上位存在マイクラ   作:ハヤモ

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評価、お気に入り、ありがとうございます。
励みになります。
同時に消されないか、どこまで行けるか不安でもあります……
ダイジェスト、短編感の中……


豚とピッグマン

豚に襲われるという前代未聞の衝撃を受けたマインクラフターは、どこかしんみりとした気持ちで剣を一閃。 のちにベイクドポテトを食べた。

このジャガイモ同様に、食糧としての価値しかない豚に襲われるとか何の冗談か。 豚は豚だ。 食べ物である。 間違っても此方が喰われて良い道理は無い。

 

 

「どうやら寄生されているようです! こうなると、ここの主人も恐らく……」

 

 

肉以外の利用価値を見出さねば。

攻撃性があるなら犬のように飼い慣らせば戦力になるだろうか。 それか鞍を装着してニンジン釣竿で馬のように乗り回せないだろうか。

 

 

「無益な殺生は宜しくありませんが、家畜を解放するには浄化するしか……騎士様?」

 

 

作業台を設置。 その辺の木の棒を拾い、羊毛作りの際に余った蜘蛛の糸を組み合わせて釣竿をクラフト。

更にニンジンを先端につけて、迫り来る豚の群れの前に垂らす。 それ食いたかろう。 クラフターには分かる。 どこを見ているか分からない目がギラついているのを。

 

 

「まさかの餌付けですか!? 家畜であれ助けたい気持ちがある騎士様は優しい方かと存じます。 ですが反撃しましょう、齧られてますよ!?」

 

 

あー痛ったい痛ったい!?

ニンジンではなく体に集られる!

クラフター、怒りのままに一閃。 豚の癖に生意気な。 逆らうなら肉をドロップしてからにして欲しい。 ゾンビピッグマンとの戦闘が思い出されて気味も幸先も悪い。

 

 

「きゃっ!」

 

 

飛び出してきた肉糸が牛胸に絡みつく。

多少ダメージを負ったようだが移動に支障はなさそうだ。 気にせず共に進む。

 

 

「大丈夫です……体に違和感がありますが、先を急ぎましょう。 この事態を治めなければ」

 

 

松明を差しつつ既存の養豚場に入った。

中にも当然のように豚がいて、柵で幾つかに仕分けされている。 そこまではまぁ、クラフターにも理解できるが、何故か村人も混ざっているのは解せなかった。 それらに豚が覆い被さって腰を振っているから、何かしらの意味があるとは思うものの。 たぶん食糧にでもしているのだろう。

 

 

「そんな、酷い……」

 

 

絶望した。

クラフターは知識に住まう豚とこの数の比率を概算し結論した。

もう駄目だ、ここの豚。

既知の生物ではない。 襲ってくるわ、倒しても肉ではなく肉糸が飛び出して更に襲ってくるわ、ニンジンは食わないわで使えない。 ピッグマンの方がまともなドロップをする分、まだマシである。

こうなると村人同様に菜食者になるしかないか。手元に残った釣竿で魚を釣って焼いても良いが手間過ぎる。 だからと腐肉や蜘蛛の目なんて食べたくない。 それらは他に手段がなく甘んじて口にするものだ。 空腹や毒の状態異常になるし。 やはり収穫が早く腹持ちがするジャガイモが1番だ。 そうした納得がクラフターの心を冷やす。

 

 

「ッ! 誰!?」

 

 

牛胸が鳴き扉が勢いよく開かれる。

入ってきたのは豚頭の村人だ。 ピグリン、ピッグマンに酷似する。 ただゾンビというには腐敗しておらず、しかし剣らしき得物で武装する姿は既知の通りだ。 ただし金剣ではない。 鉄製らしい。 ランクが金より低いようで高い。 斬られたくない。

 

 

「ここの主でしょう。 あの姿……ここを仕切る忌み子かも知れません。 浄化します!」

 

 

