上位存在マイクラ   作:ハヤモ

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前書き
お久しぶりです。
リアルで心身が穏やかでは無い中、他のSSに逃げたり駄文を書いたり、無気力になって執筆を避けたりしておりました…
しかし、積み小説が増え過ぎかな、気になるなといった心境もあり、また、いつ書けなくなるか分からないという焦燥感もあり、再び執筆を試みました。
当作、最後に投稿したのは半年くらい前ですね。随分と放置していました。他にもありますが…
それもあって、読み返して書き方の把握を努めつつ。ですが(既に)曖昧な日本語による読み難さや誤字脱字、更には原作の流れや当作の雰囲気が損なわれる等、クオリティの低下が予想されます。ご注意下さい

リーリアと共に谷底へ行き、古井戸経由で聖堂への侵入を試みます。
聖堂への橋が直せるなら、行く必要はなさげなステージだなとは思いつつ…胃の忌子もいるから多少はね?
あとは子供の存在も足枷に…何処かでまた出さないといけないかなとも。モブシスターも何かしらの役割を与えたい気持ちも…


谷底
階段とキノコ胸


牛胸と共に、例の村人がクラフトする場所へ向かった際、期待の光景が顕現していたから、マインクラフターは刮目する事態となる。

 

 

「階段を作って下さり、ありがとうございます。 これで谷底へ行けるようになりました」

「急拵えだが出来たぞ。 騎士さんほど早くは作れなかったが、その代わり踊り場や手摺を設けて安全に作らせて貰った。 幸い材料も用意出来たからな。 これで少なくとも谷底に落ちて死んだりはしない筈だ」

 

 

なんということだ……。

仕上がっていた……谷底へ行ける階段が!

 

クラフターはその日、滂沱した。

やはり己の見立ては間違っていなかったと!

どんな創造による悦楽の合間にも、ふと我に帰った時の寂寥感……孤独を突き付けられた後に来る虚無感が、幾許か払拭された刹那である!

 

 

「旦那様が泣いております!? そんなにも階段に感動なされたのですか?」

「そこまでか。 騎士さん程の人に喜ばれるのは嬉しいが、惜しむらくは言葉が通じない事だな」

 

 

クラフターは感謝した。 この世の奇跡に。

己は独りではない。 その事実が判明した。 それだけでも、村人に塗れ集落に固執した価値があったというもの。

興奮の余り、流れる涙もそのままに。 夢中で腰を前後に動かし首をも振り回した。 右腕を最高速で振るのも忘れない。

 

 

「今度は体中を振り始めました!?」

「だからなんなんだ、その時々見せる奇妙な踊りは!? 松明もそうだが、騎士さんの故郷の儀式なのか!?」

 

 

村人も興奮し始めたが、やや抗議気味の視線に頷いてやる。 大丈夫だ分かっているぞと。

 

 

「笑顔で肯定していますが……」

「本当に分かっているのか?」

 

 

此奴はクラフターに品評をして欲しいのだ。

クラフターたるもの、制作物への拘りを目利きする炯眼はあると自負している。 作るだけでなく既存の建物にだって想いを馳せてきた人生だ。 微塵も隙は無い。

 

 

「腰を曲げて階段をマジマジと見始めましたね」

「大丈夫だ崩れやしない。 騎士さんの作る不思議な物と違って柱や筋交が多いが、そのぶん頑丈にしてある」

 

 

どうも、クラフターが集落に用意した植林場、そこで伐採された大量の白樺。 それらを加工した木材をふんだんに使用。

対岸とを往復するように昇降する構造で、踊り場と手摺までこさえている。 冒険中の適当な1ブロック分の土や丸石で済まさず、落下防止に配慮した手間暇は好感触だ。

ただ材質上、全体が明るい白色で、周囲の暗い石や土から浮いているのは欠点だ。 あと松明などで照度を確保していないのも良くない。 谷底に降りるに従って自身が闇に呑まれていく感覚に陥ってしまう。

