最強孤高の青い春   作:兵器スキー

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一応まだ慣れてないようですが、今の【英一】の得意技が蒼を使った移動なので、
大体本気だと100mを0.05秒ぐらいで移動でき。ニュートラルな無下限で急停止出来ます。

多分マッハ超えてるけど、硬いものに衝突したら大体即死します。
(移動自体はちょっと酔う程度で済む)

そして原作の五条悟と同じくシャーレ、アビドス、ゲヘナなど、様々な地点を起点に蒼の発生地点(結果的な目的地含め)をマークしてあり、それぞれ思念によって発生地点、対象が変わっています。



※チェックポイントの蒼は「動かず対象指定」という縛りで効力がバカ高い


澄んだ日常は遙か先に

アビドス高等学校、その一部屋である会議室。

 

「ホシノ先輩、知ってます?」

 

「どしたの、アヤネちゃ〜ん?」

 

ホシノは"いつもの"のんびりした雰囲気で、

エルフの様な耳を持つ黒髪ショートヘアの少女──「奥空アヤネ」に耳を傾ける。

 

「最近キヴォトスに変な噂が出回ってるんですよ。」

 

「ん〜、もしかして妖怪グウタラとか?」

 

「いや、何その化け物!?」

 

アヤネと同じく黒髪だがツインテールの猫耳少女──「黒見セリカ」は、

急なホシノのボケにツッコミを入れる。

 

「あら、ホシノ先輩は知らないんですか〜?」

 

そして金髪と翠眼を持つ明るい雰囲気の少女──「十六夜ノノミ」がホシノに問いかけた。

 

「うん、ノノミちゃんは知ってるの?」

 

「はい〜♪なんでも最強の賞金狩りが犯罪率をかなり抑えているらしくて!伝説の賞金狩り、蒼き最強の後継者って噂されているみたいですよー☆」

 

ホシノの脳内に浮かんだのは1人の同級生。

 

「......ん~おじさんは後継者には興味無いかな~」

 

何故なら【もう】いないんだから。

酷く悲観的な...否、現実的な思考をしている自分に「らしくない」と言い聞かせる。

 

「ん、なら倒す?」

 

「いやダメでしょ!!」

 

「ん、特徴は?」

 

「いやダメよ!シロコ先輩!」

 

教室に差し込む光が反射する白髪。

青い瞳と砂漠に似合わないマフラーを纏う少女──「砂狼シロコ」はガンラックに立ててあるアサルトライフルを手に取ろうとするが、後輩であるセリカに静止させられてしまった。

 

「ん...でも、そこまで強いなら会ってみたい。」

 

「あはは......」

 

アヤネはアビドスメンバーのいつもの流れに苦笑する。

 

「そういえば一時期狩り返し流行りましたね〜☆」

 

狩り返し。

懸賞金が掛かっている犯罪者が自らを狩ってくるその自治区の治安維持組織や、個人的な被依頼者を逆に倒し返すこと。

メリットは自分が強いということを世間に知らしめられる事。

デメリットはリスクが未知数だということ。苦戦を強いられることも当たり前のようにあれば、最悪実力が及ばなければ捕縛されることもあるだろう。

 

──ただ、この世界でたった一人の特級術師を除いて。

 

「そうだったね~」

 

「ホシノ先輩も狩り返し知ってるの?」

 

「まぁね〜...」

 

「ん、したことあるの?」

 

「いや、アレただ治安維持してる人倒してるようなもんでしょ?」

 

セリカは正論を言い、シロコは「むぅ」と言わんばかりに自身のケモ耳をぺたんと頭にくっつけた。

 

「そうだねぇ~、だからおじさんは...わざとする程興味は無いかな〜」

 

ホシノもセリカを肯定し、机に突っ伏したまま動かない。

 

「,..ホシノ先輩がもし...やろうと思えば、噂の後継者倒せるんですか?」

 

 

「まぁ...」

 

ホシノは数分ぶりに机に伏していた体を起き上がらせ、口に手を当て欠伸をする。

 

──そして返事を。

 

「無理、だろうね。」

 

沈黙。

急にいつものホシノとは違う、言葉を包まない現実的な返事。

 

「そう、ですね...」

 

アヤネはただ、辿々しい返事を返すことしか出来なかった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「...」

 

 

...私は知っている。

 

 

 

ホシノ先輩が後継者には興味がない理由。

 

 

 

 

......ホシノ先輩の同期...【五条英一】先輩。

 

 

 

一度アビドス高等学校に見学しに来た時に会った事がある。

 

 

 

 

 

──あの日はいつもより少しだけ、暑かった。

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

箱の外から、夏に堪えるような声が聞こえる。

 

