2025年5月某日日本東京都:日本時間午前6時30分
杉下右京がバシェールから電話を受け取る約半日前、法務省公安調査庁(公調)で警視庁元特命係の冠城亘と同じく元特命係で内閣情報調査室(内調)の青木年男は警察庁医療捜査官財前一二三と財前の何度か捜査上のパートナーで今回もパートナーになった神奈川県警五十嵐沙耶次郎、警視庁公安部で香川県警の三好春樹の妹・三好皐月、フランス対外治安総局(DSGE)のダゴベール、財前と内調の社美彌子の推薦でチームに加わった冠城似で元明鏡医科大学附属病院病理部教授の藤巻達臣と元明鏡医科大学病理部で藤牧の補佐をしていた検査技師久留米穂希、彼らはホテルの食堂で早めの朝食をとっていた。彼らは、一週間前に神奈川県横浜で発生した謎の寄生虫感染事件の捜査の過程で急遽、一年前ほどに起きた謎の不審死事件の関わりが浮上した。そして、彼らがいるこの東京都小笠原諸島八丈島の彼らが宿泊しているこのホテルで発生していた。当初はこの八丈島の件は突発的な心臓麻痺だと考えられていたが、一週間前の横浜の一件で大きく変わることになる。この事件は最初こそ、当該病院の医療ミスだと思われたが、謎の腫瘍が体の一部に見られた。通常の検査では異常は見られなかったが、疑問に感じた財前は類似事件で解決に導いた藤巻と久留米を召集。藤巻と久留米らによって腫瘍の中から当該寄生虫を発見。検査の結果、新種の寄生虫である上、人工的に遺伝子操作をされた塩基があることを発見した。財前らが捜査している途中で公調と内調が同時期に近年フランスを中心に暗躍する謎のカルト宗教団体の構成員の一部が日本で、例の寄生虫を用いてどんな万病に効くとタレ込んでいるという。この効果を保証している医者というのが、一年前にこの八丈島に宿泊していた、フランスからの旅行者“ヨセフカ“という名の女性とのこと。その為、内調と公調はDSGEとともにこの事件を解決することになったがDSGEのダゴーベルからとんでもないことをこの場で言われた。
「すまんが、ヨセフカは死んだかもしれない。」
いきなり言われて多くの人が驚くが、冠城は、青木と共にその情報を覆す場を出した
「昨日、我々、内調と公調が日本に入国する"ヨセフカ“と思われる女性が成田の税関で確認された。その後、日本に入国し、その足で、千歳に向かっている。死んだかもしれないと言うのは、ヨセフカの本名が"ジョセフィーヌ・フラン“だったらだろ。向こうの公安は何と?」
「ああ、今は何とも言えない状態だ。なにしろ、例の連続の被害者リストの入ってしまった影響で上から下どころか右も左も困惑している。仮に【ジョセフィーヌ・フランがヨセフカで仮に死んでいた】としたら、コイツは何もんだ。」
彼らの困惑とはよそに、八丈島の空は青く、海は穏やかであった。