上位存在マイクラ   作:ハヤモ

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前書き
捕食されリーリア。体内洞窟ステージへ
クラフターは宿主を殺すか寄生虫となるか
…書くの難しい(今更感


洞穴
ネザーモドキと捕食


俗世に揉まれ、失意に呑まれ。

そうして佇む麗しき月見から一転、愛すべきペットの牛胸が地面から生えた肉壺に丸呑みにされて地下へと堕ちてしまった。

いつもの事だと別段驚愕も無く、だからと冷めもせず、淡々とツルハシを振るって肉土を抉り後を追う。

そうして行けば新天地にありつけてきたのも事実。 期待して掘り進めば案の定、地下はネザーモドキというべき赤色空間が広がっているではないか。

流石牛胸。 今回も良い仕事振りだ。 此処掘れハァンと教えてくれた。 そしてクラフターは素直に従い、見事掘り当てた。

牛胸はそうした才能があるのだろう。 実に面白い。 今後も活躍して貰いたい。

さても、とクラフター。 刮目して辺りを見回した。

 

 

「うぅ……巻き込んでしまい申し訳ありません」

 

 

取り敢えず牛胸の生存を確認しつつ、首をグリグリと動かして現場を下見。

天井は低いし、空間が前に伸びているが左右は狭い。 地面と共に何やら蠢いていて気色悪い。 色味以外はネザーと似ても似つかない。

 

 

「ここはどうやら、巨大な怪物の体内の様子。 或いは洞穴自体が怪物と化したか。 なんとか脱出しなければ」

 

 

それでも、とクラフター。

己は建築家であると同時に冒険家だ。 坂があれば登る。 壕があれば渡る。 壁があれば突き破る。

開拓者は足を止めない。 松明を刺し整地し建築する。 これからもだ。 前進する事で我が意志を障礙に強要する。

地下であれ何処であれ邁進する者だ。 この程度で進撃は止められない。

 

 

「そうですね。 ここにいても良い事はないですよね。 先陣を切ってくれてありがとうございます」

 

 

溶岩は無い。 代わりに粘性のある水が不規則に張られている。 腰以下の水深だが、入れば纏わりついて動きが鈍る。

 

 

「うぅ、この洞穴は粘液に塗れています……身体に纏わりついて動き難いですが、それでも進むしかありません」

 

 

元々水とはそういうものだが、ここのは増して粘っている。 後続の牛胸も粘液塗れになり、嫌そうな顔をしているし。

……使えるだろうか。 瓶詰めにして投擲すれば、鈍足の効果を与えられたりしないだろうか。 そうすれば一々ポーションの材料を用意しなくて良い。

あとこのバイオーム特有と思わしきモンスターも見受けられたのも注目に値しよう。

 

 

「ッ、浮かんで寄って来る魔物がいます! 侵入者を排除する魔物かも知れません、気を付けて!」

 

 

ネザー同様に空中浮遊する奴がいるのだ。

ガストでもブレイズでも無い。 肉団子ともいうべき丸い肉塊だ。 手足や目や耳といった生物的な器官は一切無い。 文字通りの存在。 それがゾンビのようにゆっくりとした動きで何個も迫る。

 

 

「体当たりして纏わりついてきます!?」

 

 

どうするか、逡巡の暇も無く牛胸が毒味の如く率先してやられていくから、やはり敵らしいと分かった。

よしよし。 流石は愛すべきペットデコイだ。

ただ、体当たりされて纏わりつかれるだけで地味である。

だが大してノックバックが起きないせいで、集団で嵌め潰されて身動きが取れていない。

 

 

「は、離れて! ああんっ!?」

 

 

クラフターは気分が悪くなった。

そうした嵌め技は過去の経験でもあるし、そうして一方的に殺されてリスポーンした時に抱く相手への嫌悪感は半端じゃない。

だから弓矢でヒョウと射抜いて引き剥がしてやる。 攻撃強化の弓から放たれた1本の矢がブスリと肉丸に刺さっては、その勢いで壁まで飛んで潰れて弾けていく。

 

 

「すみません、有難うございます……」

 

 

ガッカリだ。

エンチャント弓とはいえ1撃とは。 脆く歯応えが無い。 ドロップも無いから塩気すら感じない。 早速利用価値なしと評価を下して先へ往くしかない。 もっと他に使えそうな存在がいると信じて。

