寄生世界 -PARASITE WORLD- 作:NIGHTMARE⭐︎
観覧車目前で立ちはだかったスカベンジャーのルキナ。何か誤解してそうだけど…
「私たちに気づかれないように侵入してアレを取り返そうって魂胆ね!そうはさせないから!!」
ルキナが旧式な武器を構えて突撃する。ナルカラがファイヤスタッフでしっかりとそれを受け止める。
(殺したくはない…絶対この戦いおかしいもん…」
一方ルキナ本気らしい。足を高く蹴り上げて、ファイヤスタッフを吹っ飛ばした。
「ナルカラちゃん!」
回し蹴りを繰り出すルキナからナルカラを引っ張って引き離した。ルキナはくるりと周り、旧式武器を振り下ろす。
(接近戦タイプ…うう…銃の私不利…)
ルキナの武器を横から蹴飛ばして無理やり軌道を変えるナルカラ。見た目と違って型破りな技使うんだなぁ。
ルキナはぐるんと体勢を低くし、同時にナルカラとヨナギの足を蹴り飛ばした。
「ッ!」
2人は同時に侵食された黒い地面に倒され、ヨナギは銃を落とす。ルキナがそれを蹴って遠くへ吹っ飛ばす。
「…見た目以上に強い…。」
ルキナがそれを聞いて少し得意げに右足を振り上げる。ナルカラが咄嗟に両腕でそれを受け止めるが、攻撃がとても重い。ヨナギはその間にどこかへ走っていく。
「ヨナギさあん!!逃げ…!?ひどいですよぉ…?」
ナルカラが叫ぶ。しかしヨナギは素早く切り返して、何かを拾って戻ってきた。それはナルカラのファイヤスタッフ。
「疑ってごめんなさあい!!」
ナルカラがスタッフを受け取り、ルキナの後頭部をぶん殴った。
「けはっ!」
ルキナはふらついて倒れた。
「勝負ありですね! じっとしててください…!」
ナルカラがルキナに告げた。
「うわーん!」
銃を拾ってきたヨナギがルキナの前にしゃがんだ。
「私たちの今回の目標は、自己進化体に関する探索。あんたらとは関係ない。」
「え?私らからアレを取り返そうとしてたんじゃないの…?」
「何の話かさっぱりです…。別に敵意もないです…。」
ルキナは自分たちのものを取られると思って戦っていたらしい。ヨナギ自身には特にスカベンジャーと戦いたいという気持ちすら全くない。おそらくナルカラも同じだろう。
「…まあこの死地からは早く立ち退いたほうがいいよ…他にも兵士がいっぱい来てるし。」
「しゅん…。」
ルキナは奥にいるスカベンジャーの仲間の元へ静かに歩いていった。
ヨナギとナルカラは少しその場に座って休んでいた。予想だにしない戦闘をしたので余計に疲れた。しかし長時間休んでいる暇はない。
「花火を探さないと…!」
2人は立ち上がり、花火を探して観覧車の周辺を調べ始めた。