朝起きた時から、いつもより僕の嫌な予感が頭に鳴り響いた。
今までで一番早く支度を終え、学校へ向かう。
勿論のこと、術式を使って駆け抜けた。
澄んだ空はもう、蒼くない。
~アビドス高等学校教室~
「ホシノ?何があって───「...ユメ先輩と喧嘩したんです。」
「...その破れたポスターか。」
「はい...借金返済や学校のためになる事を全部英一君に押し付けて呑気に祭りなら何やらを言っていて...ちょっと怒っちゃったんです......でもどうせ、すぐ帰って来──
遮ってでも伝えたかった言葉を紡ぐ。
「ユメ先輩は...今アビドスの郊外に向かっていた、つまり砂漠だ。もう既に奥深い所だと思うし、砂嵐警報も出てい──
だがホシノも、黙って聞いている訳には行かないようだった。
「それなら英一だけ、行けばいいじゃないですか...っ」
そう言い返すホシノの瞳は俯いている表情の中で、濁っていた。
きっと僕のイレギュラーのせいで、ホシノは自分自身の価値が見いだせていない。
それは僕という呪いが居るからだろう。
「...なら僕は先に向かうよ、あと───僕の事は暫くの間、忘れていてくれ。」
手印を組んで、腕に力を入れた。
「は、い...?ちょっとまっ───」
発動した座標圧縮によって途切れるホシノの声は、もう、"しばらく"聞けないのだろう。
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~アビドス郊外~砂漠深部~
「チッ、どこだよ...!」
GPS信号...此処では届かないか。
実はこの出来事を知っていて先輩の鞄にこっそり付けた。反省は...出来ていないかもな。
そしてもうここは、砂漠の腹の中だ。
ユメ先輩...いや、もう違うんだ。
___救いたい人
術式順天【蒼】で上昇し、ニュートラルな無限で空中に身体を固定。
眼球と脳を呪力で強化、焼き切れたところから反転術式で修復。
必ず見つけろ、砂一粒の変化も見逃すな。
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見つけた。
───白い大蛇のような【機械】を見た。
原作通りなら...いや完全な予想だが、そこに大蛇はいる筈だ。
最高速度...いや、それだと圧力によって自分の器が持たない。
(距離が遠すぎる...いや、座標圧縮だ。もう一度それをすれば...!)
手印を組み、白い機械との距離を勘で設定。
一か八か、空間のみを対象とした蒼を発動する。
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空気が引き裂かれる。
「先輩...何やってんだよッ!?」
砂煙が小さく舞う砂地に横たわり、血で制服を汚す先輩。
今出せるありったけの声量で叫び、返事を祈った。
だが、その先には輝く光線を放とうとしている白い蛇【ビナー】が居た。
____退け。
「...!!!」
ビナーは僕の声に一瞬機械らしくなく動揺し、多少だが隙を稼いだ。
「ユメ先輩、大丈夫かっ!!」
ユメ先輩に駆け寄り担ぎ上げる。
体温はある、心音も問題無い...だが腕には力が籠もっていない。
(意識は、無いか...)
担いだまま反転術式を全力で回し、先輩の外傷と内傷全てを即座に治療、その後すぐに距離を取った。
一か八かビームを避ける。
遥か後ろで鈍い爆発音が轟いた。
「ッは....化け物が.......!」
僕は取り敢えずユメ先輩とホシノを合流させて、避難させた後、僕だけで戦う事を決めた。
それが、今の何よりの最善策だ。
「取り敢えずホシノを呼ぼう...1人ではコイツの相手に限界が知れてる...。」
そう呟き、飛び立とうとすると。
「う....ん....?、助けてくれたの...?」
ユメ先輩が、今にも消えてしまいそうな小さい声で言った。
「当たり前じゃないですか、先輩はもう、"家族"なんですから...ホシノと合流させます、あの化け物の相手は任せてください。」
間違えて、というか勢いで家族と言ってしまった。
どこかのサマーオイルみたいじゃないか...
「で、でも...英一くんでも...」
「ユメ先輩、お願いします。」
「...」
黙り込んでしまったが、恐らく納得してくれたようだ。
目視は出来ないがホシノがここに向かっている事が分かった、流石の神秘量だ、近づいたら見えると思われる場所にユメ先輩を下ろし、背中を向けた。
でもその背中を見たのか、ユメ先輩は怯えるように__
「お願いだから、死なないでね...」
その言葉が、一回目のお別れに聞いた【家族】の言葉となった。
「...ユメ先輩
またいつか
会いましょうね?」
「...ぇッ__」
大蛇に術式で急接近する。
砂嵐まで残り5分といった所...か。
「シャアァァァァァァァァァァ!!!!」
手に呪力を込める。
その拳は傷つける為の呪いでも...
助ける為の呪いでもない。
「...来い。」
"護るため"の
英一と結ばせたい人(アビドス内)
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シロコ
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ノノミ
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アヤネ
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ユメ
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シロコ*テラー