生まれた時から最強だった   作:roborobo

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第27話

 

【ハルツィナの迷宮、目的地】

 

――パァァァァ……

 

光輝「……! 到着したようだ。みんな、無事か!」

 

龍太郎「おーう、何とかな」

 

鈴「はいはーい! 鈴もちゃんといるよ!」

 

恵里「こっちもね」

 

清水「お、俺もー」

 

檜山「ふっぉぉぉぉ! いやぁ、良い空気だなぁ!」

 

檜山「……空気? あれ、ここって……」

 

――ひゅぉっぉぉぉぉぉ……

 

香織「……フェアベルゲンの……大樹の天辺?」

 

雫「ちょっと待って、どういうこと? ここがフェアベルゲンの天辺なら、フェルニルで見逃すはずが……」

 

ユエ「……恐らくだけど、何らかの隠蔽する魔法が仕掛けられていたはず。闇系統の魔法にも、そういうのがあるから」

 

ハジメ「なるほどな。底意地は悪いが、さすがは解放者の魔法だ」

 

ノイント「えぇ、昔は苦戦させられましたよ」

 

清水(経験者は語る、か……)

 

ノイント「さて、それよりも……」

 

パル「……! 中心部にあるあれが……この迷宮の……!」

 

ハジメ「……行こう、みんな」

 

………………

 

ハルツィナ『――おめでとうと言わせてもらうわ。このリューティリス・ハルツィナの迷宮をよくぞ乗り越えたわね。このような辛い試練を与えたことを、深く詫びるわ』

 

光輝(どことなくリリィに似てるなぁ、この人)

 

ハルツィナ『ここであなたたちに手に入れて欲しかったのは、揺るがぬ絆、揺るがぬ心。甘い理想の世界に溺れることなく、現実と向き合ってほしいがために作った場所なの』

 

ハルツィナ『今からあなたたちに託すのは、「昇華魔法」。これによって、どのような魔法も力、最低でも一段階進化させる』

 

ハルツィナ『だけど、この魔法の真価は別の所にあるの。それは、神代魔法の進化そのもの、そしてさらにその先に待つのは「概念魔法」』

 

――ザワ……

 

香織「概念魔法……! これがあれば!」

 

恵里「これを手に入れなければ、南雲君はおしまいってわけだ」

 

ハジメ「……っ」

 

ユエ「……安心して、ハジメ。私が、絶対にあなたを守って見せる」

 

ハジメ「ユエ……」

 

ティオ「……」

 

――ポワッ……

 

清水「……っ! これは……」

 

檜山「あぁ、感じるぜ! 俺たちに神代魔法が宿りやがった!!」

 

光輝「これで、俺たちの力も底上げされた……!」

 

龍太郎「んでもって、あとは最後の一つをゲット! って感じか!」

 

香織「南雲君、調子はどう? だいじょうぶ?」

 

ハジメ「あ、あぁ。平気だ」

 

ハジメ「……みんな、帰ろう。一度、フェアベルゲンに戻って、パルを帰してやらねぇと」

 

龍太郎「いや、でもよ……大丈夫なのかよ、ソイツ」

 

パル「ぼ、ボクなら平気です! 住処だって、まだちゃんと残って……」

 

恵里「……いや、やばいかもしれないよ。キミの住処」

 

パル「えっ……」

 

恵里「今の君は、世間を震撼させる首狩りの兎人族の子供だ。何をされるか、わかったもんじゃない」

 

パル「あ、ぅ……」

 

ハジメ「……それを含めて、帰ったら相談しよう。今はとにかく、次の迷宮へと向かわなきゃな……」

 

ティオ「……」

 

――ザッ……

 

ユエ「……? ティオ?」

 

ティオ「……」

 

ティオ「改めて、思うな。この高い空の下、この世界を見下ろすのが我々『竜』としての存在意義なのかもしれぬ」

 

光輝「ティオ……?」

 

ティオ「空に挟まれてしまいそうなほど近く、地上からは何物をも寄せ付けぬ竜の身」

 

