殺戮兵器美少女が軍人さんと触れ合って心を取り戻すまで 作:TSしか書かないマン
「……殺戮兵器、か」
あー、殺戮兵器かー。
殺戮兵器ってあの殺戮兵器だよな。
核兵器だとか、ガトリング砲とか、いっぱい人殺した兵器の事を言うんだよな。
じゃあ俺の目の前にいるやつってなんなんだ?
殺戮兵器って言う割には滅茶苦茶可愛いぞ?
なんか生体データがピコピコ表示されてる機械仕掛けの棺桶のなかですやすや眠っているが、明らかに女の子だ。それも美少女。
うーん、聞いてた話と違うんだが。
研究所から聞いてた話じゃ、
てっきり蜘蛛とか魚とかが融合した
だってのになんか俺の目の前にいるのは明らかに人間の姿をしているぞ?
ほら、黒髪ロングの美少女って感じだ。
えっと、背中からドラゴンの翼が生えているけどやっぱり合成獣なのか?
だよなぁ、合成獣だよなぁ。
……。
あー、どうするんだこれ。
てっきりさ、もっとこう、バイオ〇ザードのタイ〇ントみたいなのとかが送り付けられるのかと思っていたんだが……まさかこんな可愛らしい女の子が送り付けられるとは。
女の子の扱い方なんて知らんぜよ。
てか、そもそも女の子なのかすらも怪しいがな。
「ん?なんだこれ」
おっと、見過ごしていたようだが棺桶には付箋みたいなのが貼ってあるやんけ。
剥がし、ちゃんと見てみるとそこにはちっこい文字でメモが書かれていた
『ツウィリン少佐殿、依頼した通り戦闘データを収集してください。それと、この少女の事はけして人間だと思わないでください。研究に支障をきたすからです』
んー、なるほど。
研究所はこの兵器のデータを収集したいからって理由で俺にこんな兵器を送り付けてきやがったようだが、やっぱりちゃんとデータは取らなきゃいけないのね。
っていうか、”この少女の事はけして人間だと思わないでください”ってどういう事だ?そのまんまの意味ってコトか?
おーい、なんかそれ悪役っぽいじゃん。
そんなさ、マッドサイエンティストが実験対象の事を人間だと思わずに非人道的な実験をするみたいな感じのこと、俺やんなきゃいけないの?
いや、別にデータ収集するだけだけどさ。
つってもなー、せっかく可愛い美少女なんだから可愛い服とか着させてキャッキャウフフなことしたかったよ。
まぁ、これは命令だから従わなきゃいけないんだよなぁ。ああ、軍属っていうのはつらい物だよ、ぐすん。
「取り合えず覚醒させよっか」
えーっと、コイツを目覚めさせるにはこの棺桶のここを弄るんだっけ?
あ、違う。
むぅ、あのクソ研究所め、やたらと複雑なものを送ってきやがったな。
せめてマニュアルくらいは送ってほしかったな。
お、なんかここ弄ったらプシュッて言った。
おお、すげ。なんか棺桶が開いた。
覗きこんで見てみると、ちょうどその女の子も目を覚ましたのかこちらを見つめ返してきた。可愛い。
「おはよう、殺戮兵器」
「おはようございます、マスター。お名前は?」
「俺の名前はツウィリン。ツウィリン少佐とでも呼んでくれ」
「了解しましたツウィリン少佐殿……許可を申請」
「許可を申請?」
「はい、ただいま膀胱の9割が満たされています。放尿の許可を申請します」
あー、ごめん。
やっぱり訂正するわ。
ちっとも可愛くないかも。
なんやねん放尿の許可ってさ。もっとこう、「おトイレ行っていいですか?」みたいな言い方あったと思うぞ。
なんて事は考えるけど、そんな事言わないんだけどね。
「……好きにしろ」
「了解。直ちに放尿を開始します」
「え、おいおい、トイレで、ちょ、ま」
あ、コイツやりやがった。
棺桶の中はびっちゃびちゃ。
あーもうめちゃくちゃだよ。