「あ~~っ!! まずい、遅れる!」
俺の名前は
……と言いたいところだけど、あえて他とちょっと違う点を挙げるなら、『ドラゴンボール』と『ブルーアーカイブ』を心の底から愛してることくらいかな。キラッ
ヤッベキモチワリ
で、今の俺が何をしてるかというと――
昨日、ブルアカフェスのアーカイブを徹夜で見てたら、案の定そのまま寝落ち。
気づいたら朝で、盛大に寝坊。
結果、高校まで全力ダッシュするハメになってるってわけだ!
ああ、もし武空術や瞬間移動が使えたらな……。
そんな無意味な妄想を巡らせつつも、俺の足は止まらない。全力で走り続ける。
高校の校舎が見え始めたそのとき、信号に引っかかってしまった。
「チッ、もうすぐだってのに……ここの信号、マジで長ぇんだよな」
足を止めて息を整えながら、青信号を待つ。
「よし、青になった」
軽く周囲を見渡して、あることに気づいた。
「……おい、あのトラックの運転手……寝てねぇか?」
前方には、一人の子供が横断歩道を渡っていた。
どうする? 見捨てるか?
……いや、一度声だけでも――
それじゃ間に合わねぇ!!
「ガキ! 危ねぇッ!!」
気づいたときには、体が勝手に動いていた。子供を突き飛ばして――
自分でも、何をしたのかよくわからない。
もしかしたら、見間違いで運転手はちゃんと起きていて止まってくれたかもしれない。
あるいは、意外と跳ねられても大丈夫だったかもしれない。
そんな“たられば”をいくら並べても、もう止まらない。
「ウアァァァーーーーーッ!!」
今まで感じたことのないような激痛が身体を貫き、意識がどんどん遠のいていく。
「……お袋、親父、ごめん……こんな親不孝で……」
---
あれ……ここは……?
俺、車に引かれて……
ってことは、ここは病院?
けどベッドがない。さすがに地べたに患者を置くわけないし……ナースコールもない。
じゃあ、ここはどこだ?
「ここは死後の世界じゃよ」
……誰だ、このジーサン。
「あなたは?」
「神じゃよ」
神ぃ? そんなもんいるわけ……
「ジーサン、あんたボケてんじゃないの?」
「なんと失礼な奴か。放っておいてもいいんじゃぞ〜?」
「なんだよ、なんかしてくれんのか?」
「コホン……まぁよいではないか。話を戻そう……」
「車に跳ねられ、お主は死んだのじゃ」
……うっ。察しはついてたけど、やっぱ死んでたか。
「しかし! わしはお主の勇気ある行動を見ていた。他人のために自分を犠牲にするなんて、なかなかできることではない!」
「その勇気ある行動を賞して、新たな世界に転生させてやろう!」
「本当ですか!? ありがとうございます!」
「なんと現金な奴か……まぁよい。そこにタブレットがあるじゃろ? それで行きたい世界と、欲しい特典を指定しなさい」
「ありがとうございます! さっそく入力していいですか?」
「はよせい。儂かて暇ではないのじゃ」
「ありがとうございますっ!」
うーん、どうしよう。
まぁ、世界はブルーアーカイブでいいかな。
ドラゴンボールは、知らん間に惑星ごと破壊されて転生早々死亡、ってのが怖すぎるし。
……あ、そうだ! 悟空の肉体にしてもらおう!
ベジータや悟飯も良いけど、やっぱ悟空が一番好きだからな。
無限に居られる「精神と時の部屋*1」ももらおう。
それから寿命も延ばしてもらいたいな。
大体「半年で1日分の時間が経過する」くらいの設定にしよう。
この特典は、4歳からスタートで。
あとは……仙豆! 無限に使える仙豆*2をもらおう。
それと、最初からスーパーサイヤ人ゴッド*3になれるようにしてもらおう。
こればっかりは努力じゃどうにもならないからな。
出身は百鬼夜行でいいな。アヤメの顔の良さに脳を焼かれたからな。
あとは……ドラゴンボールの漫画・アニメ・映画、ブルーアーカイブのゲームが全部入った、
「容量無限で絶対壊れないスマホ」ももらっておこう。
「終わりました!」
「おお……長かったな。どれどれ……ずいぶん欲張りじゃのう。それに、この世界には過剰すぎる気もするが」
「まぁいいじゃないですか! 目指すならナンバーワンですよ!」
「ふん、生意気な……それじゃあ転生させてやろう。転生しても、せいぜい頑張るのじゃぞ」
「はいっ!!」
……あれ、意識が……これが、転……生……?
ここは……!?
誰かの家……か?
「おお、起きたか。昨日、お前は空から落ちてきたんじゃぞ。
見たところ身寄りがなさそうだったから、儂が引き取ることにしたんじゃ」
優しそうなお爺さんだ……
この人が、今日から俺の親代わりか……。
まあ、何はともあれ──
これから俺の“最強”への道が始まるってわけだ!
なんだか、ワクワクしてきたぞ〜!
「お主の名前は、空から落ちてきたから“悟空”と名付けることにしたんじゃ。
そうか、嬉しいか! 喜んでくれるなら何よりじゃ」
……よし!
これから頑張っていくぞ〜!!
それじゃ──
いっちょやってみっか!
感想などなどくれると泣いて喜びます
次回はそのうち投稿します