【ソレルス】様、【班長利根川】様、【夜市よい】様
……高評価ありがとうございます。
【桶の桃ジュース】様……厳しい評価ありがとうございます。今後も改善出来るように努力したいと思います!
2日続けて更新出来たのは皆様の応援のおかげです!
私は結局昇格資格を
「アレは……ッ! なんでこんな場所に発生してんのよ!」
視界に映るのは【緊急門】でその中から現れたのはバムスターを上回る化け物だ。
「ねぇ空閑君……アレは間違い無く……」
「あぁ。モールモッドだ。アキが挑んだら間違い無く死ぬ。バムスターに勝てないアキは絶対に勝てない。15人挑んで11人は死ぬ。その意味はわかるだろ?」
15人中の11人死亡……それは
「だったら見捨てるの? あの校舎には逃げられない民間人がたくさんいる。例え勝てない相手でも守るべき対象を見捨てて空閑君は平気なの?」
まぁ卑怯な問いかけだ。そして空閑君が戸惑った間に私は南校舎へと駆け出した。彼よりも備えて彼よりも鍛えた。それは何の為だ?
「私が彼に恥じない生き方をする為だ! 彼ならどんなに相手が強大で無謀な戦いと言われても逃げない! そんな彼に憧れていると公言するなら! 」
私は立ち向かう。
「彼なら……いや違う! ここにいるのは私なんだ! ここに彼がいないからって見捨てるならこんな事はしない! でも動いたなら振り返るべきじゃあない!」
何度も浮かんだ考えを払いながら私は駆ける。そしてついに目標を視界に映した。
「全員屋上へ逃げて! 道が狭くて相手が大きいなら道が狭い屋上へはそう簡単にはたどり着けない! 早く!」
「BORDER隊員!? 俺達は助かるのか!?」
「死にたく無いなら屋上へ! あの近界民は私より強い! 私じゃあ守りながらだと絶対に勝てない!」
「ひぃ!」
「屋上だよな!? 屋上なら大丈夫なんだよな!?」
「屋上へ逃げないなら命の保障は出来ない!」
駆け上がった時に見つけたモールモッドの1体は不意打ちで校庭へ落下させた。でも傷つける事は出来なかった。せめてスラスターがあれば……
「言っても仕方ない。今の私に出来る事を考えるだけ!」
私の今の優先目標は民間人の安全を確保する事。本校舎の人は最寄りシェルターに行けるだろう。【緊急門】発生の知らせを受けて
「思い出せ!B級8位【来馬隊】所属の攻撃手【村上鋼】先輩の防衛スキルを思い出せ!」
必要な思考を取捨選択する。まず無理に攻めない。防衛戦なら私の役割は1秒でも長く時間を稼ぐこと。その為に生き残る事を優先して考える。その考えを意識しつつ今の手札を考えよう。
「背後は階段で【逃走=多数の死傷者】だから論外、レイガストだから射程武器は無し。それなら!」
効果はないけど手で持てる礫をモールモッドへ投げつける。威力はバムスターにも通じない程度なので効果は無し。モールモッドに近づかれれば1撃で殺されるけど奴を屋上への階段にさえ近づかせなければ私の視点では勝ち。なら……
「当てる事は目的じゃない。重要なのは!」
目標を守りながら絶えず一定の距離を維持する事。だから絶対にレイガストの【刃モード】は使えない。さっきは完全な不意打ちと注意を引く為だから仕方ないけどもう切り替えない。
「そんな状態で出来る事は!」
「ひゃあ!?」
危ない。モールモッドから崩れた体幹での反撃が来た。しかも速さとキレが想定よりも倍速くてレイガストに伝わる衝撃が凄い。痛覚が反映されてたら間違い無く落としているだろう。
「重い。鋭い……あと何回凌げるかな……」
恐らくリスク覚悟で階段におびき寄せて追って来たタイミングでカウンターを合わせれば下に落とせる可能性はある。そうすれば目的の達成には近づくだろう。でも……
「多分保たない……」
今の1ターンで稼いだのは復帰含めて40秒。モールモッドが私を脅威と認定して目標にすれば何秒凌げる?
