「行政官…と言うことはゲヘナ風紀委員のナンバー2…」
「あら…実際はそんなに大したものじゃありませんよ、風紀委員長お抱えの秘書官みたいなものです。」
「ちょっとあんた、あんたが責任者でしょ!あんたらの撃った迫撃砲が、アタシに当たったんだけど!たまたまここに居て当たったのがアタシで良かったわね!他の子猫ちゃん達だったら、最悪トリニティとゲヘナの戦争が始まってたわよ!」
「悟空…一体何でそんな急に口調が変わったのよ…あんまこういう時にふざけない方が良いわよ」
「まずは、先ほどの愚行については私から謝罪を、すみませんでした、アビドスの皆さん、そして、そこの男性の方、今後はこのような事が内容に努めてまいります。なので、どうかお許しください。
望ましくない出来事もありましたがまだ違法行為とは言えません、私達は今回、規則違反者を捕まえに来たのです。どうか、風紀委員会の活動にご協力願えませんか?」
「便利屋の処罰は、私達が決めるのよ!あんた達なんかに渡さないわ!」
「それに、他の自治区で無断に軍事行為をするのは、自治権の観点から、明確な違反行為です!」
「というかオメェ、この状況で自分達に判断する権利があると思ってんのか?別にこいつ一人ならどうとだって出来るんだぞ。」
「く…しかしながら、便利屋はゲヘナの生徒でして…」
「オメェ達、アビドスに領事裁判権を認められてんのか?」
「認められては無いですが…」
「良かった、認められてたら何も言えなかった…
まあ、だったら、渡すわけには行かねえよな!」
「ん…部外者が本人たちより積極的…」
「ねぇねぇ…アヤネちゃん…領事裁判権って何?」
「今回の場合で言えば、アビドスに対して法を犯した便利屋は、アビドスにあるゲヘナの領事裁判所で裁き、ゲヘナの校則によって罰する。つまり、アビドスで犯した罪をゲヘナが裁くと言うことです。」
「なにそれ…つまり、アビドスでひとを殺しても無罪になるかもしれないってこと?」
「ええ…まあ、そうなります。ですが現在ではどの学園もそういったことは無いので安心してください。」
「良かった」
「と言うか…ぶっちゃけ別の事が目的だろ?」
「どうしてそう思ったんですか?」
「費用対効果が費用だけ重すぎる、言っちゃ悪いが温泉開発部みたいに大規模で確実に問題を起こす連中より確実に問題ごとを起こす訳じゃない便利屋をどうにかするためだけにこの規模を運用するなんて出来ない。」
「そしてこの中で一番価値があるのは恐らく先生…おおよそ、トリニティとシャーレのこれ以上の接近を防ぐため保護の名目で軟禁する腹積もりだったんだろ?」
「ええ…そこまでたどり着いている様なら隠す必要もありませんね…
皆さん、起きてください。」
「何度やっても同じだぞ。」
「アコ、これはどういう事?」
「委員長…これは…」
「空崎ヒナ…」