上位存在マイクラ   作:ハヤモ

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前書き
今年も間も無く終わり。
皆様はどんな一年でしたか。作者はぼちぼち
来年どうなるか不明ですが、無事でありたい

さてもキリよく1章3話で区切りたいですが。
質の低下も感じつつ。
歳を重ねると刺激、気力が減る感も悲しみ…
その代わりのように後書き長め(蛇足感


非スポブロTTと人造ゾンビ球

 

 

「此処は村の教会ですね。 神官はここを拠点にしているのでしょうか」

 

 

牛胸が鳴く中、奥地にある寺院らしき建物に辿り着いたマインクラフターは、此処もまた随分と禁欲的な建物だなもし、という見解を心中に連ねていく。

形としては拠点と同等の建築様式で、家というより小さな城だ。 けれど幾許か小さい。

石造なのはさておき、陰鬱な印象すら与えてくるのは、全体として装飾や遊戯心が欠けているのが原因だと評価した。

その癖に整備されていないのも悪印象を後押しする。 松明の1本すら刺さず湧き潰しが皆無。 挙句に中までがそうで、壁に開いた大きな丸穴から外の光を取り入れているばかりで暗闇だ。

粗忽にも松明を足元に刺した。 周囲が照らされ、人型の肉塊が転がる光景に己が立っていたと気付く。

 

 

「これは! 人、じゃない……模した肉体? 神官は此処で何を……」

 

 

トラップタワーだ、ここは。

スポナーの存在しないタイプだ。

クリーパーやエンダーマンといった存在を自然に沸かせる場所なのだ。 この手法は場所を選ばない利点があるが、スポーンはランダムで確実性が無く不安定なのが欠点か。

水流式の処理設備やホッパーやそれらに接続されたチェストが併設されておらず手動なのも欠点だが、光源が無いのは頷けた。

しかし誰が建造したのか。 拠点にも村人式クラフターがいるのは既に知り得ているから、その手の者が建てたのだろうか。

さても危険な場所だから、見学もそこそこに出ようかという時、それは来た。

 

 

「ッ、村の神官です! 攻撃して来ます!」

 

 

村で見かけた、牛胸を捕らえた黒頭巾だ。

頭から無数の触手を出して、ゾンビの如く近づいて来るのは変わりない。

外から牛胸を追い迷い込んだのか。 ここで湧いたのか。 たぶん後者だろうと思いつつもダイヤ剣をお見舞いする。 相手の強さやドロップが気になる故に。

どうも、触手を剣ガードのようにしているようだが関係なく斬り伏せる。 助走をつけた飛び斬りを喰らわせれば、ノックバックで相手は壁際まで吹き飛んだ。

 

 

「流石ですね。 しかしお互いに問答無用というところ。 尋問は望めません……魔物化しているのでしたら尚更に。 ここで浄化します!」

 

 

たわいない。 所詮ゾンビの1種にして1体。

集団イベントであれ負ける気はしないが。

などと思ったからか。 まだ息のあった黒頭巾が何事か、光を放ち空間を刹那に照らしたと思えば、次の瞬間には黒頭巾は消えて、代わりに村人を固めた巨大な球体が宙に浮かぶときた。

 

 

「これは人形の集まり……!?」

 

 

えっ。 ナニソレは。

エンダーパールならぬゾンビパールか?

 

 

「これ程の数を作り上げるのに、どれだけの犠牲があったのですか。 これ以上、生命への侮辱を許す訳にはいきません! なんとか表面を剥がして、核となっている神官を倒さないと……!」

 

 

なんの冗談か。

クラフターは首を横に振る。

なっていない。 ナンセンスだ。

 

圧縮が足りていないよ。

甘いよそんなんじゃ。

 

製鉄所のように、4マスどころか1マスの空間に大量の村人をピストンで押し込み、個体を認識できない程に纏める気概を感じない。

空間とは有限であり有効に使うべきだ。

それ以前の問題として、どうやって空中に塊を浮かべているのか、それに何の意味があるのか謎だ。 そこからボトボトと村人ゾンビが溢れている辺り、不完全である事は想像に難くないのも心を冷やす。

 

 

「……そうですね、お優しい旦那様にはお辛いかも知れません。 心中察して余りあります。 ですが、これ以上の負の連鎖を止める為、どうかお力添えを!」

 

 

……というかこの建物、未完成なのでは?

