遂にラストダンジョンとなる聖堂に突入
更新期間が空いたぶん、今更感もありつつ
他、自身の文才の無さに苦しんだり…
ぞろぞろシスターを連れているのを想像すると、メ◯ルスラッグの敵と共闘展開とかファ◯コンウォーズとか、ピ◯ミンを彷彿します
ただの飾りではなく、活躍の機会を作りたい
「遂に立ち入る時が来ました。 町の人達の負託に応え、忌み子の呪いを解く手掛かりを探ります」
「先行した方々がいるとの事。 無事であれば安全を確保し、聖堂の間取りを調べていると思われます」
城。 見れば見る程にソレは城。
即ち荘厳にして浪漫の代表。 大胆にして繊細。 大量の建材と苦難を贄にした浪漫の体現。 意匠を凝らした集大成。
既存の建築物では最も立派であり、村落や下手な豆腐ハウスとは比べるべくも無い。
それどころか、マインクラフターが今までに建築してきた作品と肩を並べる秀作。 否、それ以上の作品と言わざるを得ない。
「そうですね。 皆様、準備は宜しいですか。 先ずは先行した方々との合流を目指します」
尊敬だった。 この城を建てた誰かに。
これ程の建築物を同志であれ村人が建てたとは思えず、首を傾げはするのだが、何にせよ現実として起立し、今となってはその入口を前に直立している。
その大きな鉄製らしき両扉すら芸術だ。 幾何学模様というか、意味するところは不明ながら凝り様は理解できる。 旗の模様パターンを把握するのが大変なように、理想の体現が如何に至難の業である事かと。
「今までの神官は敵対的でした。 此処はその総本山。 恐らく何人もの神官や魔物が待ち構え、罠を張り巡らしているものと予想します。 警戒は怠らないでください」
「わかりました」
どうクラフトしたのか。
木扉なら木材の種類によって色だけでなく見た目も変わるが、鉄扉は現状、一貫していて種類が無い。
故に目前の扉1枚すら実に悩ましく羨ましい。 単刀直入に言えば嫉妬した。 憧れすら届かない。
「旦那様が先頭に。 私達は援護を」
「最前の騎士様の邪魔にならぬよう、弓矢の術法を行使する者は後方を。 剣を扱う者は外側左右を警戒して」
だからこそ我が創造、常なる探究が大切だ。
人生とは建築だ。 同時に勉強の日々だ。
経験は次なる創造への糧となり、より良い物作りへと昇華させる。 1つ処に満足してはならない。 手を止めたら進展は無い。 常に欲しがれ。 邁進せよ我が心。
「旦那様も緊張するのですね。 御安心ください、私がいます。 シスターがいます。 皆貴方の味方です」
マインクラフターはそう己に言い聞かせ、感動に震えながらも、恐る恐るノブに手にかけ押し開く。
そして御披露目されるは感動の情景だった。
「此処が聖堂内部……」
広々とした空間は、天井が闇に吸い込まれる程に高い。 左右は通路を案内するように石柱が立ち並び、疎らに壁に差した松明の光が揺らめき踊る。 さながら学びの機会を餌に、作り手足るクラフターを焦らしているようではないか。
よもや、それすら計画通りとでもいうのか?
ならば敢えてその誘いに乗ろう。 クラフターは大いなる学びと喜びで胸を膨らませた。
その先には更なるのナニかがある。 未来は明るい。 期待で笑いが止まらない。
「そうですね、敵や罠の気配はありません。 一先ずは安全を確保出来ました」
帰る頃にはまた1つ作り手として成長できよう。 その喜びを表現するように首をグリグリと動かし観賞会と相なった。
「……その、前から思っていましたが、旦那様の首の動きは独特といいますか。 腰振りとは異なる異質さが際立ちますね……ですがきっと、周囲を警戒しているのでしょう。 私達も気を引き締めます」
既に雰囲気が引き締まっている。
そうさせるのは左右対象の統一感。 基本にして味気が無く思える前菜に感じる者もいるだろうが、クラフターは敢えて評価している。
薄暗く殺風景でいながら、等間隔に生えた柱1本毎は洗練され床に対して垂直なのは当然として、彫られた皺も鏡合わせのようにほぼ一致。
基本は作り手の性格が現れる部分ともいえる。 それが独自性があるのか単に雑なのか。 誤魔化し切れない部分があれば技量も見えてくる。 今のところは文句は無い。 少なくとも趣味に合わない事は無い。
設計思想と基礎を垣間見る事が出来た事には一定の満足感を得た。 ウムウムと頷きを繰り返す。
「気を付けて! 気配が近付いてきます!」
「ッ!」
柱に近付き皺を見やる。 細部に至るまで拘りが感じられる。 それ故に量産には向かない。 それでも尚敢えての制作に、当時の手汗握る手間暇の情景が、ありありと脳裏に浮かんでくるかのようだ。
しかし飽くまで出迎え。 前菜的内装。
クラフターには判る。 奥には外装に負けず劣らずの技巧を凝らした内装が我を待つ。 建築家であり冒険家であるクラフターを誘惑している。
良い。 興奮するじゃないか……!