「駄目だ! 考えても答えは無い」
私は再び接近するモールモッドの
「きっと時間をかせ……え?」
私のトリオン体は背後から貫かれた。その相手は眼の前のモールモッドでも未知の近界民でも無い。なにせその刃の持ち主は……
「落とした筈の……モールモッド……」
迂闊だった。私が時間を稼ぐという事は2体のモールモッドが合流する事を可能にしていた。
「モールモッドが2体いるのに落として安心するのは気が早いよアキ」
「くが……くん?」
「悪いが借りるよ。おれに考えがあるからさ。レプリカ! アキを守れ! トリガー起動」
『心得た【盾】を展開しよう』
空閑君ほレイガストを構え階下から上がって来たモールモッドを斬り裂いた
「モールモッドは正面よりも頭部の装甲が薄い。上を取れるならそこから刃で斬れば割と勝てるぞ」
「目を背けたら駄目!」
本来後方にいたモールモッドは確かに階段で撃破された。だけど本来は正面にいたはずの個体からの攻撃が迫っていたが……
「最初に見た動きで挙動は予測出来る。刃の面積を上手く使えば……」
少ない動作で空閑君はモールモッドの攻撃を逸らした。その動きは無駄がなく芸術性すらも感じる美しさだ……
「おっと……随分と脆いトリガーだな。ものの数撃で刃毀れするなんて……」
「よそ『心配する必要は無いぞアキ。既にユーマは勝利のイメージを終えている』ひゃあ!?」
唐突な音声に思わず動揺している間に空閑君はモールモッドの変化した動きを見切って上を取り斬り裂いた。
「あの重い刃であんな身軽に動くなんて……」
「な? 言ったろアキ。
空閑君は朗らかに笑った。まるでそれが当然の事実であるように。
『まぁユーマとアキのトリオン差はあるからな。概算ではおよそ4倍といった所か?』
「あの……貴方は?」
『コレは失礼。私はレプリカ……ユーマのお目付け役だ。よろしくアキ』
「あ……こちらこそよろしくお願いします。って! そうじゃないの!」
「ん? この刃が重いのに身軽な動きをしている事か? まぁ向こうならこのくらいの重量なら慣れてるからそのつもりなら使えるぞ?」
「すごく……すご〜く言い難いけどその刃トリガーは防御力重視で追い打ちに訓練用のトリガーなの。説明する間もなく倒しちゃったけど……」
「ふむ? そうなのか。まぁ切れ味はある程度想像した通りだから使えたぞ?」
『悪いが2人共この場所を離れるぞ? この地点へ向けて迫る反応が確認された』
「っ! そうだった!」
『私に誤魔化す為のシナリオがある。この場所を離れながら頭に入れてくれ』
私はレプリカさんの語るシナリオを頭に入れながらこの場所を離れた。
「嵐山隊現着した! これより連絡のあったトリオン兵の殲滅を……君は?」
「すみません! BORDERからの援軍の方ですね? 私は【三雲 亜樹】……訓練生です。隊務規定違反を承知で学校を襲撃したトリオン兵と交戦し撃破しました」
「っ! そうなのか!? それは凄いな!」
嵐山さんはトリオン兵撃破の報告を聞いて駆け出して行った。
「あの……」
「あぁ嵐山さんはこの学校に通う家族の元に駆け出しただけだから安全を確認したらすぐ帰って来るわ。それよりも……」
亜樹を射抜く木虎の視線は冷やかだった。
「あの……隊務規定違反の事……ですよね……」
「そうね。現場に案内しなさい。本部への報告が必要だからね」
「それじゃあ行くぞみんな! 君もな?」
私は嵐山隊と共に(空閑君の)交戦した場所へと向かった。
「見事な手際だな。だがその割に交戦跡が派手だな。いや……邪推か? とにかく見事だ。よくこの場所で食い止めてくれた。屋上への道を死守しながら君が引きつけてくれた事で他の場所の被害を抑えたんだ。誇って良いぞ?」
「嵐山さん!」
「そうだよ。アキがいなかったらココ以外の場所をモールモッドが襲っただろうし、被害をココで抑えたならそっちとしてもありがたい話じゃないのか?」
「空閑君!? みんなと避難してたんじゃ!?」
「噂のエリート隊員が来たってクラスメートが騒いでたから来てみた。幸い俺はココと近い場所で避難してたし……」
「そうだけど!」
出会ってしまった。空閑君と木虎さんが揉めるのは予測出来たから引き離したのに!
「そもそもさ? アンタ達って間に合って無い訳じゃん? アキがいなかったらこの校舎の人間……いや、下手したら他の場所も壊れそうだし犠牲者出るしで悲惨だろ? 寧ろこの場所で食い止めた事は褒めてやらないと駄目じゃね?」
「そうね。確かに彼女の奮戦で被害が抑えられた事実は認めた方が良いかもね。でもね? BORDERのトリガーを無資格者が使った事が問題なの。彼女がトリガー無しで同じ功績を出したなら素直に称賛してあげるわ」
「そっか。それはつまりアキや俺達は死んでいれば良かったって意味か?」
「な……なによ! そこまで睨むなんて!」
「だって規則規則言って見殺しにするのが正しいならお前達の仕事って何の意味があるわけ?」
空閑君が木虎さんを鋭く睨み動揺させていた。ヤバい! このままだとトラブルになってしまう!
「はいはい。引きなよ木虎。悔しいだろうけど彼の言い分も確かだよ。僕達が民間人に【犠牲になれ】って言う意味がわかるなら続ける?」
「時枝先輩……っ!」
木虎さんは空閑君に背を向けて場を離れた。恐らく残れば空閑君と論争する事やその先を理解したのだろう。
「チームメイトが失言してゴメンね。でも僕達も自身の仕事に誇りがある。ソレを侮辱されたら言い返したくもなる。それはお互い様じゃ無い?」
「まぁね。でもキトラだっけ? アイツつまらないウソつくから余計にカチンと来てさ……」
その後嵐山さん達は見聞と【緊急門】発生兆候有無を確認して引き上げた。ひとまず助かった……のかな……?
結局今の亜樹ちゃんに未来を変える覚悟は足りない。でも【憧れ】へ向けた感情が彼女の行動に必ず影響を与えるでしょう
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本作に恋愛要素って期待してますか?
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必要
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不要
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亜樹に関しては必要
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亜樹が遊真のヒロインでは?