 

見渡し益々思う。

恐らく箱を作ったは良いが、途中で飽きたか材料が足りず放置していた可能性すらでてきた。

村の惨状を思えば尚更に。 作り手がゾンビ化して工事が強制中断した見方もできる。

何にせよ魑魅魍魎の類だ。 生かしちゃおけない。 あいやアンデッド系には言い得て妙だが。

その後、建物は僭越ながらクラフターが改修する。 建物の造形は成る可く弄らない事で元の味を生かす。

 

 

「球体から落ちてくる者は私が対処します! 旦那様はその間に本体を……ああっ、私を取り込もうと!? やめ、放してっ! 1つになるのは旦那様とだけなんですっ!」

 

 

という訳で。

牛胸が例によりオトリとなり打擲される間、回復のスプラッシュポーションを肉塊に投擲。 忽ち塊は崩れ去る。

目論見通り、この手に回復のポーションは有効だった。 剣や弓矢より余程効率が良い。

物事はこうであるべきだとつくづく思う。 ああ、遊び心は失わない程度に。

崩れ落ちた表面から内部が見える。 丁度球体の中心に光ってみえる部分が見えた。

 

 

「後をお願いします!」

 

 

心なしか黒頭巾が放った光と同じだ。 であれば頭巾が中にいるのか。 タイミング的にも位置的にも元凶だったか。 或いはスポブロかも知れない。

けれどもゾンビのスポブロは間に合っているので破壊に決めた。 この村を拠点にする際、アクセスは良いだろうが、なにぶんサイズが気に入らなかった。 いらない。 単純にデカくてかさばるし管理に困る。

クラフターは雑念混じりに弓矢をギリリと絞り、ヒョウと射る。 矢は寸分狂いなく核となる部分を貫き、やがて全体が瓦解していく。

 

 

「はぁはぁ……肉塊が、消えていく……」

 

 

再度大きな光が空間を包んだかと思えば、元の殺風景な空間に帰還した。

……やはり改修が必要だなと思った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そうですか。 村人達は神官によってその寄生体に……それに、リーリアが手に入れた書物の内容が本当なら、恐るべきことです」

 

 

ゾンビ塊を倒し、取り敢えず村中を松明だらけにして残党を始末したクラフターだが、元ある建物を成る可く活かした改修工事を施した。

基本的には拠点にしている村を真似た。 道路には明るい石ハーフブロックを敷き詰め、壊れた家屋を修復する。

 

 

「はい。 神官達がこの地に外なる者を呼び寄せている。 そしてこの地に忌み子が多く産まれるのも、この外なる者と呼ばれる存在が原因かも知れません」

「外なる者にあてられたのか、あるいは望んでそうしたのか」

「やはり聖堂の神官達は既に正気ではないのかも知れません」

 

 

ただし外郭は作らない。

既に村は滅んでしまったからだ。 将来村人が移住するようなら必要だが、急ぎの用事もない。

 

 

「───リーリアが書物と共に手に入れた、神官が持っていた鍵ですが、やはり意匠から見ても聖堂の鍵と思われます。 神官が外に持ち出していた鍵ですし、聖堂に出入りする為に、この鍵が必要という可能性はありますね」

「確実に真相へ近付いている気持ちです。 向かう際は万全の準備が必要ですね」

「……今回の調査による寄生体は、旦那様の牛乳で除去できたようですね。 既存の治療では危険が伴いますから、大変結構な事です」

「……エリクサーに並ぶ万能薬が旦那様が搾った牛乳だなんて、誰が予想できたでしょうか」

 

 

さて今夜は屋根裏部屋あたりに寝ようか。

朝1番に牛腹が迫るのは、ちょっと怖いし。




後書き
謎の焦燥感で駆け足気味、質の低下もある中
教典、新たな力である貫きの矢の魔法、炸裂矢の魔法、ふくろうの魔法、宝箱や売買による装備等はクラフターがいるので省略してる感
……年の終わりに作者はナニしてるのか(自虐

【寄生】
人の意識を改変する魔物に寄生されている。
浄化の力により、まだ寄生の進行は抑えられている(初期)
…繰り返しヤられたりして進行すると、リーリアも寄生村人同様に乗っ取られて、綺麗な顔に触手出入り用の大穴が空いたり、忌み子を出産する流れになってしまうぞ!

【寄生の治療】
北東の村で受けた寄生は、リーリアの浄化の力によって進行を遅らせられていたものの、治療は容易ではなかった
このときに意識を明け渡してしまえば、寄生体の進行は急速に進み出していただろう
…ハーニャの治療を受ける事で寄生体を除去できるけど、治療の際に体内の寄生体が暴れ、その時の苦痛に負け意識を手放す事態になれば乗っ取られてしまう
口から触手を出し、下の口からも出るが、そちらは異形の陰茎としてフタ◯リに。その流れで近くにいたハーニャに覆い被さるように襲ってにゃんにゃんしてあら^〜な事になるんですね(キモ早口

【発情】
自分の意思とは関係なく、身体が性的な快楽を求める状態。「穢れ」の効果を強め、拘束を解除しづらくする
粘液塗れや集団エッのついでになるような。
化物にヤられて心は嫌がっても身体は的な?
当作的には旦那様に夜這いして解消して♡
…治すだけなら、浴びる白濁は牛乳だな(逃

【ため池の主】
北東の村にある教会前のため池に住む謎の水棲生物。普段は水底近くで大人しくしているため戦うことはできない
餌が投げ入れられると素早く近づき、大きな口で一飲みにしてしまう
…説明的にも情報もなく村に行った際に発生する即死イベント、ゲームオーバー専用?
ヒルの時みたいに忌み子の一種なのか否か
マイクラ的には釣り上げてフルボッコかな?

