暑さや湿気にやられながら…
粘液塗れになったり丸呑みされたり、そこからの豊満化や苗床化、捕まって脱出する度にステージ変化ギミックがありますが、あまり足踏みすると進まないので…
触手の母体…ご都合主義で助けられるかな?
助けつつ、ボス戦へ
「犠牲者が多い……早く脱出しなければ」
進む先々、天井や壁に村人が飾られている。
それも半端に肉塊と同化。 腹が膨れていた。
近寄ると腹から触手が飛び出すまである。 何かに使えないだろうか。 集落の防衛とか。 マインクラフターは悄然と斬り捨てた。
「またしても捕らわれた女性のお腹から触手が! 私達を苗床にしようとして出てくるようです!」
アレか。 エンドシティの屋内にいる、トラップ気味の敵……シュルカーのノリか。
他にも役立つなら良い。 生かすも殺すも分かりやすい。 理想としては触手による全村人豊満化だ。 可能なら沢山持ち帰る。 拠点に撒けば忽ち夢の牛胸牧場だひゃっほい。
ところが此処のは種類が違うのか、或いはやり方が悪いのか、ただ往く手を遮る邪魔物でしかない。 シルバーフィッシュ枠は役立たないので苛立つしかなかった。
「数と奇襲で来るのは厄介ですね……!」
牛胸が攻撃を受けても、胸が直ちに肥大化する様子が無い。 ドロップもない。 邪魔なだけだ。 こんなにも湧く癖に。 何様のつもりだろうか。
クラフターは嘆く。 ここのバイオームの敵は駄目。 まるで駄目。
不都合な存在は要らない。 勿論だ。 世界に生かされている身分を自覚して尚、どう足掻いても自分を中心に物事の事象を見ているに過ぎない。 ともすれば、後は己に都合が良いか悪いかで善悪を決めるしかない。
すると此処のモンスターは間違いなく悪だ。 要らない不用品だ。
是非とも反省して消えて欲しい。 必要に駆られるがまま剣を振り回し狩る事で抗議した。 そうする事でしか己を保ち、表現する術が無い。
人生とは往々にして上手くいかない事が多い。 とうに知り得た現実。 それでもやはりどうして、となるのも人生か。
それこそ醍醐味だとしても、そう言えるのは思い出として美化出来てこそ。
今は苦い虚しさばかり勝る。 苦虫を噛み潰したような顔をしながら、つらつら思った。
「旦那様も嫌悪感を示されて……犠牲者を偲んでいるのですね。 これ以上の被害を出さない為にも、この先へ進みましょう」
いやまだだ。 唾棄には早計。
村人の面影を持つ卵塊ならば、もしや。
「旦那様が金のリンゴを持って、取り込まれた方達の元へ? 助けようとしているのですか? ですが、肉壁とここまで同化していては難しいかと思います。 ハーニャのように詳しくはありませんが、お腹も破裂していては流石に……えっ」
クラフターは金林檎を押し付けた。
案の定、見慣れた村人になった。
それ見た事か。 やってみるものである。
「人に戻せた!? お腹に穴があっても!?」
服こそゾンビのように破れて布切れ同然だが、牛胸のように綺麗な素肌だし、お腹も傷1つない艶やかさで、何よりハァンと鳴き始めている。
素晴らしい……! 実験は成功だ……!
やはり見立ては間違っていなかった!
この経験が役立つかは分からない。 だが少なくとも鶏肋にはなった。 何より学びがそこにある。 この喜びは鬱屈とした展開を払拭するには十分だ。
「頭がぼんやりする……ひっ、ここ何!? 赤い洞穴!? まるで怪物の腹の中じゃない!」
「何と言いますか、記憶が混濁しているとはいえ助けられるのは素晴らしい事です。 ええ、そのハズ……金のリンゴの可能性は底知れません。 いえ旦那様が1番底知れませんが」
「誰!? この不気味な場所といい、あそこにいる変な奴は何なのよ!?」
クラフターは猛省した。
げに反省するべきは己ではないかと。
作り手とした事が、理屈を捏ねて新しい勉学から逃げるところだった。
常日頃こそ学びの日々なのに。 経験が己を構築し創造性を豊かにするのだから。
そんな当然を、初心を思い出させてくれた……学ばされたな、村人に。
「落ち着いて聞いてください。 貴方は怪物に取り込まれていたのです。 それを騎士様の金のリンゴの力により助け出されました」
「金のリンゴって何!? というか松明片手に飛び跳ねながら走り回る奴が騎士なワケないでしょうが!?」
「そ、そんな事はありません。 寝る時さえ鎧を着用する常在戦場の心構えを持ち、剣と盾を持つ事がありますから」
「今なんて金のリンゴを振り回してるけど? 天井や壁にめり込んだ人を浄化してるけど!?」
こんなものか。
ひと通り目に付く全てを村人に戻したクラフターは、金林檎の有用性を改めて実感する。 満足だ。 その場でジャンプした。
「皆さんを助ける慈悲深さに感謝を。 しかし脱出路がままならない今、何とか身を守りつつ、皆で奥へ進むしかありません」
「そんな、まだ助かってないなんて……」
「諦めてはいけません。 騎士様がいます、教誨を、必ずや皆様を導いてくれます」