しかし村人製の階段というだけで希少価値は高い。 実用性もある。 効率だけなら梯子や水バケツによる昇降が上だが、今回はあくまでも建造物の評価である。 その意味でも欠点を補って余りあるとクラフターは高く評価して頷いたのだった。

 

 

「見て回りながら、手摺の上に松明を立てていっています。 お陰で足元は勿論、谷底まで明るくなって様子が分かりやすくなりました。 流石旦那様です」

「その松明も儀式なのか!? というか、相変わらずどこからそれだけの松明を出しているんだ!?」

 

 

ともかく感謝。

己の思惑が正しかった証左に合掌。

錆びついていた気持ちを再び輝かせてくれた村人に愛を込めて腰を折る。

 

 

「まぁ良いが。 人の作った物にケチをつけている態度じゃなさそうだ」

「勿論です。 旦那様は感謝していますよ」

 

 

後は……谷底だ。

見た限り階段だけ作って、その先は手を出していない。 未開の地。 早速偵察だ。 見れば開拓欲がムクムクと湧く光景を期待する。

 

 

「早速谷底の調査に向かいます」

「じゃあ、気を付けて行けよ」

 

 

谷底の開拓は初めてではない。

地下渓谷も然り。 左右の断崖絶壁をくり抜いて、通路を作り部屋を作り、窓を沢山作って対岸への連絡橋を架橋。 自然環境を活かした絶景と共に共存した拠点が出来たもの。

そして大量の松明による明かりが夜景に映える。 地上から見やれば、大地の割れ目から光が漏れ出す神秘的な光景を演出できる。

 

 

「では共に行きましょう。 上手くいけば、水汲み場から聖堂へ行けそうですが……」

 

 

そんなウットリとした夢想をしながら歩く事暫し。 行手を遮るモンスターが現れた。

それも新種だ。 村人にキノコが合体したような姿で、ゾンビのように此方へ向かってくる。 汚泥に包まれたような色合いなので食欲が湧かない。

 

 

「ッ! 変異したキノコに身体を乗っ取られた人間のようです!」

 

 

それでも何か有用性が無いか見極めよう。

例により牛胸がハァンと吶喊してくれる。 実験台だ。 様子を見よう。

 

 

「浄化しま……うっ! げほっ、げほっ、胞子を吸い込んでしまいました……」

 

 

キノコ村人が、周囲に毒々しい煙を撒き散らす。 スプラッシュポーションを足元で割ったかのようだ。

漏れなく接近した牛胸が喰らった。 やはりか状態異常を受けている。 そのまま腰を曲げて様子見。 経過観察を敢行。

 

 

「だめ……抱きつかないで、意識が……」

 

 

キノコ村人が牛胸に抱きつくと、直に煙を浴びせ続ける。 その内に牛胸が動かなくなり大人しくなった。

その程度か。 そろそろ金林檎で戻そうと歩みを向けた刹那。 なんと牛胸がキノコ村人と同様のスキンに、キノコ胸になってしまった!

 

 

「──────!」

 

 

クラフターは合点がいって微笑んだ。

このキノコ、ナニかに使えそうだと。

牛胸から牛乳が搾れるのだから、キノコ胸からはキノコシチューが搾れる筈だと。

だってムーシュルームがそうなのだし。

 

であればここのキノコ、使えるのでは?

 

この地に宿る新種キノコに栽培の可能性を見出したマインクラフターは、取り敢えずインベントリの木材でボウルをクラフト。 その勢いでキノコ胸に押し付けてみると、なんと目論見通りキノコシチューが搾れた!

