「バイバイ」って言葉が、どうしてあんなに澄んで聞こえたのか、今ならわかる。
流星は二つ、並んで夜空を走った。ひとつはすぐに消え、
それっきりだった。
もう声も聞こえない。もう返信もない。スマホの画面に浮かぶ未読のメッセージは、ただ俺の未練を映す鏡になった。
家の中のどこを探しても、あいつの痕跡は少しずつ、埃の下に埋もれていく。
冷蔵庫の奥のプリンも、風呂場に置きっぱなしのシャンプーも、ただの【残り物】に変わっていく。
それでも、駅前の道を歩くたびに、横に並ぶ気配を感じてしまう。
夜空を見上げるたびに、「あ、あいつが好きそうな雲だ」なんて考えてしまう。
思い出のなかで笑ってる妹を、いつか「もう思い出せなくなる日」が来るなんて、まだ想像もできない。
なのに。
この前、無意識に口をついて出た言葉があったんだ。
「久しぶりだね」って。
鏡の中の俺が、誰に言ってるのかもわからないまま、口だけが動いてた。
あの夜の流星が、たった一度きりの奇跡だったことも。
君が「さよなら」の代わりに言った「ありがとう」が、本当の別れの言葉だったことも。
頭じゃ、ずっと前からわかってた。
だけど、心がそれをずっと拒んでた。
__お、おいッ!救急車呼べッ!!!
___見て分からねぇのか!?頭潰れてんだぞ...っ!?
ああ、ようやく、ようやく...分かったよ、結月。
______『死ぬ』って、もう会えないってことなんだね。
vol.甘い愛と呪いを、君に。
一章《私を探して》
~完~
キヴォトスの休日、その一日。
後に、数多の生徒が訪れる事となるシャーレの入口に、一つの人影が在った。
「...よっし、行くか。」
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~三人称視点~シャーレ執務室~
「先生!服選びにに行こうぜッ!」
正午の光が射すシャーレの執務室、その入口のドアを悠二が開け放った。
”!?...びっくりしたよ...それで、なんで?”
「いつも俺が着てる服は服結構長く使ってるし、新しいやつ買うにも、俺は選ぶセンス無いんだよねー...」
”じゃあ、行く宛は?”
先生はパソコンを睨み、キーボードを打ちながら疑問符を浮かべる。
「いつも俺が着てる服は確かミレニアムサイエンススクール、エンジニア部の特注だね。他のとこに比べて高価だけど質がいいし、そこに先生のセンスを合わせれば最強っつ~訳よ。」
悠二は【頭いいだろ?】と言いたげに顎に手を当てドヤ顔をキメた。が、仮面越しのせいで先生には年頃の男の子としか見えない。あと、エンジニア部の作成物には自爆装置がついている可能性があることを原作知識から外れているようだった。
”うーん、私で良いなら...でも、お金はどうするの? 特注品なんでしょ?”
「問題ない、数百万程度だし。先生も好きなの決めていいよ。」
"!?"
悠二が急に落とした爆弾に先生は嫌でもパソコンの画面と合っていた目が悠二に向く。
「あー...ただの貯金さ、詳しい額は言えないけど単位は億超えてるから先生も若いし、そんなダサい服捨てて自分のも選んで欲しい。お金は俺が払うし、俺のも決めてもらうお礼でもあるよ。」
”悠二は凄いね...言葉失っちゃうよ...”
先生は悠二の話に相槌を打ちながらも、その歳でそんな大金を管理できているのか、と感心していた。
「...まぁ、一応知ってると思うけど、俺も最初は貯金で学校の借金完済しようと思ったよ?でもセリカとかが毎回「私達の借金にあんたのお金で水刺さないで!!」って言うからさ、セリカもさぁ、案外何考えてるか読めないよね。」
悠二はまるで自分の発言に納得するように頷いていた。
"...まぁ、そう、かもね...?で、別に良いけどいつ行くの?”
「選んで待つだけだから、時間かからないし今日希望!」
そう言った瞬間、今日の分の仕事がちょうど終わり何をするか頭の片隅で考えていた先生の目が輝く。
”よぉし!なら悠二のカッコいい服をちゃんと選ばないとね!”
サムズアップを英一に向け、二つそれぞれ向かい合っていた椅子を元気よく立ち上がった先生と英一はシャーレのん玄関に歩を進めた。
なんやかんやで伝える内容やサイズを考えミレニアムに行き依頼して、の後無事に瞬間移動で無事帰還し、ユウカは何やら影で「金使いが荒いわね...」と英一の財力に驚きながらもぶつくさ文句を零していた。
地の文を凝ると一貫性が無くなるし、私としても結構キツいので、戦闘以外はゆるい感じにします。また、随時調整しようと思うのでこれからもよろしくお願いします!
ごめんなさい。最初の文で困惑した方、居ると思いますが、英一の転生前と思って欲しいです。