上位存在マイクラ   作:ハヤモ

29 / 34
前書き
お久しぶりです
他の作品に逃げたり、リアルの問題で心身共に迷走、躁鬱としておりました
今もですが何とか生きております。ご心配いただいた方、ありがとうございます
当作は長く放置して旬を逃した感。久しぶりな為に作風が損なわれるのではと心配も
いつかはと思いつつもズルズルと。気が付けば年末……今年中に完結は無理そうやなって(諦観
戻った切掛は、まさかのASMR予告など。予告日がハヤモの誕生日、販売予定がクリスマスという。業の深さといいますか、関連性、妄想というか。喜んで良いのか怖いのか複雑な気持ちもありつつ
シニシスタシリーズ、R18と全年歳版(?)の存在、アニメに、そして音声作品とは
コレは……夢?(前作風)
(ハーニャ)あぁ可哀想うわぁ可哀想(愉悦)
さても谷底と北東村ステージが残ってますね
最終的には聖堂を目指すお話ですが……


村落
チビ腹と寄生村


朝起きると目前に迫るチビ黒服の腹。

それはチビ黒服には不相応に大きく、過激で、分厚く重く、そして余りにも大雑把過ぎた。 その癖に綺麗に丸みを帯び、それこそ転がっていきそうな欲張りな玉だった。

 

 

「おはようございます騎士様。 いえ、旦那様……♡ どうか背徳的で、はしたないハーニャをお赦しください♡」

 

 

媚びたようにハァンと鳴くチビ黒服。

はだけた服を直しながら流し目で見てくる。

背筋に悪寒が走るから、反射的にお辞儀を繰り返す事暫く。

そういえば己もではないかと。 またしても装備から外れてインベントリに入れられている鎧を着直していく。 例により減少している満腹値を上げ、体力の自然回復を促す。 最早本能的な動作だった。

しかしである。 ここのところの怪奇現象はナニか。 その疑問にマインクラフターは首を傾げるばかりだ。

 

 

「ハーニャ、そのお腹……妊娠したのですね」

 

 

そうこうしている内に牛胸が来た。

腹は膨れていない。 胸だけだ。 この差はナニか。

 

 

「はい。 きっと元気な子を産みますね♡」

 

「その時は皆で祝福を致しましょう」

 

「ありがとうございます。 ですが写本や記録といった軽度な作業は続行致します。 治療に関しては旦那様のポーションや牛乳がありますから問題はないでしょう。 他のシスターの協力もあります」

 

 

クラフターは再度チビの腹を見た。

益々膨れているなと思う事然りである。

寝て起きてみると黒服の腹が膨れるこの現象。 それもかなりの大きさだ。 牛黒服から牛乳を直飲みしていたミニ村人が入るくらいの大きさではないか。

己の行動が引金とでも言うのか。 小麦を与えるでもなく寝る事が条件とは何事か。

だが特別妙な話でもないとも思った。 なにせ寝ずに現れるファントムがいるのだ。 寝る事で起きる何かしらもあるか。 そう思うと段々と落ち着いてきた。

逆パターンもあって然るべきといったところだ。

最もモンスターがスポーンするという話ではなく、黒服の腹が謎に膨れるという話だが。

……そういえば牛胸の腹は自然と引っ込んで、初めて見る頃と変わりない。

その代わりに見知らぬミニ村人が登場し、成長すると動き回るようになった。 村人のスポーン条件との類似性を疑うには十分だ。 研究の甲斐はある。

 

 

「分かりました。 ではその、私は旦那様と共に北東の村の調査に向かいます」

 

「神官が最後に目撃された村ですね。 この町との交流は随分と前に途絶えており、見に行った人は誰も帰って来なかったそうです。 恐らくですが神官により何かしらの手が加えられているのでしょう」

 

「老人の件がありましたからね。 村全体が洗脳されてしまったのか、それに準じたものか、或いは魔物の侵攻があったのか」

 

 

そろそろ違う場所で寝るべきかも知れない。 実験や検証も兼ねるが、黒服に集られる日々は、その内に眠れない日々に変貌しそうである。 近くにモンスターがいると眠れないように。 或いは起こされるような。

同時に恐ろしい光景な気がして、マインクラフターは右往左往と並行移動を繰り返した。

 

 

「益荒男の旦那様も、今回は緊張している様子。 どうかお気を付けて」

 

「はい。 この地、アルセゾンで起きた呪いの全貌や、聖堂の手掛かりが掴めればと思います。 そうではなくても村を放置するのは忍びありませんから」

 

 

しかし何処で寝るか。

黒服の居ない場所にするべきだろうが、他に間借り出来そうな家があったか。

あいやあった。 近くに村があったのを知り得ている。 そこを第2の拠点にするのも面白いかも知れない。

ならば準備だひゃっほい。 湧き潰し用の松明に改修用の建材、どうせ跋扈しているモンスターを殲滅する為の剣や弓矢も忘れない。

 

 

「旦那様も同じ想いなのですね。 私もです。 浄化の姉妹として、妻として、ご同行させて貰います」

 

 

町の外壁、その鉄扉を潜れば牛胸がペットのようについてくる。

クラフターは腕を振り回して拒絶したが、真逆の意味で伝播したのか、牛胸は莞爾としてついてくるばかり。

目的が目的だから黒服に場所を知られたくはなかったが仕方ない。 今更だ。 土や丸石の中に閉じ込めて、うっかり忘れたりモンスターに襲われても面白くないのだ。

ならば視界の隅にでも置くのが吉だと思った。

 

