今回は亜樹のB級戦闘スタイル公開です!
尚……一部原作との流れが異なりますのでご了承ください。
『模擬戦開始』
「まずは出来る事を見せてくれ」
「行きます!」
まず私の初手は16分割の通常弾だ。コレは驚異にならないが
「弾丸が遅い! 狙いも甘い! 弾丸の間隔が広すぎる! そもそも肝心の威力が無さすぎる!」
今の設定は【威力15、弾速20、射程65】の拡散弾だけどその12個は躱された。そして残った僅かな弾丸もシールドに阻まれる。今防御された4個は……
「全て弾道を認識されている。でも……まだ!」
「強引なリロードだな。まださっきの方が精度があったぞ!」
今度は甘い精度なのもあり防御すらされない。しかし距離が詰まれば!
「スラスター!」
「甘い! 視線で狙いが明白だ。その程度なら簡単に止められる!」
その言葉通り私の
「攻撃は終わりだな? ならこっちから行くぞ!」
転じて攻勢に出た烏丸先輩の弧月が私のレイガストに衝撃を奔らせる。受けられるのはもってあと3発かな……?
「足が止まれば攻撃はより苛烈になるぞ!」
その言葉通り手数が増える……今!
「ここで!」
「狙いがわかりやすいと言ったよな?」
通常弾のキューブが見えた瞬間、烏丸先輩の攻撃に角度がついた。コレでは弾丸は当てられ無い。
「シールド!」
「そう来たか! だが……ッ!」
一瞬……ほんの一瞬だけ烏丸先輩の孤月の動きを
「スラスター!」
歪な体勢の強引なスラスターでは倒せない。せいぜいが既に出ていた(集中や二重じゃない)シールドを割れる程度のトリオンの私が
「通常弾!」
シールドが割られた烏丸先輩は旋空弧月で試みている。横薙ぎの弧月が構えられていた。
「そう来るだろうと思ったぞ!」
烏丸先輩は私の動きを予測してバックステップで距離を空ける。今の私に対応出来る手は……
「弾丸での迎撃だな? スラスターでの接近は分が悪い。違うか?」
「仰る通りです。それでも!」
8分割のキューブを構え弾丸を放つ。
「威力の確保に分割数を減らせたのは分かった。だが終わ……ッ!?」
その弾丸は
「最初の弾丸より威力を落として弾速を上げていたのか。だがお前が2つの武器を使えるように俺も複数の武器を使える。既に勝負は着いている」
『トリオン供給器官破損 緊急脱出』
私のトリオン供給は銃弾に撃ち抜かれて崩れさった。
「総評だが三雲……弱いな。少な過ぎるトリオンで決着を着ける為に頭と心臓を狙うのは良い。どんな人間でもそこをやられれば負ける以上狙いは悪く無い。だがとにかく動きに無駄が多い。お前が3動作する間に正隊員なら5動作は出来る。早い奴なら7動作はいける奴もいるだろう。まずはその原因を考えるか?」
結局10本戦って与えた目立つダメージは初戦の右腕欠損のみであり、そもそも銃を抜かせたのも2本だけ。残りは弧月とシールドのみで倒されるのみだった。
「レイガストの重量はあるだろうが動きがスラスター依存なのも問題だ。瞬間的な速度は上回れてもその動きは直線的な動きであり迎撃やカウンターは容易だ。実際慣れれば弧月1つで止められる。わかっているな?」
「はい。剣速に対抗してスラスターを過度に使用した自覚はあります」
事実だ。そして剣速で負けてる私には取れる選択肢がカウンターのみであり、フェイント1つで体勢を崩して隙を晒している。弧月1つで負けた試合はほぼ全てフェイントに引っかかったのが答えだ。
「だが良い事もあった。最初の試合の弾丸……
「かもしれない……ですか。中々に手厳しいですね」
「そもそも命中精度が悪い。狙った場所に当てられない奴がやるべき手じゃないからな。だが……」
突きつけられる現実に私は肩を落とした。しかし最後の接続詞に僅かな希望を感じた。
「知恵はある。レイガストの扱いと弾丸の扱い方を覚えれば改善の可能性は感じられた。まずはそこから身につけるぞ」
私の努力の方向性が示された。まだ私は強くなれる……そう感じる模擬戦だった。
「レイガストは使用者の過去ログを参考にするとして、お前も的当て経験を積むと良い。訓練プログラムを組んでおくから継続的に熟していけ」
「はいっ! ありがとうございます!」
こうして私の最初の訓練は終わった。
「負けた……? このあたしが……?」
ロビーに戻ると動揺した小南先輩と手酷くやられた空閑君がいた。
「ボロ負けしたけど勝てはした。小南先輩の動きは厄介だな」
「手酷くやられたねぇ。空閑君に合うトリガーが見つかれば少しは勝率を上げられるんじゃない?」
「はぁ? 遊真の勝利なんてアレが最初で最後よ! 油断しなかったらあたしが負けるわけ無いじゃない!」
「でも戦闘スタイルが決まってはいませんよね? もしソレが小南先輩と噛み合うスタイルなら可能性自体はあると思います」
「言うじゃない亜樹……っ! とりまる! 亜樹の調子はどうなの? アンタに張り合える訳?」
空閑君をフォローしたら私が標的になった。正直ソレを言われると結構キツイ。なにせ私は烏丸先輩にコテンパンにされて全敗し、一度も勝てなかったのだから。
「正直訓練生上がり相応で弱いです…………が、
「え? まさかとりまるも負けたの? 亜樹に?」
「負けてません……が、三雲に基礎があれば相打ちにされたのはありますね」
相打ち……良くて相打ち。ソレが今の私の実力という事だ。とても悔しい。確かに私はC級の頃より強くはなった。でもこれが現実。受け入れなきゃ先には進めない。
「ただ……成長性は感じます。個人としての戦闘力は当然として部隊運用のスキルも求められますから、そこを伸ばせるならあるいは……」
やっぱりソッチ方面が主な成長方面……なのかな。って! 何を悩んでいるんだ私は!