村人ゾンビの浄化も、これくらい纏めて出来たなら、どれだけ楽だったか。
そこそこレアスポーンのソレを夜な夜な探し回り、何とか見つけたら土ブロックや堀で捕獲。 日の出が近いようなら屋根や水を用意し日光による炎上防止。 運試し気味に金林檎を何度も押し付け、漸く村人に浄化しても、今度はトロッコや縄で運搬する手間暇をかけてきた。
その苦労があるからこそ、集落の全滅は吐き気を催す邪悪だったし、ゾンビや掠奪イベントは備えもなく意図せず起きて良い事案ではなかった。
お陰で湧き潰しや防衛意識は高まったが、随分な授業料をふんだくられてきた。 しかし巻き返しの時が来たのかも知れない。
「旦那様?」
ここの村人は良い。
クラフターは牛胸達を見て莞爾として頷く。
自発的に動き、程度の差はあれ武器を渡せば自衛してくれるのは好感触だ。 何より作ったツールや装置を使用してくれるのは作り手として感極まるものがある。
「言葉は通じなくても、心は通じます。 笑顔を向けてくれる……安心して、と言っているのですね」
「本当に? というか今更だけど貴女シスターよね? なんか旦那様云々聞こえるんだけど……」
「……赦された事です」
「誰に!?」
というわけで。
作業台を設置。 インベントリにあった木の棒と丸石を縦に並べて組み合わせ、即席ながら石剣をクラフト。 村人に投げ渡す。 自衛用だ。
「一瞬で剣が何本も出来た!?」
「万が一は、これで身を守れと言う事です」
「戦い方なんて知らないわよ!」
「基本的には私と旦那様が。 道中の魔物は可能な限り排除します。 皆様は背後から付いてきてください」
村人は不安気ながら、懐柔された家畜のように付いてくる。 益々好感触だ。
渡した石剣は、エンチャントダイヤ装備以上を当然として久しい身としては物足りない威力だが、今用意できる武器としては上等だ。
そうして先々で気分の良さのまま、景気良く村人の浄化を繰り返しながらの肉肉道中の先。
ボスらしき大型個体が突如として背後より迫り来る。 見た目は牙を沢山生やした大きな口だ。 道中に何度か見かけた肉壺を大きくして、横にしただけの姿だ。
「ッ! 背後から大きな口が迫って来ます! これは此処の忌み子……? 皆さんは先を急いで! ここは私と旦那様が食い止めます!」
まぁそれは想像の範疇として……問題は一片の隙間無く迫り来る事だ。
しかも口から鞭のように触手を伸ばしてくる。 あと子分なのか、肉団子までやってきて邪魔をしてきた。 やはりそこはボス。 ただ大きいだけではない。 攻撃手段が複数あるという事か。 そこは評価する。 及第点だが。
「口から舌のように触手が伸びてきて!? くっ、腕を掴まれて引き摺り込まれる!」
早速というか牛胸が捕まった。 そのまま引き摺られて大口へと運ばれていく。
良いぞ。 良きオトリであり実験台だ。 クラフターの好奇心を満たしてくれる牛胸は、間違いなく有益な存在といえる。
迫り来る肉団子を適当に始末しながら観察。 牛胸は抵抗虚しく、大口の闇へと呑み込まれていく。
牛胸は随分と人気だなぁ……そんなに美味しいのだろうか。 少なくとも牛乳はそうだ。 そこは同意せざるを得ない。
「解けない、ああっ旦那さ、むううぅ!?」
だがやれない。 牛胸はクラフター専属の歩く牛乳製造機だ。 あとちょっと戦えて、偶にお腹が膨れたりと変化を見せてくれる面白個体だ。 絶対にクラフターのものである。
だから目前の大口モンスターは始末する。
実験と観察は十分だ。 後は私情のままに相手する。 具体的には牛胸に手を出した下手人へのお仕置きを画策していく。
取り敢えず土ブロックで通路を塞いでみた。
この程度で止まったら雑魚だろうと思った。
後書き
書くのムズイ(n回目
次回胃の忌み子戦。リーリアを助けます
触手の母体
金林檎で浄化、普通の女性に戻した。内臓とか駄目になってそうだが、そこはマイクラ概念というか、ご都合主義
【胃の忌み子】
この地で初めての意図された忌み子の出産は、人の肉は土に由来するとの考え方から、水脈が通る聖堂地下の洞穴で行われた。
外なる者の恩寵はあらたかで、やがて水脈は血肉となり、入口は生物の口のように、洞窟全体は消化器官のように変貌していった。
核はこの洞窟で最初に発生した大口の胃の中にある。
…ゲーム中のボスが核となる存在なら、呑み込まれた時、中にある肉塊がそうなのか?
ゲーム中ではそれを直接攻撃せず、外からビシバシと攻撃して倒すことになるが…
戦闘は強制横スクロール戦
左から迫りながら伸ばしてくる触手や迫り来る免疫細胞的なのを回避、退けながらボスにダメージを与えていくという村落ボスの時みたいなパターン。違いは右への移動を強要されたり、粘液など妨害要素がある事か
触手に捕まり、そのまま口まで引き摺り込まれてしまうと食われてしまう。そして中でデカπにされながら消化液的なのが満たされていく。抵抗に失敗すると腹が大変な事になって触手のママになるんだよ(謎キモ早口