書くの難しい(n回目)
『リーリアは妊娠した♡』って表示されそう
未だに戦慄する体を理性で抑えつつ、マインクラフターは牛胸を、あいや膨れた牛腹を見ていた。
恐怖とは何か。 それは備えなき危機や油断の際にやってくる負の感情。 死の直前には幾度と経験するドキドキである。 例えば直下掘りからのマグマダイブとか。
次には殺される、と思う瞬間は過去幾度となく味わった。 だが今回は異例中の異例であり未知との遭遇であった。
夜明け前だ。 あいや日が昇り始めたか。 時計もなしに時刻が判別し難い曇り空のバイオームでも、クラフターは毎度の起床時間に規則正しく目を覚ました。
己のベッドに牛胸がいた。
一糸纏わぬ代わりに腹が膨れた状態で、ジッとクラフターを見つめていた。
恐怖であった。 まっこと恐怖であった。
声にならぬ声を上げて拠点の隅まで後ずさった。 振り向いたらクリーパーだった際を超える壮絶な経験だった。
目覚めれば黒服に囲まれている珍事は既に経験していたが、湧き潰しが完璧な拠点の屋内だ。 油断もしている。 まさか絶対安全圏の寝込みを襲われるとは想像だにしなかった。 牛も村人形態になると常識の外を食んでいる。
その不自然な腹も、そうして膨れたのだろうか。 状態異常をどこで受けたのか。 前にも似た光景を見たが謎ばかり募る。
「おはようございます、騎士様……♡」
牛胸が鳴く。
胸をざわめかせる謎の焦燥感のままに、クラフターは意味もなく高速でお辞儀を繰り返す。 あいや牛乳だ。 牛乳を飲ませよう。 そう与えてみるも腹は引っ込まない。 何故だ。
「すみません、このお腹は夜這いの結果です。 はしたない女だと軽蔑されますよね……それでも欲しかったのです。 騎士様の……お腹の子が」
しおらしくも、腹をさすりながら黒服を着始める牛腹。 そこではたと気付いた。 己の防具が脱げている事に。 インベントリにはあるから即座に着直すも首を傾げるばかりである。
「騎士様は常在戦場の面持ち故か、寝る時も鎧を手放さないので少し苦労しましたが、そこは修道院の皆様に協力して貰いました……新たな無垢の命を、共に喜んでくれますか?」
何故か消耗している体力と満腹値を、ベイクドポテトを食し自然回復を促して心を落ち着かせていく。
村人の謎は今に始まらない。 このまま観察対象として側に置いておくのも面白いかも知れない。 心を乱した妙な衝動も気が付けば消失し、今、クラフターは新たな研究意欲にニンマリと口元を緩ますばかりだ。
「ありがとうございます。 不束者ですが、これからも宜しくお願いします……♡」
気持ちが伝播したのか、牛腹も莞爾と口角をあげる。 協力的な家畜は好きだ。 狼が思い出される。 あと言う事を聞かない猫とか狐共。
後書き
家族が具合悪くリアルがツライさん
心が乱れつつ短め。上手く書けてないかも…
誤字脱字の際はすみません。やんわり指摘をお願いします。
妊娠(ボテ腹)
原作的には膨胸と違い完全デバフ。 効果はいつぞや説明した通り面倒な感じ。
だけどエッな外観から好きな人もいそう。
なのでお迎えは別の回にするのはいかがかな?腐々⭐︎(某オヤジィ…
嫌いな人もいると思うので、意見次第ではボテ腹の冒険は控えます