牛胸が勇む。 前に出て弓矢を構える。

剣呑な家畜対決だ。 観戦しよう。 そう思いつつ、クラフターは再度ベイクドポテトを齧る。 先程の豚齧りで受けたダメージ分、腹が空いた。 満腹値を回復だ。

その折、どこの檻から脱走したのか、豚共がワラワラと牛胸に集っていくではないか。

ピッグマンに懐柔されて使役されているようにも見える。 奴はボスか、やはり。 取り敢えず豚が多すぎて鬱陶しいから剣で屠る。 飛び出した肉糸が次々と牛胸に絡みつく。

 

 

「くっ、寄生体が集まって……ああっ!」

 

 

牛胸は押し倒されてしまった。

そこをピッグマンが覆い被さり拘束。 何するのか、迫る豚を屠り続けながら一瞥する。

 

 

「や、やめ……身体が変に……っ」

 

 

手首をリードか何かで拘束。

その内に何故か胸が一気に大きくなる!

 

 

「ああっ!? そんな、胸が凄く重く……!」

 

 

前の時よりデカい。 体の半分くらいある。

ピッグマンに揉まれる度に牛乳が出ている。

 

 

「や、やぁ……騎士様、見ないで……!」

 

 

クラフターは首を傾げた。

先程より更に大きくなったのは、豚から飛び出た肉糸にあるのかと。 だとすれば、それらも確保対象だ。 村人牛化計画の要となり得る。 見ている分には搾乳量も中々だし。

だがしかし、1つの疑念が渦巻いた。 ピッグマンも中和能力のある牛乳が欲しいのかと。

未だ理解に苦しむが……牛胸はやれない。 貴重な牛枠だ。 豚が駄目ならせめて牛は確保したいのが心情である。 確保した牛化モンスターも未知数なのであるし。

なのでやれないと示した。 そこらの豚足斬りもそこそこに、乳搾りに夢中なピッグマンを射抜く。 フレイムのエンチャントで燃えながらノックバックのままに吹き飛び、地面に着地する間も無く消え失せた。 たわいない。 そしてドロップが無い。 普通の豚や鶏なら、いい感じに肉が焼き上がるのに。 しけている。

 

 

「ありがとうございます……助かりました」

 

 

牛胸は上体を起こし、立ち上がろうとするも、よろけて膝立ちになってしまう。

 

 

「すみません……胸が重すぎて……」

 

 

いよいよ己の胸に邪魔されているようだ。 牧場に入れておく分には問題はないとは思う。

鈍足だが這いずり回れる様子なので、フェンスは必要だ。 ここの養豚場のように逃がして野放しにする真似はするまい。

 

 

「その……前のようにしてくだされば、胸が少し縮んで歩き易くなると思うのです」

 

 

牛胸が頬を染め視線を逸らしつつも、側に転がるバケツを差し出した。

クラフターは感心した。 殊勝な牛胸だ。 己の役割が分かっている。

 

 

「し、してくれると、助かります……」

 

 

他の家畜もそうなら良いのに。

そうしたら脱走防止のフェンスがいらない。

なんなら、調教すれば全自動牛乳生産工場も夢ではないのでは?

 

クラフター、取り敢えずは1つの懸念を思う。

家畜に咬まれるのは勘弁だ。 2度と。




後書き
更新常に未定
詳細な描写等を避ける事で規制回避、R15止まりにできている……できてるよね?(不安

【家畜寄生体】
元は動物に寄生していたものが人間に宿った状態。身体を乗っ取られるようなことはないが、寄生が進むと身体の一部に特異な変化が訪れる。

【更なる膨乳】
胸が異常に大きく膨れ上がっている。
重すぎてまともに動けない。
巨(デフォ)→爆→超(コレ)。奇乳ともいえるか。であれど、好きな人は好きなおっ◯い星人や紳士はいるであろう。あと搾乳される家畜としては適しているか。
自力で搾って、爆乳サイズにまで戻す事で、取り敢えず鈍足異常は解消する。

【豚人間】
ボス。
人間のように二足歩行しているが、頭は豚そのもの。禁忌の交配により産まれたかに思える風貌である。というか(ry
ヤられると乳搾りの刑。立場逆転、人間牧場!
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