寄生世界 -PARASITE WORLD- 作:NIGHTMARE⭐︎
スカベンジャー集団を撤退させたヨナギとナルカラ。花火はなかなか見当たらない。
「全然ないね…。」
「うん…そもそも花火ってどこに保管されてるものなんですか…?」
「あのスカベンジャーに聞いてみる?」
「ああ…それもいいかもですね…」
2人の意見が合致し、丘の端で撤退の準備を始めているスカベンジャーの元に向かう。
「あ、あらさっきの2人…なんか問題でも…?」
スカベンジャーの団長のルキナが何かを誤魔化すようにわざとらしく尋ねた。
「私たちはあんたから何も奪わないってば…それよりももっと必要なものがあるんだけど…見当たらないんだよね…」
「あーらそういうことねぇ〜?任せなさい!私、この場所に関してならなんだって知ってるわ!さぁ、言ってみなさい!」
「花火」
「しらない」
結局ルキナも花火探しに協力してくれることになった。
「もぉ〜!全然ないじゃない!」
ルキナがイライラして叫んでいるのが聞こえる。ヨナギは彼女をなんだかんだでいい人なのかもしれないと少し思った。にしても花火が見当たらない。やはりここには置いてないのだろうか…。
そう思って観覧車の裏を覗いたヨナギの目に一つの木箱が入った。
「まさか…?」
木箱は侵食を受けて黒ずんでいるが、おそらく密閉されているため中身は無傷だろう。ヨナギはゆっくりと蓋を開けた。
中には赤と白の筒状の物がいくつも入っている。紛れもなくそれはロケット花火だった。
「見つけたーーーーー!!」
思わず叫ぶヨナギ。すぐにナルカラが駆け寄ってきた。
「わぁぁ!すごいです!ほんとにありましたね!」
「よかった!しかもこれ火つければ飛ぶやつー!発射台とかいらないじゃん!」
2人が喜び合っている後ろでルキナは不機嫌な顔で立ち退く準備を再開させていた。
「見つかったって連絡しよっか!」
ヨナギは通信機で他の東組に発見報告をした。ナルカラがぴょんぴょん跳ねて喜んでる。
「迎えにいくから待っててだって!」
「待ってます!」
それから10分程度で銃剣を持った男性が合流した。
「本当にありがとう。これで作戦の成功がグンと近くなったな。」
珍しく微笑みを浮かべる男性。
「本当ですね。感謝です。」
いつのまにかナルカラの横に立っていたマキルも賛同した。
「ふわぁぁ!!」
腰を抜かして倒れそうになるナルカラを抑えたヨナギ。
それからしばらく立ってギャクラも合流した。ショットガンをだるそうに持って階段を登ってくる。
「まさかほんとに見つかるなんてねぇ」
ニヤニヤした顔で近寄ってくるギャクラをフルシカトしてヨナギが話し始める。
「それじゃあ…予定ルートから離れた場所でこれをうちあげて、最高警戒対象を引き付けてる間に探索を終わらせちゃおう!」
「よし…花火作戦を本格的に開始するぞ。」