「わかっていたことじゃん! ソレを知ってたから覚悟したのに何を考えているんだ私は!」
!?
私の叫びに場が一瞬静寂に包まれた。その様子で私は
「すみません……空閑君や千佳が頑張る中で自分の情けなさに怒りを感じて口にしていました。失礼しました……」
「もうっ! びっくりしたわよ! 驚かせないで!」
私が小南先輩に怒られている頃レイジさんが防衛任務から帰って来た。
「雨取はどうした? もう帰ったか?」
「「え?」」
私と小南先輩の声が重なった。
「どういう指示をしたんですか?」
「いや? トリオンが切れたら帰って……まさか!?」
「…………あると思います。千佳は私以上に生真面目な所がありますから……」
私達は慌てて千佳のいる訓練室へと入った。そこには黙々と対象を撃ち抜く姿の千佳がいた。
「長所やトリオン量は聞いてたがここまでとは……。まさか休憩も挟まなかったのか?」
「あり得るかと」
私達は千佳を部屋から連れ出し必要な休憩時間を確保した。その時烏丸先輩から提案を受ける。
「さっきあぁは言ったが昇格直後のB級に片腕を取られて銃を
「っ!? はい! よろしくお願いします!」
「なら俺達も始めるか? 次はさっきのまぐれを安定させて起こす事が目標だな」
「わかりました! 地に足をつけていきたいと思います!」
まず私は弾丸の使い方を覚える。そして立ち回りでスラスターに依存しないポジショニングを覚える事から始めよう。
「私の……目標!」
私の目指す場所は遥か遠くだから立ち止まる暇は無い。一歩ずつ進んで行くと決めたんだから!
私達が訓練を始めて一週間経つ頃迅さんが基地に顔を出した。
「よっ! 実力派エリート参上!」
「迅さん!? 今まで何を!?」
突然現れた迅さんに私は動揺した。しかしその表情には思惑を感じた。
「伝える事が大きく2つあってね。まず1つ目……遊真の黒トリガー奪取命令が城戸さんから出てたけど撤回された。大変だったんだぞ〜彼等を蹴散らすの」
「む? やっぱり俺は狙われてたのか。でも仕掛けて来ないのは妙だとは思ってたけど迅さんの仕業だったとは……」
「え? 空閑君は狙われてた事に気付いてたの? そんな素振り無かったよね!?」
「あのミワ隊の人達の気配はあったからね。でも来ないみたいだからほっとく事にした」
なるほど……奪取そのものは解除されても警戒自体はされていたなら妥当……なのかな?
「んで、その交渉材料で風刃を本部に渡した。おれS級隊員はやめたからそのつもりでな?」
「そんな! 私達の為にそこまでしたんですか!?」
「未来を視て判断してるからそこは気にするな。期待してるぞお前達!」
迅さんは私達の頭に手を置いて笑った。すぐに立ち去ったけど聞いた経緯が私の知識と乖離し始めている。これからより気を引き締めていこう……そう私は心に誓った。
現在の訓練描写ではアレですが、この手札で可能な戦い方はイメージがあります。ですがまだ亜樹の能力が足りないのでそこは話を重ねて実力がついたら解禁します
(置き弾とかスラスターブン投げとか、誘導技術とかはこの時点ではありません)
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必要
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不要
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亜樹に関しては必要
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亜樹が遊真のヒロインでは?