【模造の忌み子たち】
模造の落とし子の塊の中に、寄生体の主「司祭の忌み子」が隠れている
それは外なる者の眷属を増やすため、儀式的交配により産み出された忌み子で、自身の血肉を他の人間に分け与えることで強制的に意識を改変し、信仰を植え付ける
司祭が定める奉仕活動は主に2つ、外敵を排除すること、外なる者の肉体を産むこと
…第2段階のボス。肉人形のような存在が球体状に塊となり、そこからボトボトと敵を落としてくる。攻撃を繰り返し、核となる部分を露出させ、これを破壊して倒す
ヤられると取り込まれて同化、全身をラバースーツのようにされてしまう
倒すと外なる者について書かれた聖務日課書零葉、聖堂の鍵が手に入り、最終的な目標に近付いて行く事になる

【模造の落とし子】
寄生体の入った肉人形のような存在。
外なる者を模した肉体を作り、それを器とする試みの末に産み出されたもの
寄生体はわずかに外なる者の片鱗を内包しており、聖遺物のように寄生体を介して外なる者の恩◯を受け取ることが出来ると信じられている
…たぶん上位存在はそんなの考えてないと思うよ(偏見)信者と書いて儲かる、信じてすくわれるのは足元だけかもね(闇目
ボスとなる球状の肉塊から落ちてくるお邪魔なザコ敵。ホムンクルス?倒してもキリがないので適当に相手にしつつ隙を見て本体を攻撃パターン

【異教の聖務日課書零葉】
奇妙な存在で作られた異教の聖務日課書の零葉。外なる者を呼び寄せるための祈りが書かれている
(内容)
外なる者、外なる宙の父はアルセゾン聖堂の至聖所で、誓いと真摯な祈りによって降り立つ
そして外なる宙の父は人の母親の血と結合する。やがてそれは肉となり、赤子となり、父の身体の一部を現前させる
…零葉(れいよう)とは写本や完全な状態の書物から、鑑賞などの目的で切り離された頁のことらしい
つまり一部ってコトだね(曖昧
クラフターからすれば、洗脳本に似た特殊アイテムだけど中途半端でエンチャントでもない非実用本
だけどエンドラの卵みたいにボス撃破のコレクション要素として額縁に飾るかも。実際に零葉を飾る事もあるとかだし(曖昧

【聖堂の鍵】
村の神官が持っていた、神秘的な意匠の入った鍵
…今や邪教の根城。これ持って殴り込み
クラフターなら扉や門をまた破壊しそうだけど

とある町娘の夢(蛇足/妄想)
かつて母と共に見た夢があった
温かくて飢餓の心配も魔物の恐怖も感じないお家。 毎日お腹一杯食べられるだけのご飯
しかもソレを手に入れる為に命の危険を感じずに済む理想郷
外敵の心配も無い約束の地で大切な人達と遊び水浴びし歌いながら過ごす
夜になったら温かな家に帰り柔らかな寝床の中で家族と身を寄せ合い眠りにつく
偶に甘味が食べられたら言う事はない
これが少女の、かつて夢見た全てであった
そして今、少女が望んだ全てが此処にあった
不思議な騎士が全てを与えてくれた
触れても熱くない松明で闇を祓い、悪しきを拒む大きな壁を立たせ、頼もしい鉄の巨人が巡回し始めると魔物はいよいよ見なくなった
季節を問わない畑が耕され、透き通った水が流れると、毎日お腹一杯に食べられるだけの大量のパンやジャガイモが作られ、余裕の越冬、圧倒的貯蓄食糧庫の山が各家庭に鎮座する
苗木から一瞬で成長した大木は何も実っていないように見えて、時々リンゴを落としてくれて食卓を飾ってくれた
町を守る壁の上下に未知の武器が備えられ、襲撃者を迎え討つ力も与えてくれた
命の喜びとは無縁の暗黒時代。全ての人が追い求め、そして見つける事が出来ず諦観した安住の地。 だが少女にとってのソレはマインクラフターが拠点と呼んだ場所(プレイス)に確かに遍在していたのだった
希望より熱く絶望より深き悦楽……!
(作者オ◯ニー妄想改変感)

今年1年、お疲れ様でした
皆様、良いお年を(^^ノシ
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