コークの松田 様、雲客 様、わけみたま 様、
右兵衛尉 様、黒百合紫苑 様、クロカズ♪ 様
高評価ありがとうございます。バーが真っ赤の平均値が過去最高の評価に感動しました。これからも本作をよろしくお願いします。
長くなりましたが、遊真の決断を問う本編へどうぞ
風刃……黒トリガーの生成過程を識った空閑君は決断の時が来ていた。その決断と時間の問題から私達3人は玉狛支部に泊まる事を勧められていた。
「って事でBORDERの支部に今日は泊まるね。千佳の方も今連絡してる筈だから」
『分かったわ。ご迷惑をかけないようにね』
私はお母さんと通話を終えて空閑君を探して屋上へ向かっていた。
「見つけたよ。ここにいたんだね空閑君」
「アキか。どうした?」
「さっきの話を聞いて思う所があってね。尋ね人が亡くなってて黒トリガーの秘密を識った今、空閑君はこの世界に留まる目的が無くなったどころかデメリットがあるから立ち去るんじゃないか……って思ってね」
「まぁね。親父の形見をBORDERに狙われるって分かったのはちょっと思う所があったかな」
「ならこれからどうするの? 別の星でも空閑君は素性を隠すの?」
「…………かもしれないな」
「レプリカさんはどう考えていますか?」
『中々に難しい問題だ。
「俺達は目的を失った。親父の蘇生も叶わないしな」
その言葉を私には止められない。でも……
「
私は思わず問いかけていたが、空閑君の口元は笑っている。
「だってアキ弱いじゃん。弱っちい女のクセに危険な場所に飛び出して助けが必要な癖に求めない。そして……「放ってしまえば死にかねない……かな?」当たりだ」
少し……ほんの少しだけカチンと来た。事実だけど……覆し難い程に正論だとしても私が守られるべき存在だと聞こえてしまった。
「1つだけ……訂正してくれない?」
「ほぅ? 何を訂正するんだ?」
言葉とは裏腹に空閑君は私の次の言葉を望んでいる。ならば期待に応えてみたい。
「私は守られるだけの女じゃあ終わらない」
「へぇ……弱さは否定しないのか。やっぱ面白いなアキ」
「現実を受け入れなきゃ私の成長はあり得ないからね。だけど
「提案……ね。聞かせてよ」
「
「いや? 面白いよアキ。俺もやる事無くなったから調度良い。レプリカはどう思う?」
『ソレを決めるのは私では無い。ユーマ自身だ……といつもの私なら言いたい所だが、今回は既に答えを出していた。なら私としてもその決断を支持したい』
「決まりだな。俺がBORDERに入るよ。あの時に会ったもう1人の人にもぜひ話が聞きたいしね」
「ありがとう空閑君。ついでにもう1つ……背中を預けられる存在になったら空閑君を遊真って呼ぶからね?」
「言える程に強くなれよアキ」
私達は互いの拳を重ねた。そして千佳の過ごす部屋へと降りた。
「亜樹ちゃん私……BORDERに入る! 兄さんを探したい! 自分で自分を守れるようになりたい!」
私達を視認した千佳が最初に私へと告げた。その瞳に覚悟が宿っている。
「ソレは千佳の意思? それとも罪悪感からの逃避? その説明は出来る?」
「私の意思! 理由は言葉に出来ないけど私がやりたいってハッキリ言える!」
私の問いかけに千佳は断言した。なら心配は不要だ。
「分かった……なら色々話を進めるよ!」
「決まりだな。なら明日の9時にあの部屋に来てくれ。必要な手続きを行うぞ」
「ッ!? 支部長さん!? どうして!?」
「空閑君を見守ってたのさ。そしたら面白い話をしてたから聞き見を立てた。結果的に話は早かっただろ?」
「大人って狡いの?」
「かもな! そして楽しみにしてるぞ?」
支部長は笑いながら執務室へと戻って行った。全くとんだ大人だ。頼もしくて恐ろしい……。
翌朝指定の時間に私達は支部長に呼ばれた部屋にいるのだけど……
「あんた達よね! あたしのどら焼き食べたの! 返しなさいよあたしのどら焼きいぃ!!」
そう。
「……さて。それじゃあ話に入るが……」
「申し訳ありませんが支部長さん……彼女の問題を先に解決させてください。このまま話を進められるのは私としても罪悪感を感じていますので……」
「桐絵……その件は昨日伝えたでしょ? そりゃ勝手に使った私達が悪いけど彼女達に非は無いでしょ?」
「うぅ……でも……でもぉ!」
正直言えば私物を来客に提供した宇佐美さんや支部長の過失だ。そのことを周知された訳ではないが、
「BORDER攻撃手ランキング3位の小南 桐絵さんですね? 貴女のどら焼きを食べたのは私達3人です。知らされていなかったとはいえ、その件を深く謝罪します。申し訳ありませんでした。空閑君と千佳も謝罪して!」
「「もうしわけありませんでした」」
「…………そこまで謝らないでよ……。ちゃんと事情は聞いてるから……」
涙目で肩を落としながらも小南先輩は私達の謝罪を受け取ってくれた。言葉程怒っていた訳では無いらしい。恐らく感情の整理が追いつかなかったように見えた。