そのまま飲んだ。 キノコシチューは、まあ、キノコシチューだった。 一気に腹が膨れた。 美味しかった。

ならば元の姿に戻す方法もそうだろうと、鋏をキノコ胸に使ってみる。

 

 

「……ハッ! 私は何を? 確かキノコの胞子を受けてしまって意識を失って……また旦那様が助けてくれたのですね、ありがとうございます」

 

 

漏れなく元の牛胸の姿に戻った。

これがムーシュルームだったら、もうただの牛としてしか扱えないが、ここのキノコがある限り、また元に戻せるから良い。

 

 

「今度は私が助ける番で……ああっ!? 背後から羽交締めされて、ああっ駄目、旦那様申し訳ありませんっ、また意識が……あ、あぁ……」

 

 

再びキノコ胸になっていく牛胸。

物事はやってみるものだと、クラフターは満足気に頷きを繰り返すのであった。




後書き
書き方や雰囲気、大丈夫だと良いのですが…
亜人襲撃イベントのように、谷底とは別に井戸パートと章を分けようかな?
他、ci-enの方で脚の長さが気になる?リーリアの抱き枕?のイラストみたり。
頭身はリーリアだけど前作の主人公ラビアンの格好になれる公式mod?の情報が出たりもしていましたね。
そのタイミングでもハヤモは更新せず(自虐)
旬が過ぎ、今や読者様は多く無いかもですが…
…当作、完結なるのか否か?

(以下、ゲーム/当作での妄想設定等)
【谷底】
大工が足場を作り、降りれるようになる場所
昔、聖堂が作らせた井戸やら水汲み場やらがあって、この道から聖堂へ進入可能
ただし道中、変異した菌糸?による有害なキノコが自生、中には人間を菌床とし動き回る魔物がいて危険
…聖堂へは落とされた橋を直す事で地上から行けるようになる。なのでクラフターや大工が架橋工事をすれば、危険な谷底に行かずに済みそうなものだが、対岸には表からは壊せない奇妙な障害物もあるし、そこはゲーム的な都合というかツッコミは野暮というもの

大工
リーリアが亜人から彼の娘を救った後、谷底に降りれる足場を作ってくれたり、聖堂に到達後、聖堂への橋を直してくれたりする敏腕大工
クラフターがいる事で存在感が薄くなる事が心配されたが、クラフターは良くも悪くもマイペースで言葉が通じないので、その分は大工がやってくれるので棲み分け出来ているイメージ

修道院の地下
拠点の地下、忌み子の乳母をボスとしたチュートリアルステージだった場所は、今やクラフターによって拡張され、松明によって昼間のように明るく闇の一片も無い
クラフターは倉庫兼貨物駅(ゲーム的には各ステージへのファストトラベルの際に利用している設定に出来そう)として利用している
シスターも介入、間借りしていて、樽を持ち込み、ワインやエールといった酒を寝かす場所として利用中……という妄想

モブシスターズ
クラフターによって、冒険の先々で救助された名も無き修道女達。日増しに増えている
ハーニャと同様に写本や記録の仕事をしている他、クラフターの畑や家畜の世話といった農作業もおこなっている
リーリアのように浄化の力を持つ者は、町の防衛に手を貸す他、邪教と化した神官や敵となる上位存在への対抗策を模索する
……当作での妄想となるが、救助した人数に合わせて経験値や報酬が手に入ったり、聖堂の難易度、特にラスボス戦での大浄化の時間が短縮される他、エンディングに影響する……であれば、ありきたりながらモブにも大事な役割を与えられそうと愚考中

谷底のキノコ
谷底には奇妙に変異した菌類による有害なキノコや、菌床にされ乗っ取られた元人間が
リーリアを菌床にしようと胞子を撒き散らしたり、抱きついて直にぶっかけて汚染しようとしてくる
4段階に汚染が分かれていて、最初の数回は自然回復が見込めるが末期に近くなると回復しなくなる
完全にヤられちゃうとリーリアも菌床にされて仲良くキノコウーマンになってしまうぞ!

胞子(状態異常)
変異したキノコの胞子が身体に取り付いた状態。微量の内は身体への悪影響は現れない
この状態は時間と共に浄化される
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