ティオ「あぁ、なんとも笑ってしまう。妾は、お主たちと長く居すぎたようじゃ」

 

ハジメ「……おい、ティオ……?」

 

ティオ「『ご主人』、あなたに問おう。あなたは、この空に留まりたいと思わぬか」

 

ハジメ「……なにを、いってるんだ……?」

 

ティオ「そなたは、この空に身を置きたくないか。地上なぞ捨てて、妾と共に空を駆けることを選ばぬか?」

 

ティオ「『竜』は、それが許された者。妾たちは、その力を持って誇り高き姿を、その意向を地の者たちに見せつけねばならん」

 

ティオ「ゆえに、その身を地に触れ続ければ、やがては染まってしまう。シミのように、汚れのように、本来であれば肩を揃えられぬはずが、お互いに同種だと思い込んでしまう」

 

ティオ「ヒトとケモノが別の生き物であるように、ただ言葉と意思が通わせるだけでしなかないことを失念してしまえば……」

 

ティオ「自分が、『人』であることを錯覚してしまう」

 

――ザッ……

 

ノイント「……下がりなさい、アナタたち。あの者、何か、雰囲気が……」

 

恵里「あぁ、こっちもビンビンに感じてるよ。あいつの目、こっちを見ていない……!」

 

ティオ「答えよ、『魔王』」

 

ティオ「お主は、『何だ』」

 

ハジメ「……お、おれは……」

 

檜山「……」

 

清水「……」

 

光輝「……」

 

ハジメ「……っ」

 

ハジメ「は、ハジメだ。南雲ハジメだ」

 

ハジメ「元の世界に……地球こそが、俺の生まれ故郷。地球の、日本人の南雲ハジメだ」

 

ティオ「……そうか、そうよな」

 

ティオ「それを聞けて、よかった。そなたは、そのままでいてほしい」

 

―――シュゥゥゥゥゥゥ……!!!

 

清水「ちょ、なになになに!?」

 

ノイント「っっ!! あの者に、光が収束していく!?」

 

――…………パァァァァァァ!!

 

「――……このような形で相まみえるとは、光栄だな。南雲ハジメ」

 

ハジメ「な、えっ……?」

 

光輝「ば、バカな……どういうことだ!? 何で、何で『お前』まで!? シアと同じようなことが!?」

 

「私は……いや、『俺』はともいうべきか」

 

「俺は、竜の姫と共に歩む者。あえて言うならば……」

 

 

竜の神「『竜の神』、か?」

 

 

ユエ「な、なんなの……!?」

 

ティオ「……このものが、妾に話しかけてきたのじゃ」

 

ティオ「お前の望みを言えと、お前の進みたい道を言えと」

 

ティオ「それがこれじゃ、この世界に平和を取り戻し、また妾の種族が繁栄するようにと願ったのじゃ」

 

ユエ(シアと同じような奴が……!?)

 

ユエ(いや、それよりも……獣の神と言い……あの、竜の神……)

 

ユエ(どことなく……ハジメに似ている……?)

 

香織「そ、そんな! ティオ!」

 

雫「あなたまで、裏切る気なの……?」

 

鈴「な、南雲君! ティオさんが! ティオさんが!!」

 

ハジメ「ど、どういうことだ……お前は、この迷宮を攻略してみせたはずだ!」

 

ハジメ「それなのに、どうして!!? どうして、そんな奴の言葉に惑わされた!?」

 

竜の神「……クッ、ククク……惑わされた、か」

 

竜の神「面白いことを言うものだ。敵につけば騙される、自分の意に添わぬものとを間違った選択をしている。なぜ、そう思える?」

 

ハジメ「な、なに……?」

 

竜の神「この者が俺と共に行くことを決めたのは、ほかでもないこいつ自身が――」

 

 

竜の神「甘い誘惑を跳ねのけたからこそ……理想の世界を否定したからこそ、こうして俺はやってきたのだよ」

 

 

ハジメ「な、えっ……?」

 

ユエ「……ティオ、どういうことなの?」

 

