トリニティシツジモドキ「お嬢様、こちら午後の紅茶をフレイムスロワーで温めたものになります」 作:ヤツメタウミエル
ティーパーティーイベントキター(゚∀゚)ー!可愛いね♡石無いけど。
「ハナコ様、私に言わせればまだ地味過ぎます。もっとこう、腕にシルバー巻くとかいかがでしょう」
春。それは出会いと別れの季節であり、雪に閉ざされた大地から命が芽吹く季節である。そして変態が湧く季節でもある。
寒さが和らげばコートや水着一枚でも快適に過ごせるようになり、露出狂も快適に行動できる。さらに、これからの学園生活に胸をときめかせたりそのときめきをメモリアったりしている新入生は、一方で高校生の足を舐めたりするような変態に対して無防備な心境でもある。
増えた日照時間は変態の自律神経を活発化させる。本来健常者を装っているような変態でさえも春の陽気につられパンツ一枚で、いやむしろそれすら無しで家から出てくるだろう。
春とは、出会いと別れと変態の季節なのだ。
そしてここにも、爽やかな春風と共に現れた変態が一人。
「あら、おはようございます」
「……は?……え?」
平常時は優雅なお嬢様から、間抜けな声が漏れる。彼女の目の前に居るのは、浦和ハナコ……成績は常に学年一位であり、他にも政治や文化部など、様々な分野で頭角を現してきた才媛である。
そんな彼女が、水着一枚で校内を練り歩いていた。
「へ、変態ですわー!」
「うぁぁぁ!へ……変態がトリニティを練り歩いてますわ!」
「アイエエエ?!ハナコ=サン?!ハナコ=サンナンデ?!」
「これはもう現行法では裁けないデカさですわね、参院選に出馬して憲法改正を訴えますわ」
大騒ぎする生徒たちに対して、ハナコは冷静であった。
「あら、何か問題でも?」
「大ありですわよ?!こんな所で水着だなんて、破廉恥ですわ!」
「そうですか?学校指定の制服を着ているはずなのですが……」
「水着はプール限定ですわ!どこでも着られるのは制服だけですのよ!!」
「なるほど。では逆に、プールで通常の制服を着ると……透けてしまうかもしれませんね。いや、最初からそれが目的で……?」
「キィーッ!話をするだけ無駄ですわ!」
「言葉で分かり合えないなら、身体でということでしょうか……お気持ちは嬉しいのですが、私達はお互いのことをちゃんと知りませんので、まだ早いのではないでしょうか?」
「なんで私がフられたみたいになってますの?!」
あまりの話の通じなさに、ハナコに話しかけたお嬢様は地団太を踏んだ。周りを見回しても、ほとんどが野次馬と、優等生の変わり様に戸惑っている生徒ばかりだ。
そこに偶然通りかかったのは、呂畑リタ。雇用主である聖園ミカがティーパーティーパテル派の首長になったものの、相も変わらずアホなことばかりやる上、角も伸びてきたせいでゲヘナ生らしさも復活し、冷ややかを通り越して呆れた目線を向けられている執事である。
「おや、ハナコ様……そんな恰好では風邪をひきますよ。こちらを」
そう言って彼女が取り出したのは、シュノーケルであった。
「風邪関係無ぇじゃねぇですの!!」
「あら、顔が見えないというのもなんだか背徳的ですね……」
「ボケにボケで返すんじゃありません!」
「違いましたか。では、これを」
リタが次に取り出したのは、『ケロリン』と書かれた風呂桶とタオルであった。
「どこから持ってきましたの?!返してきなさいまし!!」
「ああ、これはMy桶ですよ」
「あら、肌に直接触れるものを共用するなんて……破廉恥ですね」
「その恰好でそれを言うんじゃねぇですわ!」
「業務用で買ったので新品も大量にございますよ」
「あなたの家銭湯か何かですの?!ああもう、私ネームドでもないのになんでツッコミやらなきゃいけないんですの?!あああああもうやだああぁぁぁ!!!」
ここまで奮戦していたお嬢様は限界を迎え、そこそこ長い彼女史上最高速で走り去っていった。多分そろそろ正義実現委員会が来るので、そいつらに全て任せることにしたのだ。
「あとはもうモリくらいしかありませんが……」
「あら、とても太くてたくましいですね♡」
「捕鯨用ですので」
「丸呑みシチュですか?!」
「クジラは主に鯨油と食用肉になるので、丸呑みというよりは細切れですかね」
「リョナもそこまでいくとただのグロですね」
「命を頂くとはそういうことです」
「深いですね」
話が通じない奴と話が通じる奴では、話が通じる奴が相手の発言に影響されてしまうため会話が成立しない。しかし、話が通じない奴どうしであれば、どちらも好き勝手喋るだけなので会話は成立するのだ。
「素晴らしい提案をしましょう。あなたも水着を着ませんか?涼しくて開放的ですよ」
「開放的……ですか?」
「ええ。もしくは、一糸まとわぬ姿で……♡」
「
「?!」
虚を突かれた。ハナコの今の行動は、周りの目を気にしている『普通の人』がやるような行動ではない。
その上で、『周りの目を気にしている』と形容するのは、つまりハナコの行動が、自身の周りからの評価を変えるためのものだと見抜いた……ということではないか。
しかし、すぐにそれはただの深読みだと分かった。