早く。 此処の全てを見尽くしたい!
「皆様、お待ちしておりました」
などとウットリした妄想の情景に浸っていたら、奥から数人の黒服がやってきた。 此処にも住んでいたか。
別段驚きは無い。 拠点とする建物も城に似た作りである。 そうした場所を好んで暮らす生態があるのだろう。 然もありなん。
「失礼しました。 先行していた方々でしたか。 ご無事で何よりです」
「玄関は確保しました。 ここを拠点に調査したところ、地下、食堂、書庫、宝物庫等、幾つもの部屋に繋がっているのが分かりました。 更に昇降機を使用すれば上位存在がいると予想される屋上へ向かう事ができそうです。 何とか浄化する事が出来れば、この地を蝕む忌み子の呪いは消える事でしょう」
「何れも危険な場所となりそうですね。 良く調べてくれました。 感謝致します」
ハァン合唱が木霊する。
暗い中でこうも集合して合唱されると、木霊して喧しい。 モンスターも湧いて出てきそうだ。
薄暗さが作品の一部だとしても、それで敵が出るのは看過出来ない。 クリーパー的な奴が出たら折角の建物が壊されてしまう。
だから手慰みもあって、背景に松明を増やしていく。 元々ある松明は村人製であろうし。 その手は何故だか照度が弱い。 空間の広さに対して明らかに少ないのもあるが、このまま放置しては魑魅魍魎が跋扈しかねない。
だからクラフターは殴って取り外し即座に付け直すを繰り返す。
すると何故か照度が既知のものになる故に。 ついでに持ち込んだ松明も壁に差しまくる。
どうだ明るくなっただろう。 牛胸ら黒服の群れに向き直れば、嬉しそうにハァンと鳴いた。
「旦那様もありがとうございます。 浄化の松明で一気に明るくなりました。 よりこの部屋が安全になった事でしょう」
「これが騎士様の浄化魔法ですか。 実際に行使しているところを、こうも間近で見るのは初めてです。 この穏やかな光が魔物避けになるとは興味深いですね。 その、土で柱や足場を瞬時に作れる点も含めて」
気分が良くなったついで、土ブロックを真下に積み上げて高い場所へ到達し、深淵なる上方をも松明で照らしていけば、何という事でしょう。 あっという間に闇が祓われた。
これで頭上からスケルトンで射抜かれるとか、クリーパーが落下してくる空爆のような、嫌にドキドキとした不意打ちの可能性が減る。 高い場所を陣取られるのは不利だし気分が悪い。 今回は鑑賞会のし易さもある。
「話を戻します……地下及びこの部屋で本を見つけました。 地下の物は此処の神官が信仰する上位存在を示唆する内容でしたが、この部屋では大掛かりな浄化魔法、大浄化について書かれていました……うろ覚えですが、その筆者は私です」
「魔物化する前の記憶が戻ったのですか?」
「僅かながら。 私は以前ここに来て、忌み子の呪いを解決しようと挑み、大浄化を試みたようです。 しかし何らかの妨害に遭い失敗。 魔物化、忌み子の乳母と化したのでしょう。 その後、僅かに残る自我で修道院の地下へ、自らを封じたのではと……殆ど覚えていませんが、恐らくは」
「私が初めてアルセゾン修道院を訪れた際、話に聞いた、騎士様によって地下から助け出されたシスターというのは……」
「私、という事になりますね。 ご迷惑をお掛けしました。 しかし救われた身、今度こそ成功させます」
「そうですね。 今回は貴女だけでなく、私を含めた多くのシスターがいます。 そして騎士……旦那様も。 きっと大丈夫です」
しかし、この雰囲気からして、とクラフターは首を横に振った。
「旦那様……? え、まさか、お1人で?」
建物全体で、照度計算を適当にしている節がありそうだ。 他の部屋も暗いに違いない。
見たところ扉が何枚もある。 此処から幾つもの部屋に繋がっているようだ。 それぞれの部屋を品評しつつ、松明を差して回らねば。 そんな妙な使命感のまま、ひた動く。
「私達を危険に晒したくない、と。 やはり旦那様は優しい方……ですが魔物相手でなく、上位存在ともなると今まで通りといかないでしょう。 やはり私達もついて行きます」
改修させて貰おう。 いち建築家として思う。
尊敬すべき大仕事を、より高見へと仕上げる為、僭越ながら手を出そう。
「ハーニャも間も無く来る筈です。 そうすれば今後の対処法など、分かる事もある筈です」
取り敢えず此処を仮拠点とする!