ティオ「……あの世界の中で、妾もご主人と同じように理想の世界へと連れて来られたのじゃ」

 

ティオ「そこは……本当に、幸せじゃったよ。妾の種族も、妾の父も母も生きていて、そこには……ありえないことじゃが、ご主人が妾の夫として傍にいてくれたのじゃ」

 

ティオ「やさしい……やさしい夢じゃった。だけど、あの夢は……」

 

 

ティオ「異世界の少年を、妾の世界に縛り付けることで成された……都合の良い夢だったのじゃ」

 

 

ハジメ「あっ……」

 

ティオ「妾は、現実と向き合わねばならん。それなのに、妾だけが都合の良い夢を見て……」

 

ティオ「帰るべき場所のある……家族のために戦うそなたから目を逸らすわけには……いかなかった……っ」

 

竜の神「……これで分かったかな、南雲ハジメ」

 

竜の神「理想の世界に負けたのではなく、勝ったからこそ、お前をこの世界に縛り付けぬために」

 

竜の神「一人の女ではなく、竜の姫の一匹として生きることを選んだ。そう、選択したからだ」

 

香織「そんな……そんなのって……っ」

 

ティオ「……こうなった以上、もうお主たちと共に居る必要はない」

 

ティオ「妾は、この者と共に、この世界を正すために生きる」

 

――バサッ……

 

ティオ「さらばじゃ、『ハジメ殿』」

 

ハジメ「ティオ! ティオっ!!! いくなっ、いかなっ……!!」

 

ティオ「たわけっ!!! 何をぬかすか!! お主には、帰るべき場所も、家族もいるじゃろうが!!」

 

ティオ「……妾には……いないのにっ……お主には、いるじゃろうが……っ」

 

ハジメ「……!!」

 

――バサッ……バサッ……

 

清水「き、消えて行っちまった……」

 

恵里「……皮肉だな。理想の世界を抜け出したからこそ、離れることを選んだとは、ね」

 

ハジメ「……っ」

 

ユエ「は、ハジメ……帰ろう、いっしょに……帰ろう……?」

 

檜山「はんっ、いつまで落ち込んでんだかな」

 

檜山「……ちっ、腑抜けが。とっとと起ち上がりやがれってんだ」

 

………………

 

…………

 

……

 

【フェアベルゲン】

 

バイアス「よーう、戻ってきたか」

 

リリアーナ「あぁ、みなさん! よくぞご無事で……!」

 

光輝「ただいま、リリィ!」

 

香織「えーーーっと、こうやって無事にお話が出来たってコトは……」

 

バイアス「ま、話はまとまったな」

 

バイアス「おい、南雲ハジメ。お前、例のゴーレムってやつはどれくらいの時間があれば作り出せる」

 

ハジメ「? ……ええと、今からでも準備はできるが」

 

バイアス「……えっ、ちょっ、待て待て待て。俺が言ってるのはな、ゴーレムの製造そのものがどれだけの準備か、って言ってんだよ」

 

バイアス「今あるもんを用意したところで、ダメだろうが。俺は製造して、実際に使えるまでどれくらいの時間が必要かって言ってんだよ」

 

ハジメ「いやだからな、今からでも大丈夫なんだって。製造から使用まで、一日足らずで数百体準備できるんだよこっちは」

 

バイアス「えっ」

 

リリアーナ「えっ」

 

ユエ「あのフェルニル、中にちょっとした製造工場も用意したの」

 

ハジメ「そこに、さっき手に入れた『昇華魔法』っていうのが便利でな。こいつを利用して、ゴーレムの製造スピードと質を同時にアップできるような錬成魔法が使えるようになったってワケ」

 

ハジメ「だから……今すぐにでも二百でも三百でも用意できるが……使用用途は?」

 

バイアス「……ここがハウリアの拠点にならないように、奴らを追い出せるだけの力を」

 

ハジメ「わかった。質を上げておこう」

 

ハジメ「それと、フェアベルゲンの連中が悪用しないように、こっちでいつでも自爆できるように機能を取り付けて置く」

 

バイアス「お、おう……」

 