「もう良いか小南? コッチの話を進めても?」
「……ぅん……」
小南先輩は支部長さんの言葉で大人しくなり、ようやく本題に入った。
「まずは千佳ちゃんの話をしよう。宇佐美から大筋は聞いたがBORDERに所属する意思があるのは間違いないかな?」
「はい! よろしくお願いします!」
「了解。ポジションは応相談だが……書類はあるな宇佐美?」
「ココに」
「迅速だ。次に空閑君……と言うより俺から見るとお前は甥っ子みたいなもんだ。遊真って呼んでも良いか?」
「構わないよ。リンドウさんはなんて呼んだら良い?」
「お? 支部長でもボスでもリンドウさんでも好きに呼んで構わないが?」
「じゃあボスだな。上司だし」
「そりゃあ良い! で、このまま千佳ちゃんと一緒に玉狛支部に入隊で処理して構わないか?」
「おねがいします」
「最後に三雲ちゃんはどうする? 今のまま本部所属か、玉狛支部に移籍して2人と共に来るか?」
「そういえば……移籍って可能なんですね。思えば宇佐美先輩がこちらに移籍されている時点で気付くべきでした。移籍させていただけますか?」
「受け入れよう。トリガー構成を弄らないなら近〜中衞で良いんだな?」
「はい!」
「そしてお前達が部隊を作るなら役割を果たすポジションが存在する。新人2人はその事を考えてメイントリガーを決めるようにな」
「はい!」
「じゃあ俺はどうしようかね」
「なら相応しい相談相手がいるわ! レイジさん! とりまる! 付き合いなさい!」
「新人3人ですか。一気に増えましたね」
「支部長の思惑だろ? 話を詰めるぞ?」
2人の入隊が決まり、まずは千佳のトリガー構成を詰める話となったが、気づいたら離席していた小南先輩が支部所属の他隊員の方を呼んできていた。
「小南先輩? お2人は?」
「ん? さっき呼んだじゃない? とりまるとレイジさんよ?」
「すみません。挨拶も出来ていないので……」
「烏丸 京介……ポジションは
「木崎 レイジ。
私達は改めて自己紹介を済ませた。
「ようやく本題だな。まずは雨取のメイントリガーを考えよう」
話し合いはレイジさん主導で進められる事になった。
「あの……迅さんって今どちらに?」
「迅ねぇ……。アイツの趣味は暗躍だから何かしらやってんでしょ」
「だろうな。まっ……玉狛第一はBORDERでも信頼出来る部隊だ。安心して相談してくれ」
支部長さんの言葉もあり迅さんの話題はあっさりと消えた。
「まず千佳ちゃんに機動力を求めるかを決めない? 千佳ちゃんの希望はある?」
「その……剣で切り合うのは怖いです。出来れば他のが……」
「うんうん。そういう希望は大事だよ。最終的には何かしら削るかもしれないけど出せる希望は出してみよう」
「一応参考になるかはわかりませんが、私の視点では千佳は瞬発力よりも持久力があります。これに付随して反復は苦じゃなかったと思います。あと集中力は高かったと思います」
「良い情報だな。念の為座学や他スポーツの経験はあるか確認しても?」
「得意科目はありません……スポーツは寧ろ苦手で……」
「気にするな。情報が多ければ選択肢が増える。一応だが三雲の補足で大まかに候補は絞れてる。他の視点で選択肢を絞ろう」
「ありがとうございます」
結果情報を出し合い千佳のポジションは
「なら千佳ちゃんはレイジさんに指導してもらいますか。ウチで狙撃手経験者はレイジさんしかいませんしね」
「みたいだな。よし付いて来い雨取」
「っ! はい! よろしくお願いします!」
千佳はレイジさんと狙撃訓練をしに離席した。
「白チビ! アンタはあたしが鍛えてあげるわ! 3人の中で1番強いでしょ?」
「お目が高い……」
「空閑君!? まだトリガー決めて無いよね!?」
「色々触って武器を決めるから気にするな。どうせ色々試したいと思ってたからさ」
小南先輩に連れられて空閑君も部屋を出た。残った私達は……
「ならお前を指導するのは俺か。よろしくな三雲」
「よろしくお願いします。早速ですがまずは私の出来る戦法、トリオン量をふまえた立ち回りを考える為に模擬戦をお願いします!」
私だけの戦い方を模索していくんだ!
本作の迅さんはこのタイミングで本部長陣営に同盟を持ちかけてます。そして次回から亜樹のB級装備での戦い方をお見せします。
(今回に入れられずもうしわけありません)
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本作に恋愛要素って期待してますか?
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亜樹に関しては必要
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亜樹が遊真のヒロインでは?