「下手ですね、ハナコ様……欲望の解放のさせ方が下手……!」
「あら、やっぱり全裸の方がいいと……?」
「それは所詮、学園指定の水着ですよね?せっかく『開放的』を目指すのなら、校則を守る必要など無いのです。つまり、何が言いたいかというと……せっかく水着を着るのですから、午前の授業を放っぽって海に行きましょう」
そう言ってリタは、トリニティ・スクエア中央にある噴水をブッ叩いた。すると、噴水がリフトによって上昇し、中から妙な形をした車両が出てきた。
「海と言えば、やはり戦車は欠かせない……その中でも特に海に特化した戦車、『特二式内火艇 カミ車』でございます。大量の近代化改修を施したため、性能にも問題はございません」
「どこに隠してたんですか?!」
「トリニティの警備は基本的に対人・対機械です。友人から地下を掘り進むパンケーキを借りて工事しましたので、察知はできないでしょう」
「パンケーキ……?」
「はい、何故かなつかれるんですよね」
だんだん着いて行けなくなってきたハナコを尻目に、リタは颯爽とカミ車に乗り込む。
そこにちょうど、正義実現委員会が到着した。
「デトロ!開けろ実現委員会だ!」
「露出魔が未登録の戦闘車両を使用しています!応援を!」
「ハナコ様、手を!」
「は、はい?!」
ハナコを回収したカミ車は急発進し、正義実現委員会を置き去りにして庭園を飛び出した。
「私が操縦しますので、ハナコ様は火器管制を!」
「わ、分かりました!このボタンは何ですか?!」
「絶対に押さないでください!」
「はい!」
ハナコは思いっきりボタンを押した。改修時に無理矢理積んだニトロ燃料がエンジンに供給され、カミ車が一気に加速する。
「うぐあっ?!」
「ごふっ?!」
急加速によって二人は後方に仰け反り、同時にカミ車が衝突した校門が砕け散った。
「まぁ結果オーライですね、このまま一気に正実を引き離しましょう」
「あの、今はどちらに向かっているのでしょうか?」
「キヴォトスは島国なので、まっすぐ進めば海に着きます」
「嫌いじゃないですよ」
少し戸惑っていたハナコも、テンションが若干上がってきた。正義実現委員会が張った即席のバリケードに榴弾が突き刺さり、吹き飛ばして突破口を開く。
その向こうにはトリニティの主力戦車、クルセイダー巡航戦車が待ち構えていた。
「12時の方向に敵戦車!主砲……跳弾!効果ありません!」
「あくまで軽戦車砲ですからね……しかし手はあります。対艦魚雷を使いましょう。合図をしたら、コントロールパネル右のレバーを思い切り引いてください」
「この溶接で無理矢理つけられている奴ですね?」
「はい、まずはニトロを!」
急加速して砲弾を躱したカミ車が、一気に巡航戦車に接近する。
「二、一……今です!」
「えいっ!」
カミ車がクルセイダーの目の前でドリフトターンをすると、切り離された魚雷が遠心力でクルセイダーに突っ込む。爆発は装甲を貫通し敵戦車を炎上させ、これを撃破せしめた。大本営発表、日本の勝利である。
その後正実の防衛線をいくつか突破したカミ車は、正義実現委員会副委員長こと羽川ハスミの狙撃を受け、無理矢理追加タンクに積んだニトロ燃料に引火。カミ車は爆発四散し、二人はしょっ引かれることになった。
「爆発オチなんてサイテーでございますね」
「それどころの話じゃないよ、ハナコちゃんに何吹き込んだらああなるの?」
この事件以降、ハナコの変態化にはリタが絡んでいるという噂が流れることになり、トリカス達はリタをハナコから引き離そうとする筋違いの努力を始めることになった。
作者はカスみたいなギャグ短編しか書いたこと無いので長編ストーリーをマトモに作れる自信がなく、エデン条約編をどうすべきか悩み散らかしたためアンケートを取ります。〆切は適当に数日です。
方針としては、
1.原作沿い
作者と異教徒と化け物とニンジャに与える慈悲がある方はこちらに投票してください。
・大筋に影響は与えられません。そのため、ものっそいストーリーの破綻やクソ展開、ブル空間は発生しません。
・どうするかある程度考えているため、比較的更新が早くなります。
・リタが補習授業部入りします。
2.独自展開
もうどうなってもいいや、真っ逆さまに落ちていった無重力Midnight逃避行、という方はこちらに投票してください。
・作者が頑張って考え直します。その結果、ご都合主義やメアリースーが発生する可能性があります。また、一話が無かったことになり後付けで設定が生えてくる可能性があります。
・更新が遅くなり、一旦長めに更新が止まる可能性があります。エタらせはしません(苦しみ)
・リタが野生に還ります。
の二つです。
3.ネコチャン召喚スイッチ
ネコと和解せよ。
今後の展開について
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原作沿い
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独自展開
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ネコチャン召喚スイッチ