鈴「さ、流石だねぇ南雲君……」ヒソヒソ……

 

恵里「曲がりなりにも数々の迷宮を攻略してきた猛者だからね」ヒソヒソ……

 

バイアス「まぁ……だったら、ここはもう大丈夫か」

 

――ザッザッザ……

 

イシュタル「おーーーーーーーーーーーーーい!! みなさまがた! よくぞご無事で!!」

 

龍太郎「おー、おっさんも、ぶ……くっっっっさっ! 酒くっさっ!!」

 

鈴「え、えぇ……? なにがどうして……?」

 

イシュタル「いやぁー、実はですなぁ! 話こんでいるうちに、だいーーーーぶ打ち解けましてなぁ!」

 

イシュタル「ほれ、『おみやげ』もたーーーっぷり! ここ、フェアベルゲンの『名産』を持ち帰ることが出来ました!」

 

イシュタル「さぁさ、次の目的地へ急ぎましょう! 急ぎましょう! 名産品はどれも腐りやすいゆえ!」

 

清水(何で狂神に従ってたやつがこんなエンジョイしてんだよ)

 

光輝(このジジィ~~~~~~~~~~~)

 

………………

 

パル「……みなさん、本当に……本当にありがとうございました」

 

恵里「……お前、本当に残るのか。ここに」

 

パル「はい。これが、ボクが選んだことです」

 

パル「いろいろあったけれど……ここは、それでもボクたちの故郷だから」

 

パル「だから、ここに残って、ボクのやれることをやろうと思います。しっかりと……現実と向き合うために」

 

パル「そのためにも、汚名その者となったハウリアの名を背負いたいんです。これからの亜人のために」

 

ハジメ「……何かあれば、ゴーレムたちはお前を守るようにしてある」

 

ハジメ「――今まで、すまな……」

 

――スッ……

 

パル「やめてください」

 

ハジメ「……」

 

パル「……ハジメさんにすがることを選んだのは、ボクたちであり、ボクです」

 

パル「そこに、ハジメさんは関係ない。だから、ボクがいうのはこれだけです」

 

 

パル「今まで、力になってくれてありがとうございました。どうか、故郷に戻ってもお元気で」

 

 

………………

 

…………

 

……

 

 

【フェルニル、上空】

 

――パサッ……

 

ハジメ「次に向かう場所は、シュネー雪原の『氷雪洞窟』だ」

 

イシュタル「ハルツィナ樹海と魔人族の国・ガーランドとの間にある雪原ですな」

 

ハジメ「極寒の地ゆえに、ここを通れば環境の過酷さで迷宮にたどり着く前にみんな死ぬ」

 

ハジメ「だが、フェルニルなら平気だ。このまま、一直線で向かっていく」

 

ハジメ「そして、ここを攻略すれば俺の体は……なんとかなる、はず」

 

香織「……南雲君、体の調子は」

 

ハジメ「今のところ、何の問題もない」

 

ハジメ「……何もないことを、祈りたいものだな」

 

龍太郎「にしてもよぉ、あれだよな。兆候とかしれればいいんだけどな」

 

鈴「だね。そうすれば対策とか対処とかできるのにね」

 

恵里「……」

 

恵里「『アイツ』は?」

 

鈴「? アイツ?」

 

恵里「あいつだよ。ずっとボクたちに接触してきた、夢の中のアイツ」

 

恵里「気づいてるか? アイツ、ボクたちがフェアベルゲンに来てからまったく接触してきてないことに」

 

――ピタッ……

 

ユエ「……言われて、みれば……」

 

光輝「ここの所、みんな忙しかったもんな。気にする余裕がなかったのはしかたない」

 

光輝「仕方ないが……でも、アイツ何してるんだ?」

 

香織「なにをしてるんだって……言うか……」

 

龍太郎「……あいつが何なのか、俺たちなんもわかんねぇしな……目的も、存在も……」

 

ハジメ「……」

 

ハジメ(夢の中のアイツ……あれは、いったい何なのか)

 

ハジメ(何であいつは、俺に接触してくるのか……)