「なんか今日あつくね?疲れたし誰か僕の課題代行して~」

 

「...そんな事を言える暇があったら外回りにでも行って、お得意の賞金首狩りでもしたらどうです?」

 

「辛辣...ならホシノも一緒に行こうよ。」

 

「嫌です。英一は...どうせ人間じゃないから死なないし。」

 

「酷いッ...」

 

私に「箱の中に入って!私、自分の後輩にサプライズしたいんだ~!」と言ったヒスイ色の髪を持つユメ先輩。

その彼女が運ぶ荷台のようなもので移動する音が聞こえる。

 

「はぁい!皆んな〜!ちゅうも〜く!」

 

「...どうしたんですか?ユメ先輩?」

 

「ん?」

 

鋭い声と、男性特有の低い声が同時に聞こえる。

 

モゾモゾ...

 

「(この箱、狭すぎますね...)」

 

「なんですかその...箱?」

 

「なんか動いてない?犯罪の匂いするな...」

 

「...先輩、今度は何やったんですか?」

 

「いや、何もやばいことはしてないからね!?」

 

箱の隙間から手を横に振るユメ先輩が見える。

 

「拾い犬か猫と予想。」

 

「...まあ、はい、せ〜の......ドンッ!!」

 

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 

「は、はい...こんにちは~?」

 

「実は...!この子は、いずれアビドス高等学校ウチの後輩になる『十六夜ノノミ』ちゃんだよ〜!」

 

【キラキラ~ン】と効果音が鳴りそうなレベルでユメ先輩は元気な声で言った、だが──

 

「...あーそゆことか。」

 

英一先輩は何かに納得したように。

 

「...先輩」

 

「なんで事前の相談もなしに?....」

 

ホシノ先輩の方は満面の笑みで問うが、その瞳のハイライトは消えている。

 

「終わったな、ユメ先輩。」

 

「いや〜未来の後輩に今の先輩の勇姿を見せたくてねぇ〜」

 

ユメ先輩はまだ嬉しそうに言うが、まだホシノ先輩の笑顔(怒り)に気づいていない。

 

「痴態の間違いじゃないですか?」

 

「オイオイ...そんなネガティブだとシワg...「あぁ?」」

 

英一先輩がユメ先輩へフォローを回すが、内容のせいでホシノ先輩に即刻突き飛ばされていた。

 

「...その方『この学校の事情』知ってるんですか?」

 

「...あの、借金のことなら知っていますよ?」

 

相変わらずこの時は、この雰囲気に不慣れだったのもあって、少し怯えながら喋っていた。

 

「ふっふっふ....何を隠そう!この子は『セイント・ネフティス』の令嬢なんだよ〜。」

 

「ユメ先輩......私達の問題くらい自身で解決しません?」

 

ホシノ先輩は怒りを呆れに変換し、深い溜め息を漏らした。

 

「んー...あ、何か来たな、11人かな?」

 

「え?」

 

「「「「「ヘルメット団だ!早く学校を明け渡せ!!」」」」」

 

 

突然...英一先輩の発言に一つの疑問が浮かぶ、何故...今、襲撃者?

 

 

「はぁ...こんな時に、ですか。」

 

「面倒だなぁ...ま、処理してくるわ。」

 

そう言い英一先輩は瞬きする間に視界から消えた。

 

「...え?本当に来たんですか!?しかも、あの方ヘイローありませんでしたよね!?」

 

私は慌てて問いただす。

 

「...そこの窓から見て。」

 

言われた通り小窓から玄関を見てみると──

 

「......一方的ですね。」

 

「でしょ?」

 

「......この学校に入ったら慣れるよ、多分。」

 

「!......はいっ☆」

 

その時の元気な返事は、この先の明るい未来に対してなのか。

 

それとも──

 

 

──この先起きる全ての終わりに対してなのか。

 

 

 

 

 

 

その後、入学する直前に...ユメ先輩から英一先輩の訃報を聞いた。

 

私がその話を聞いている時、ユメ先輩は終始、泣いていた。

 

 

 

...本人が一番苦しいのに。

 

 

 

...本人が一番信じ難いのに。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

それから......ホシノ先輩は変わった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

...いや、きっと変えたのでしょうね。  

 




すみません、ファンパレの二つ名パクってます。本当に許して下さい運営さん。

追記:タイトルを「後継者」から、「澄んだ日常は遙か先に。」に変えています。

英一と結ばせたい人(アビドス内)

  • シロコ
  • ホシノ
  • セリカ
  • ノノミ
  • アヤネ
  • ユメ
  • シロコ*テラー
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