 

「あそこが例の村ですね。 やや崩れた家が並びますが人影もあります。 鍬を持ち農作業をし、普通の生活をしているように見えますが……」

 

 

取り敢えず松明を撒きながら村に寄る。

一見、魔物はおらず普通の村。 相変わらず光源がなく不用心。 なのに今日まで持ち堪えているのは何の奇跡か冗談か。

やはり改修工事を想定してきて良かった。

ひとまずは近くの家にお邪魔しよう。

中に1人いるが構わない。 みっともないが間借りして仮拠点とする。 気に入ったら改造して本拠地にしても良い。 仮拠点が本拠点になるなんて良くある話である。

早速扉を開けて堂々入った。 反応がない。 実に既知の村人に似る。 欠点は禿げていない事だろう。 どうでも良いが。

 

 

「旦那様? そうですね、中にいる方に聞き込みをしましょう」

 

 

ああ夢が広がる。 体が疼く。 早く工事がしたいと囁き叫ぶ。 物を作りたいと。 己はつくづく創造に生きている。 なんと幸せ者だ。

まだツルハシも斧も持っていないのにも関わらずである。 もうワクワクが止まらない。

いやまだだ。 落ち着け我が右腕。 取り敢えず落ち着く為に村人に取引を持ち掛けよう。 そうしよう。 気に入ったらどこかに閉じ込めて専用カウンターを作り押し込めておく。

 

 

「あの、突然すみませ……ッ!?」

 

 

刹那、村人が斧を振り翳したから、クラフターは咄嗟に斬り捨ててしまった!

有名度が下がったからか、外にいる村人が全員敵対して群がってくる。

村人のアイアンゴーレムに頼らない自衛行動には好感を持っていたが今は違った。

 

 

「あ、ありがとうございます……助かりました。 やはり最初の予想通り、この村は普通ではありません。 浄化します!」

 

 

これ、事故だよな?

だって仕方ないじゃないか。

正当防衛でしょうがこんなの。

 

マインクラフターは一転、世の不条理を嘆く。

光の弓矢を外に放ち始める牛胸と押し寄せてくる村人の群勢を交互に見て狼狽える。

なんでこんな事に。 いつだってそう。 誰もクラフターを愛さない。 油断した頃に敵は来るから大敵なのだ。 音も無く這い寄るクリーパーに破壊された家や、マグマに落として全ロストの原因となるスケルトンの凶矢などだ。

同時に認めねばならなかった。 己は世界に、黒服に生かされていたのだと。

思えば幾度と無く死の瞬間はあった。 寝込みを襲える位置に昼夜問わず侍る黒服達。 寝る度に鎧が剥がれ体力が減少する現象は、傲慢に対する警告だったのだ。

牛胸黒服をポーションで量産して牛乳を摂りまくった御礼参りも兼ねていた。 漸く合点がいった。

 

暫く逡巡し……やがて一緒になって戦い始めた。

弓をギリリと絞り、ヒョウと射る。 1体倒した。

エンチャントは純粋に攻撃力を上げるものだ。 迷いなく分かりやすい。 なんならフレイム付のも用意すれば良かったとさえ思うが、変に複数持つとインベントリを圧迫するし、使い分けに拘り損をする。

 

 

「心震わず、この命中率。 流石旦那様です」

 

 

黒服が誉めそやす。

そうだ。 せめて黒服の機嫌は取らねばならぬ。

 

その為に、この村は生贄になって貰おう。

なにせ、もう駄目だこの村。

 

よく見れば、村人の口から肉糸が飛び出ているのだ。 どう見ても普通じゃない。

たぶんだが、ウィッチとか掠奪者の類だ。 或いはゾンビの派生種だろう。

 

つまり敵だ。 敵なら何しても良いよね。

 

いや待てとまたも悩むクラフター。

金林檎の浄化を試す価値はあるのでは?

殲滅ギリギリまで追い込み、何体か閉じ込めて実験をするべきではないだろうか。

 

贅沢な悩み多き。

恐れも多くもクラフター、物の上手なれ。




後書き
ヤられ描写はヤりすぎるとね、怖いからね(震
元の質からの低下を気にしつつ……
また失踪したら御免なさい(逃腰
情報の誤りや誤字脱字の報告は、やんわりとお願いします(甘え

北東の村
リーリアが拠点とする町とは別の集落
交流は途絶えており、向かった者は戻ってこなかったらしい。もう嫌な予感しかしない
神官が最後に目撃された地とされる。情報もなく向かうと、作業に集中する村人の家から先は進めず強制即死イベント。背後から不意打ちかナニかでやられて池かナニかに遺棄され、そこにいる大きな化物の餌になってしまう
前作にも似た敵やステージはあったかもだけど、よりバ◯オ4のような村と化しているかも。寄生体により操られた村人達や神官が襲ってくるぞ
捕まると、リーリアも仲間にしようとにゃんにゃんされ寄生されてしまう。負け続けて状態異常が進行すると美しかった顔が裂けて触手がにょろりと出て、村人達同様に化物の仲間入り。やったね村人、仲間が増えたよ!(殴
手遅れになる前にハーニャの治療を受け成功すれば良いけど、失敗すると口や股間から触手がコンニチワして、尻をプレイヤーに見せる絵や異形の陰茎という状態異常表示の中、ハーニャを押し倒す形でにゃんにゃんし始めてしまうんだなコレが(キモ早口
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。