「先生ぇ…どこへ行くんだぁ?」
「ホシノを誘拐した奴と話を付けにいくんだ。」
「こんな夜中にかぁ?」
「うん。」
「一応カイザーに襲撃される可能性もあるから俺も着いていくぞ。」
「気持ちは嬉しいけど、これからは大人の戦いだから。」
「一応、ホシノを攫った奴について、心当たりがあるんだ」
「それは…どういうこと?」
「恐らく、ホシノを攫った奴は、『ゲマトリア』という組織の一員だ。
ゲマトリアというのはいずれ来る色彩への対抗として、芸術や概念というものを駆使してそれぞれが崇高という物を目指している組織だ。
そして、ホシノは、そいつの研究材料として連れて行かれたというわけだ。」
「なんでホシノを攫ったかはわかる?」
「ああ、あいつ等は基本的に生徒につく概念、俗に言う神秘というものを求めてる。
神秘が多かったり質が良いと、戦闘能力などが他より群を抜いて優れている。そして、ホシノはこのキヴォトスでも例外を除けば5本の指に入るほど強い。あとはわかるな?」
「うん。ホシノの神秘が欲しかったんでしょ?」
「そうだ。」
「後は個人的にも、ゲマトリアには因縁があってな。」
「因縁?」
「ああ、過去に2度、ゲマトリアの一員と交戦した経験がある。」
「なんていう奴と?」
「アルスという男?だ
戦いで崇高に至ろうとしていたらしい。」
「それで、どうなったの?」
「煙を完全に消すためには、火種を消すしかないんだ。この意味がわかるな?」
「……」
「そんな怖い顔するなって。仕方ねえだろ。親代わりのジジイを目の前で殺されたんだから。」
「……嫌なこと思い出させちゃってごめん。」
「今更仕方ねえよ。
…で、着いてって良いのか?」
「うん。いいよ。」
「よし、出発しんこー!」
「ここだな。」
「入ろうか。」
「たのもう!ホシノを返して貰おうか!」
「先生のみを呼んだのですが。なぜあなたもいるんですか?悟空さん。」
「居ちゃあ悪いか?」
「それは…はい。」
「ふん…先生、よろしく頼む。」
「任せて。」
~原作の大幅コピーで規約に触れそうなのでね。察して~
「悟空さん。」
「なんだ?」
「少々お時間を頂きますが、よろしいですね?」
「構わん。さっさと話せ。」
「はい…ゲマトリアのメンバーであったアルスの所行について、まずは謝罪を、申し訳ありませんでした。」
「別に、今となっては遠い昔のことだ。」
「それでは本題へ。悟空さん、あなたもゲマトリアに入りませんか?」
「ならない。……と言いたいところだが一応理由も聞いておこう。」
「はい。私を含めたゲマトリアのメンバーは、あなたの使う不思議な力、気について興味を示しております。」
「そうか。それで、ホシノみたいに契約を結ぶだけではダメだったのか?」
「最初はそれも考えました。ですが、アルスさんはこのゲマトリアでも随一の強さを誇っていましたからね。そんな彼を殺した悟空さんに対して不平等な契約を結んで、悟空さんがそれに抵抗した場合、私達にとっては一溜まりもありません。
なので、ゲマトリアメンバーとして迎え入れる事にしました。」
「生憎、化け者共に囲まれる趣味はない」
「ククク…つれませんねぇ。」
「要件はそれだけか?」
「ええ。それでは、また会いましょう」
「嫌に決まってるだろう。」
今日はこのまま家に直帰かな。