 

ノイント「……夢の中の、アイツ……?」

 

ハジメ「ん、あぁ……そっか。お前は知らねぇのか」

 

ハジメ「一応、説明するとな……」

 

………………

 

ノイント「……夢の中に干渉してくる、者」

 

ハジメ「そいつは、俺たちに接触してくる。そのたびに、助言を残していくんだよ」

 

光輝「まぁ、何者かはわからないけど……ちょっと、助かったりしてね

 

ノイント「……夢の中の者……」

 

ノイント「接触してくる……?」

 

ノイント「……」

 

ハジメ「まぁ、とにかくあれだな。今日はちょっと……疲れた、な」

 

バイアス「俺もだ……交渉中、ずーっと頑なだからよ、あの連中」

 

ハジメ「……寝るか。各自、かいさーん……」フラフラ……

 

バイアス「おい、リリアーナ。部屋に戻るぞ」

 

リリアーナ「えぇ、お疲れ様です」

 

――スタスタスタ……

 

ハジメ「……」

 

ユエ「ハジメ、大丈夫?」

 

ハジメ「あぁ、大丈夫さ」

 

ハジメ「……いなく、なっちゃったな」

 

ハジメ「シアも……ティオも……」

 

ユエ「……っ」

 

ハジメ「……なぁ、ユエ」

 

ハジメ「お前は……いなくならない、よな」

 

ユエ「……大丈夫だよ」

 

ユエ「ハジメが、あなたが傍にいてほしいと願うなら……私は傍にいるから」

 

………………

 

【フェルニル、甲板】

 

清水「……はぁー、さむっ……」

 

ノイント「では、部屋に戻ればよいのでは?」

 

清水「あのねぇ、なにサラッとここにいんの」

 

ノイント「一人きりになったところならば、交渉を持ち掛けやすいと思いまして」

 

清水「キミ、特に取り繕うことをしないよね……」

 

ノイント「したところで無駄でしょう。もう警戒してるのですから」

 

清水「いや、まぁそうだけどね……」

 

ノイント「……」

 

清水「……」

 

ノイント「では、答えを」

 

清水「協力するよ、アンタにね」

 

ノイント「ふむ、では――」

 

清水「ただし、条件がある」

 

ノイント「? 条件?」

 

清水「あぁ……俺たちの力になってほしい。お前の主人も助けてやる。その代わり……」

 

 

清水「俺たちだけを帰す、って部分はなしにしてくれ」

 

 

ノイント「……? それでは何の得もないのでは?」

 

清水「特とかじゃねーよ。俺たちは、全員で元の世界に帰る。それが、俺や……中村や檜山も選んだことだ」

 

ノイント「……これは驚きましたね。どういった心境の変化ですか」

 

ノイント「前のアナタであれば、自分だけが帰ることを選ぶはずだった」

 

清水「……もう、無関心のままでいたくないんだ」

 

清水「俺にも、気にかけて見てくれる人がいる。だったら、見てくれた人たちに……俺は、向き合いたいんだ。家族とも、クラスメイトとも」

 

清水「それは、お前も同じだろ」

 

ノイント「同じ?」

 

清水「お前には感情らしき感情はないけど、主の……エヒトの操り人形だけど、そのエヒトのために動いている」

 

清水「機械のような奴だし、道具のように扱われているけど……だからこそ、人形として徹し、主人のために、道具として『見てくれる』エヒトのために行動するお前を、俺は信じられる」

 

清水「だから、協力するって言うなら、利用するだとか駒だとか、操るだとかじゃなくて」

 

清水「自分の主人を助けたいから力になってくれって言うなら、俺は協力してやるよ」

 

ノイント「……なるほど。対等で接しろ、と言う事ですか」

 

ノイント「……はぁ、いいでしょう」

 

清水「……うん、あんがとな」

 

清水(……父さん、母さん。俺、ちゃんと帰るよ)

 

清水(そん時はさ、友達の一人か二人くらい……連れて帰るからさ)

 

……………………

 

…………

 

……

 

 

 

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