トリニティシツジモドキ「お嬢様、こちら午後の紅茶をフレイムスロワーで温めたものになります」   作:ヤツメタウミエル

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 ランキング入りとか赤評価フルとか、なんかよく分かりかねますがすごいことになっておりますね。お草がお生えになってございます。
 ここすきが多い箇所とか感想とかを見ると「おお、ウケた……!」となってニヤついております。いつもありがとうございます。
 いつになるか分かりませんが、アイデアがまとまったらエデン条約編とかやりたいなーと思っておりますので、これからもどうかよろしくお願いします。


イベントストーリー「Gehennan Holiday」
「Gehennan Holiday」プロローグ


 ハイランダー鉄道学園、ゲヘナ線の車内は常に騒がしい。カスハラや無賃乗車に対して容赦無く鉄槌を下す乗務員と不良まみれの車内が組み合わされば、銃撃戦など日常茶飯事なのだ。

 

「白昼堂々暴れやがって、この野郎!ピーッ!ピピーッ!無賃乗車の乗客を発見!マニュアルCで対応しろ!!」

「うるせー!このまま駅まで戦い抜いて降車してやるんだ!」

 

「……やっぱり不良ばっかりだね、ゲヘナは」

「たぶんそう、部分的にその通りでございます、お嬢様」

「アキネーター?」

「たぶんそう、部分的にそうでございます」

「どっちもはいでいいじゃん、実際そうなんだし」

 

 そんな中、座席で比較的優雅にお茶会をしている二人が居た。流れ弾がダメージにならない強キャラ、ミカとリタである。初めミカは問題を起こした不良が目に入ると鎮圧していたのだが、無限湧きするのでもう諦めていた。

 ティーパーティー幹部として、ゲヘナ学園生徒会『万魔殿(パンデモニウム・ソサエティー)』との会談に行った帰り、ミカは終始不満たらたらであった。

 会談はゲヘナ嫌いのミカとトリニティ嫌いのマコトの組み合わせということもあって、全く生産性の無いままに終わった。

 

「ていうかほんと何なの、副議長のマコトとかいう奴!終始こっちのこと舐めてたし……!あと、リタちゃんも面識あったんだね」

「はい、マコト様とは以前の仕事で何度かお会いしております」

「様付けなくていいよ」

「アンポンタンとは以前の仕事で何度かお会いしております」

「そこまで言えとは言ってないよ……目の前でリタちゃんのヘッドハンティング始めたときは驚いたなぁ。『給料ならトリニティの二倍出す』って言われた時にリタちゃんが『現在は時給にして三十万ほど頂いております』とか言ったときも驚いたけど」

「ドアインザフェイスのつもりでしたが、欲をかきすぎました。失敗ですね」

「そのまま真面目に、トリニティがそのレベルの財力を持ってる前提で対抗策を考え始めたのは面白かったけどね」

 

 ひとしきり愚痴った後、ミカは一旦落ち着いて若干冷めた紅茶を飲み始めた。

 

「まぁ、学園は関係ないけど収穫もあったからヨシってことにしとこうかな」

「確か、なんかやばいブランドのシュシュでしたか。アクセサリーを適当にブッ壊してダメージ何たらと称して売っているとか」

「……それ愛用してる人に言ったらキレられるよ?物の価値を決めるのはそれだけじゃないんだから」

「そういうものでしょうか」

「にしても、なんでゲヘナ以外に出店してくれないんだろうね?話題沸騰で、需要ならどこにでもあるのに……あれ?」

 

 自分の荷物に目を向けたミカが、違和感に気づいた。小さなバッグが一つ、足りていない。

 

「あれ?なんで?!シュシュとか、他にも色々買ったもの入れてたのに……!」

「ああ、もしやこの位の茶色の手提げ鞄ですか?」

「そうそれ!分かる?」

「それでしたら、駅のホームで電車を待っていた際、置いたままになっておりましたね」

 

 ミカは勢いよくリタに向き直った。

 

「ええ?!なんで言ってくれなかったの?!」

「あの駅にはちょうど明日の爆破予告が届いておりましたので、それかと思いまして」

「私爆弾魔じゃないんだけど?!ああもう、ほんと信じらんない!」

「やっぱり、これだからゲヘナの角付きは……!試用期間終わったらクビだから!」

「がーん……偉大なるゲヘナの未来の指導者、マコト様のお話、まだ有効でしょうか」

「変わり身早っ!とりあえず、次の駅で降りて戻らないと……」

 

 慌てて荷物をまとめるミカの前で、今回の戦犯はゆっくり茶を啜る。

 

「お嬢様、爆破予告の影響でこの列車はここから数駅ノンストップとなっておりますよ」

「ええ?!それから戻ったんじゃ終電逃しちゃうよ!最悪……!」

「いえ、まだ手はありますよ」

 

 そう言うと、リタは車両の窓を全開にした。

 

「明日が休日で良かったです」

「え、まさか飛び降りる気じゃないよね?」

「そのまさかです。大丈夫、この程度でハイランダーのダイヤは乱れません……そぉいっ!」

 

 リタは頭から出て線路に落ち、転がりながら遠ざかっていった。

 

「これだからゲヘナは……どうなっても知らないんだからね!」

 

 続いてミカも飛び降り、力任せにスーパーヒーロー着地。結構すぐ止まったので、リタと合流するのにそう時間はかからなかった。

 こうして、トリニティのお嬢様とゲヘナの執事による、バッグ捜索とついでのその他諸々が始まったのである。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

Trinity General School

 

 

 


 


 


 

 

GEHENNA ACADEMY

 

 

 


 


 


 

 

Presenting

Misono

Mika

 

 

 


 


 


 

 

and

introducing

Robata

Rita

 

 

 


 


 


 

 

 

GEHENNANうめ

 

Holiday

 

 

 


 


 


 

 

 




ミカ……初めて電車の窓から飛び降りた。
リタ……内心だいぶ焦っている。
スマホだとゲヘナのロゴが変になっています。仕様でございます。
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