 

 

「ッ! 地面からワームが! ああっ、また呑み込まれてい……むうぅぅ……!」

 

 

牛胸のハァンで振り返る。

今度は肉の地面から、肉壺モンスターがまたも生えては牛胸を丸呑みにしているところだった。

例により牛胸を足から呑み込んでいる。 そんなに牛胸が美味しいのだろうか。 分かる。 搾乳できるし。 連れ回せるし。 お陰で状態異常回復に何個も牛乳バケツを用意する手間が減る。 それに甘く濃厚で良い。

チビ村人が直飲みしていた気持ちも分かる。 余裕があれば牛胸の牛乳を材料にケーキを作りたい。

だがやれない。 毛先からつま先まで、牛胸の1滴まで絶対にクラフターの物である。

少なくとも先に見つけたのは己であり目前の肉壺ではないからだ。 放置して更に何処かへ落ちては、地上に連れ帰るのも大変なのだし。

クラフターはダイヤ剣に持ち替え、よいやっと飛び掛かった。 ズバズバと剣を刺す。 堪らず肉壺は引っ込んだ。 牛胸が粘液に塗れながら、スポンと上へ吐き出された。 危機一髪だ。

 

 

「けほっ、けほ……助かりました……」

 

 

相変わらずドロップは無い。 もしやこのバイオームの敵は皆そうなのではないか。

そうした冷めた急な想いが、クラフターの好奇心に水を刺す。

 

 

「せめて、この先からは私が……ああっ!?」

 

 

上から破裂音がしてから一拍、またも牛胸が悲鳴を上げる。 今度は降り注いできた肉糸に纏わりつかれてしまう。

 

 

「苗床にされた女性から触手が!? このままでは私も、んんっ!?」

 

 

忙しない。 しかし歴戦のクラフターは慌てない。 いつぞやの如く水バケツを浴びれば、粘液共々肉糸が牛胸から洗い流され無力化できた。 然もありなん。 楽で良い。 いつもこうなら良いのに。 いや良くない。 牛胸はもう少し自衛して欲しい。

 

 

「……情けない妻を、どうかお赦しください」

 

 

それでも愛そう。

今のところ、連れ回せる中で最も有用なのはこの牛胸なのである。

クラフターは莞爾として牛胸にベイクドポテトを渡した。 何に付けても空腹は回避させる。 いざという時は最悪、自力で走って逃げろよと牛胸を想っての行動だった。




後書き
上手く…書"け"て"な"い"!(某助平マタギ風
マイクラとシニシスタ要素が薄いかも
エッ!要素もね、薄味どころか無味無臭か
さっさと進めて次辺りでボス戦か。そしてヤられてお腹ボコォから再戦、勝利して聖堂√発見からのハーニャと会話かな(悩

体内洞窟(井戸の奥)
その水脈そのものが化物の体内の様になっているというぶっ飛び具合
リーリアは脱出する為に進む。道中粘液塗れになったり、免疫細胞のような丸く浮いて来るものに妨害されたり、更なる捕食を受けたり、またも胸が大きくされたりする

【大口のワーム】
穴に潜む筒状の器官で、異物を口のような部分で捉える。そして呑み込まれた者は体内洞窟のより深い部分へと運ばれる
体内は単純な構造で地面と繋がっており、完全に倒すことはできない
体内洞窟から地上に飛び出し、外の獲物を捕らえるためにも使用される
リーリアはコレに捕まって体内洞窟に。ステージ内で更に捕まり、脱出や抵抗に失敗すると肉壁にめり込まれる。そこでも抵抗しなかったら、やがては触手の母体にされるんやろなって

【触手の母体】
元は不幸にも外から取り込まれた人間の女性だったもの
体内洞窟に点在する生殖器官と融合し卵塊を注ぎ込まれ続けており、既に助け出すことは出来ない
新しい母体を見つけると、お腹の卵から幼体が孵化し飛び出してくる
マイクラ概念ならば、何とか助けられるか?
臓器云々が駄目になっていても、理不尽に元の姿に戻せる可能性が微レ存?
…既にゾンビとか元に戻せているので(言い訳
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