建築規模からして長丁場になるであろうと加味して、ベッドに作業台、竈にチェストを持ち込まねば。 なんならレールを敷設して拠点とを往復するべきか。
「旦那様が突然ベッドや竈を?」
「拠点としてより機能性を持たせようとしているのですね。 聖堂は広く、1度に回り切れない。 賢明な判断です。 ですが……やはり見れば見るほど不思議な力です。 こうも一瞬で家具が出てくるなんて」
「まだまだ見慣れない事もあり、驚かされます……しかしベッドですか。 今度こそ生きて帰れないかも知れない……だからこそでしょうか、望んでしまうのです。 その、旦那様がお望みなら、ここでも……♡」
「気を確かに!? ここは敵地ですよ!?」
牛胸と黒服の喧しさも、圧倒的な好奇心と品評欲を前には気にならない。 新たな経験や発見の好機を逃して堪るか。
マインクラフターよ、悉くを希求し邁進せよ。
希望の創造主よ大志を抱け。
後書き
更新頻度あげようと思っても、またも約1週間ペースで、内容も薄め…それも何処まで延びるのか
地下本内容
人間こそが、外なる宙の父が創造する世界の完成に参加する存在である。
この宇宙の人間は その初めからこのように形成されている。 上も下も外なる父のための肉体として存在する。
…ラスボスとなる上位存在について書かれていると思われる本。 理想を叶える上で全ての人間は最初から材料であり贄である、的な意味か?
この世界にも宇宙があって、人々はどこまで存在を知っているのか。 地動説と天動説のどちらが主流か。 上位存在は宇宙人なのか作中で語られる様に別次元の存在か。 そもそも誰がどんな根拠で書いたのか
妄言なのか洗脳されて得た知識なのか、メタ的なのか色々不明な点も多いが、よく分からない存在の為に犠牲になるのはイヤだイヤイヤ(某カス風)なので抵抗するで。マイクラで(当作)
エントランス?の本内容
大浄化の術法について書かれている他、記した者が経緯を書いたのか、それを試みたらしき事がハーニャの口から語られる。 上位存在を元の次元?へ追い返す為の手法、ヒントとなる
ハーニャを連れて来ると色々分かるが、当作では記したシスターが浄化の姉妹が来訪する前の最序盤でクラフターにより正常化、救われており、共に参戦している流れで直ぐに分かった
忌み子の乳母
チュートリアルボスだった魔物。 元はシスターだったのか、修道服を纏っていた
ラスボスで敗北するとこの姿になってしまう事から、修道院にいたのは、かつてラスボスに挑み、敗北してしまった者だったのかも知れない。 同時に大浄化についての記録を残したのも、この者だった可能性がある。 当作ではその設定で会話が成されている
今となっては、みんな騎士様の乳母(意味深)なんですけどね新人シスターさん。さあ君も乳母になるんだよ!(キモ
聖堂前の井戸
谷底の井戸経由だと、水脈を辿り、ここへと辿り着いて地上に出られるようだ
橋が完成した後は、このルートを辿る必要は無くなるが、橋が使えない時、水脈や谷底に用事がある時は使用するかも知れない