ここをそのまま採石場にするのも良い。
ここいる村人モドキも、ボスの巨人がやられたからか混乱し、逃げ惑ったり隅の部屋に縮こまっている。 分かりやすい。 ジ・エンドのエンダーマンは兎も角、水中神殿のガーディアンの取り巻き等は見習って欲しい。
まぁ邪魔しなければ良いやとは思う。 此方としても剣の錆にしたくない。 時間と耐久値の無駄だし。
「……亜人に捕まっていた町の人ですが、私の方でできる限りの処置は行いました。 今は皆、自分の家に帰り落ち着いています。 無事とは言い難いですが、命を救うことができたのは何よりでした」
「ありがとうございますハーニャ。 それでその、亜人が棲家としていた洞窟なのですが」
「……騎士様が魔改造したのですよね。 魔除けの松明だらけにし、快適な空間にしているところでしょう」
「ご存知でしたか」
「存じていませんが、ここまでくると大体予想がついてしまいますよ」
「ええ、でもこれで亜人が大人しく……?」
「大変だ! 亜人が町に攻め込んで来たんだ!」
「……報復でしょうね」
「……騎士様も、やり過ぎたようで」
洞窟の改修作業にあたり、拠点の村に貨物路線を敷設していたら、外壁周りが騒がしかった。
見たら村人モドキが村に侵攻している。 大きな土台に車輪を付けて走らせる、大掛かりな乗り物まで使っている。
が、クラフターが仕掛けた罠や設備、壁が邪魔をして1匹も入れていないが。
「騎士様の壁や柵のお陰で、町には入れない様子。 ですが引き下がってはくれなさそうです。 迎撃します!」
「リーリア、ご武運を」
村への襲撃イベントなんて珍しくはない。
だが無視する気分でもなし。 巨人との戦闘の鬱憤で消化不良のクラフターは、トロッコにTNTを組み合わせ、かまど付トロッコで押して走らせた。
丁度、レールは群れに続く。 いい感じのところで火矢を放てば、群れは線路ごと爆ぜ消えた。
「騎士だ! 騎士様が戻ってきた!」
「シスターも戦おうとしてくれている!」
「援護するんだ! 俺たちだって戦える!」
突然、壁の上から矢の雨が降ってきた。
それらは次々とモドキに突き刺さっていく。
村人の仕業だった。 手には取引する際に作ってあげたボウガンや木の剣、石の剣が握られているではないか。
クラフターはうんうん、と頷く。 既知の村人といえば逃げ惑い家に駆け込む臆病者ばかりだったが、ここの村人は武装して立ち向かう。 それもクラフターのクラフト品でだ。
こんなに嬉しい事はない。 アイアンゴーレムに頼り切り全滅する姿は皆無なのだから。
「この責任、騎士様だけに負わせられません!」
牛胸は……いらない。
自前の弓矢を所持しているのだから、他の村人と共に壁の上から攻撃してくれたら良いのに。 何故、わざわざ危険に飛び込むのか。 クラフター、コレが理解出来ない。
「大きな手押し車が突撃を、きゃああ!?」
牛胸が乗り物に轢かれて飛ばされた。
こうなるから嫌なのだ。 助けるけども!
後書き
次は襲撃してきた亜人を退治する流れかと。
【亜人の神】
亜人の忌み子?
リーリアを大きな手で掴み攻撃してくる。
負けると、極悪なご立派ァ!で無理矢理貫かれて心身崩壊モノの白目大量◯液ボテ腹に加えて口から逆流しちゃってる生贄オ◯ホと化してしまうぞ!
亜人が人を攫い慰み者にする卑劣な行為をするように変化したのは、町で顔を複数持つ凶暴な赤ん坊が生まれて暫く経った後だとか。
沼地の忌み子の経緯を参考にすれば、この忌み子も同様に捨てられ、リーリアが来るその日まで生きてきたという感じだろう。
元々亜人は人里に姿を現す事はなかったそう。
伝承で存在、今のように略奪者ではなかった。
この忌み子が亜人に何らかの影響を与えた事が示唆されているが、亜人に拾われたのか、洞窟に捨てられたところを後から亜人が見つけたのか、経緯は定かではない。
顔が複数あるのも、巨人の姿をしているのも謎である。だが沼地の忌み子がヒルを取り込んだように、この忌み子も似たような行為の果てに崇められる存在に昇華したのかも知れない。